2007-11-03 [Sat]
■ 調査活動
せっかくの国民の祝日も土曜日では有り難味皆無ですが、この週末は1つばかり要確認事項を確かめるべく「調査部」を発動です。ちょうど北関東は紅葉シーズンでもあるしな。列車の混雑が心配ではありますが。
■ NTTドコモ小夜戸衛星通信所
桐生から乗り継いだわたらせ渓谷鉄道の2両編成気動車はやはり超満員。大間々で更に大量乗車、後続のトロッコ列車「わたらせ渓谷号」に誘導して何とかさばく始末。俺が乗るタイミングではいつも斯様な乗車率で、存亡の危機の話も「ほんまかいな」と思ってしまいますが、これだけの混雑が週末毎に発生するわけも無かろうからなぁ。しかし混雑が激しいと「次からはクルマで来よう」という発想になりそうでむしろ心配ですが。で、中野で降りるのが1名だけというのも毎度お馴染みの光景。
今回の要確認案件、半年振りの小夜戸衛星通信所は、予想通り旧a号機用11mが撤去され2基構成に。ここ数年間、衛星の方も代替わりしたけど地球局側もコロコロ変化して飽きないぜ。ま、いい加減これ以上の変動は当分無いと思いますが。つーか、開局時からのアンテナ変遷を毎回記録しに来ている俺は一体何者だ。日本で唯一人の小夜戸マニアか?
■ 草木ダム
これまでは小夜戸の調査の後はとんぼ返りが多かったのですが、最近の俺はちょっと違います。ダムマニア二等兵として、草木ダムを訪問しとかねば。列車の車窓からダム湖は眺められても、堤体を拝んだことは無かったもので。というわけで、中野から2駅、神戸まで移動。足尾線旧線跡を経由して、駅から徒歩15分程で到達。140mと、日本の重力式コンクリートダム有数の堤高を誇るだけに、山道をよじ登って天端に辿り着いたときには完全に息が切れてしまいました。
重力式ダムとしては極めてオーソドックスなそのスタイルの全容を、下流側から良好に眺められるのがポイント高し。個人的にはラジアルゲートなのが更に好感触。いやはや来て見てよかったよかった。「鉄」の素養のある向きならば、ぜひとも列車で、そして神戸駅から歩いて訪問することをお勧めします。山登りはシンドイけどな。
■ 高津戸ダム
下流の高津戸ダムは堤高29mと小振りながらも、草木ダムと違い車窓から見えるもので、以前から小夜戸訪問の度に気になる存在ではありました。というわけで、帰路に大間々で下車してお立ち寄り。駅から徒歩10分足らずで到着、こりゃ便利だ(←便利って何が?)。ただ堤体下流面全体を眺める場所に乏しいのが難点か。列車に乗って車窓から一瞬を狙うしかない?
ダム便覧によると、大間々にはあと一つ、早川ダム(アースダム、26m)というのがあるのですが、そろそろ写真撮影に厳しい光線状態なので今回はパス。
桐生に戻った後は宇都宮へ移動。両毛線ならびに東北本線*1の接続 が中途半端で、宇都宮到着は結構いい時間に。夕食に餃子をかっ喰らい、駅近くに投宿。
*1 ここで「宇都宮線」と書かないのは以下略。
2007-11-04 [Sun]
■ ダム巡り2007秋in栃木
さて本日は、北関東・栃木は鬼怒川方面のダムを集中的に攻略すべく、レンタカー屋の開店と同時にクルマを確保。季節柄、渋滞の恐れがあるので早めに出発です。
■ 西荒川ダム
鬼怒川へ辿り着く前に、前哨戦として那珂川水系のダム2箇所にお立ち寄り。まずは西荒川。柵に閉ざされ堤体へは接近すら不可能、下流面も木々に遮られほとんど見えないと、面白味はイマイチですが。水位は満水に近く、オリフィスから放流しているのを辛うじて確認。
この後続々と大ダムが控えているので、時間的余裕はあまり無し、とっとと次へ移動です。
■ 東荒川ダム
名前が似ていて紛らわしいですが、西荒川から15分程で東荒川ダム到着。こちらは打って変わって開放的、思う存分写真が撮れます。クレスト部ほぼ全面が自然越流となった「いまどきのダム」スタイル。クレストゲートが無いと物足りなく感じるのは年寄りの証拠でしょうか。
残念ながら、堤体下部へ通じる道は途中でゲートに遮られ通行止め。70mとそこそこの堤高があるので、下から見上げてみたかったのですが。歩いて行こうと思えば不可能ではありませんが、これまた時間が無いので断念。
■ 五十里ダム
県道63号をありえないスピードで抜け、龍王峡でプチ渋滞に巻き込まれつつ、鬼怒川上流三大ダムのひとつ五十里ダム到着。予想通り、紅葉に囲まれた1956年竣工の堤体は雰囲気サイコー。え、ローラーゲートなのは俺的にポイント低いんじゃないかって? いや、これはこれで(どないやねん)。
■ 川治ダム
五十里ダムからはトンネルを抜けてものの数分で到着。堤高140mは昨日見た草木ダムとタイ、アーチ式ダムでは関東一。放物線アーチだそうですが、そんなもん見たって分からんわな。下流を見たところ、左岸に林道があるらしいものの工事中のようなので、川治温泉から遡って堤体下流面を下から拝むのは無理ぽ。
午前中に4ダム攻略。なかなか効率が良いなぁ。
■ 川俣ダム
川治ダムから更に鬼怒川を遡り、最上流の川俣ダムへ。縦長な堤体ゆえ、写真もほとんどが縦構図。下流の副ダムまでアーチ型なのが笑えます。
さぁ三大ダムは全て片付いた。後はいろいろ小規模なダムを落穂拾いです。
■ 黒部ダム
黒部ダムといっても「くろよん」に非ず。1912年(大正元年)竣工という文化財級のダム。事実、土木学会の「日本の近代土木遺産」2000選に選定されているそうで。堤高は低いけど、いい雰囲気です。
■ 土呂部ダム
黒部ダムから支流の土呂部川を遡って到達。堤体には近付けず、上流側から眺めるのみ。ダム湖の堆砂が激しく、ちと心配。
■ 三河沢ダム
土呂部ダムから山道を更に遡ること約30分、湯西川温泉まで抜けちまうんじゃないかと思う頃、三河沢林道への分岐に到達。ただしいきなりゲートに遮られ車両通行止め。徒歩なら無問題かというとかなりグレーですが、えいままよと突破。良い子はマネするなよ。
10分少々歩いたところで姿を見せた三河沢ダムは、例によって例の如く「いまどきのダム」スタイル。下流面の写真を何枚か収め、とっとと撤退。ヘ、ヘタレだ……
■ 小網ダム
川治温泉まで戻ると16時。そろそろダム見学もタイムリミット、川治温泉すぐ傍の小網ダムで締めとしませう。
野岩鉄道川治温泉駅にクルマを留め、徒歩ものの数分で到達。昨日の高津戸ダムをも上回る便利さです。公共交通機関で行けるダムとしてトップクラス間違い無し。
というわけで、本日一日で攻略した堤体数9基、延べ堤高604.8m(←足すな)。
2007-11-09 [Fri]
■ TはTangoのTだろ
いやはや、俺が夜間メンテナンス当番のときに限ってサーバが故障してくれるたぁ、何と運が悪い。んで、メーカのサポートデスクに電話して修理を依頼するわけですが、シリアルナンバーを伝える段でちと問題発生。"T"がうまく通じない。はて、ここで「TangoのT」と伝えるべきか、でもNATOフォネティックコードが相手に通じるかどうか、無線やってる人とか軍ヲタ相手なら悩むことないのに……と戸惑うこと1〜2秒、オペレータの方から「ParisのPですか、それともTokyoのTですか?」と助け舟が入り「TokyoのT」で切り抜けた次第。
ふと思ったけど、Tangoって、踊りや音楽のタンゴですよね。間違っても「丹後」じゃないよね?
2007-11-23 [Fri]
■ 茨城調査行
3連休、しかもこの日付とくれば、茨城に行かにゃなるまいて。というわけで、4月以来の再調査を決行です。
以前は常磐線方面へ出掛けるときは大抵普通列車で済ませていましたが、最近は「スーパーひたち」の指定席を奢ることが多い。決して「フレッシュひたち」でないところがミソ。だって651系でないとデッドセクション通過がつまらんからのぉ。
■ KDDI茨城衛星通信センター
「スーパーひたち3号」で勝田下車、レンタカーでいつものように高萩を目指します。2基の32mは、春と変わらず天頂格納状態。NAOJへの譲渡は正式決定したようですが、電波望遠鏡への改修は進んでいるのでしょうか。
■ NTT十王衛星通信地球局
高萩まで来ればNTT十王も当然見ておくのですが、近付くにつれ何やら嫌な雰囲気。何てこったい、パラボラ3基とも影も形も無く消えてやがりますよ! N-STAR a、b退役と共に御役御免となっちまいやがったんでしょうか。やはり継続的な調査は必要ですな、あまり嬉しくない調査結果ですが。
■ 花貫ダム
高萩の次は北茨城がお約束ですが、今回は山側にクルマを進め、3箇所ほどダム巡りを敢行する計画。先ずは花貫ダム。いやはや高萩にはパラボラ以外にもこんなナイスなネタがあったんですねぇ。
あまり広くない駐車場はほぼ満車、人気あるなぁ。天端から下流を見ると太平洋が望めます。道路脇にも「海の見えるダム」と案内板が出ているくらい。堤体下流側へも結構間近まで寄ることができ、ゴツい導流工を有する、堤高の割に迫力ある姿を堪能。常用洪水吐、非常用洪水吐共にラジアルゲートなのもいいねぇ(それかよ)。
■ 小山ダム
花貫ダムからの移動時間は15分程、2005年完成のまだ真新しいダムへ到着。堤高65mに対し堤頂長462mと、かなり横長。自然越流式の非常用洪水吐がズラリと並ぶ姿はなかなか壮観で、ここから越流するシーンを見てみたい気がしますが、常時満水位がかなり低いので、試験湛水時以外ではまず見られそうに無し。
■ 水沼ダム
小山ダムからこれまた15分程度の移動で、本日3基目、水沼ダム到着。いやはや北茨城には(以下略)
1門のローラーゲートは塗装工事中で開放状態、おかげで水位もかなり低くなっています。ダム湖面だけ見て「すわ渇水か!?」てな早とちり君が続出しませんよぉに。
■ NTTドコモ揚枝方衛星通信所
ダムへ道草しつつも揚枝方到着。小夜戸同様、旧b号機用11mが撤去され2基構成に。狭い敷地内で増設と撤去を繰り返してきた経緯を知らないと、2基の11mが妙に離れている設置状況に疑問を抱かれかねません。帰ったら、小夜戸共々アンテナの変遷が分かるよう写真の差し替えと記事の更新をしとかなきゃ。
■ 常陸太田航空衛星センター
今回のNTT十王での件で継続調査の必要性を痛感したことと、充足しきれなかったパラボラ分の補充のために常陸太田へ。もっとも、意気込んで赴いたときに限って「変化無し」というオチとなるのがお約束で、常陸太田もその例に漏れず。今回は林道ルートに再挑戦しましたが、この季節でも雑草の勢いは衰えず、障害物に邪魔されず俯瞰するには「相当なスキル」の発動が不可欠と、難易度の高さも変化無し。
■ 平磯太陽観測センター
常陸太田を発った時点で15時半を過ぎていましたが、懲りもせず次なるパラボラ目指して平磯へ。でもさすがに秋の日はつるべ落とし、到着直前に日が没してしまい、太陽電波望遠鏡はちょうど観測を終え天頂格納されるところでしたとさ。あわよくば茨交湊線の気動車と絡めて「鉄とパラボラ」な写真でも……と思っていましたが、またの機会に。でも下手をすると湊線が鹿島鉄道線みたく廃線になりかねないので、なるべく早いうちに来なくちゃ。
クルマ返却後、水戸にて投宿。つっても、明日は帰るだけですが。
2007-11-30 [Fri]
■ ロケットまつり20
定時退社するつもりが、終業時刻直前のタスク割込みで1時間の残業。大急ぎで新宿に向かい、19時過ぎにロフトプラスワン入り。今回は過去のロケットまつりの本「昭和のロケット屋さん」の先行発売があるので、万難を排して見に行きたかったもので。平日開催時は比較的空いているのでギリギリでも何とかなりますが、開始が遅くても終了を遅くするわけにはいかないので、全体の時間が圧縮されてしまうのがなぁ。
笹本さん久々の登場ながら、あさりさん遅刻(途中でペンシルロケットを持って登場)。ゲストは林さん、垣見さんの他、永岡さん再登場。垣見さん出演の「なんでも鑑定団」の裏話から、永岡さんによって次々と明かされる固体推進剤開発秘話まで、例によって例の如く時間が全然足りない内容。しかし林さん、また随分と物騒なモノを……(←お約束ですが、察してください)。
最後は、本へのサインを入れられなかったあさりさんによるサイン会となってお開き。本はこれからおいおい読んでいきますが、一般発売前からネタバレするのもどうかと思うので、内容のほうはちょいとお預け(←単に横着ともいう)。
● 井上@Kojii.net [Foxtrotの「F」もあるので、踊りや音楽の方だと思います。]
● なりた [NATOが京都北部の旧国名から採ったとしたらネタとしては面白いですが、いくらなんでもそりゃないわな。 >foxtr..]
● ファンファン少佐 [日本人にはRomeoとLimaが混乱しますね. あとYankeeってありなのかな?Victorって日本ビクター?とす..]