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なりたま通信所業務日誌


2009-08-01 [Sat]

ヨコスカサマーフェスタ '09

MIZU 夏の恒例イベントのひとつ、海自横須賀地方総監部および米海軍横須賀ベースの一般公開へ。総監部の入場時に手荷物検査で少々待たされたものの、おかげで UH-60 による救難展示がちょうどいいタイミングで開始。この後、曳船による放水展示を眺めた後、艦艇公開へ

今回、総監部での艦艇公開は「しらせ (II)」「むらさめ」「たつなみ」そして米海軍から USS Curtis Wilbur (DDG-54)。うち艦内部まで公開されたのは「しらせ」「むらさめ」のみ (「むらさめ」は混雑していたので艦橋見物はパス) で、ほぼ上甲板をぐるりと回るのみだったため、効率よく 4 艦攻略完了。

Curtis Wilbur 艦上では、飲料水の無料サービスがあったのですが、タンクの貼紙の文字が "MIZU"。それはひょっとしてギャグでやっているのか !?

軽く休憩の後、空自による PAC-3 展示を眺めて、ベースへ移動。こちらでは USS Blue Ridge (LCC-19) の公開があったのですが、乗艦待ちの締切時刻にわずかに遅れてしまい、見学ならず。残念。

アメ食祭り

チップス、チーズ&チリビーンズ ベースに来たからには、アメリカンなメシの数々を堪能せねば。同行の皆様共々、何かしらの食い物を調達してきてはカメラの放列を向ける、怪しい集団が居ますよ。

俺が挑戦したのは、アメリカサイズのマクドナルドに、チップスにチーズとチリビーンズをぶっかけたもの。今年はさすがに「破片」とは書かれていませんでした。今思うと、肉を食うのが少々足りなかったような。暑さによるバテが無かったらもう少し食えたかとちと後悔。

16 時前に撤収。夜には基地イベントとは別に花火大会もあったのですが、サクッと無視して京急で帰路に。帰宅後、写真の PC へのコピーを済ませた途端に疲れが湧き出て早寝したのは内緒です。


2009-08-09 [Sun]

岡山北部ダム巡り

恩原ダム 夏期休暇による田舎への帰省ついでに、岡山に立ち寄ってこちら方面のネタをいくつか攻略しておくことに。津山でレンタカーを手配し、更に北部の鏡野町へ。朝から雨だけどな。

先ず立ち寄ったのは、特徴的な洪水吐を有する苫田ダム。朝一で訪れた際には放流シーンは見られなかったのですが、雨の所為で徐々に放流量が増えているようなので、午後にはゲート放流が見られるかもと期待しつつ、次なる目的地へ。もちろん、すぐ隣のコンクリートフェイシングな苫田鞍部ダムも見ておきます。

30 分程クルマを走らせ、旧上斎原村の恩原高原へ。ここにある恩原ダムは、数少ないバットレスダム。しかも発電用バットレスダムとしては現存日本最古。補強されて若干原型を損ねているようですが、国の有形文化財に登録されている貴重なモノ。そういえば、バットレスダム自体が初訪問だな俺的には。

人形峠

人形峠展示館 旧上斎原村といえば思い出されるのが、かつてウラン採掘の行われていた人形峠。現在も日本原子力研究開発機構の人形峠環境技術センターが置かれています。もちろん原子力施設は非公開なわけですが、展示館があるので行ってみることに。恩原ダムからだとクルマで 10 分程度、旧国道側なのでカーブが多く運転はちとシンドイ。駐車場傍に岡山県の放射線等観測ステーションが置かれているのがいかにも。

こちら方面には完全に素人なので、展示内容については行って見てのお楽しみということで。もちろん、機微情報が公開されているわけはありませんが。

また、ここには上斎原スペースガードセンターが置かれていて、俺的にはこれもお目当てのひとつだったのですが、レーダー観測施設自体は原子力機構敷地内のかなり奥なので見ることはできす。人形峠展示館に併設されている展示室のみですが、一緒に見ておけ。

岡山北部ダム巡り (2)

苫田ダム 人形峠からの帰路、奥津発電所調整池に立ち寄ったり休憩したりするうち、携帯電話で苫田ダムの情報をチェックしてみると、放流量約 29m3/s。ゲート放流 ktkr*1

というわけで、午前中には見ていなかった、堤体直下流からの放流シーン、そして堤体内見学室からの放流シーンを存分に堪能します。これで青空だったら画的にも文句無しだったんですが*2

とまぁ、慌しいうえに天候もイマイチ (おかげでダム放流を見られたけど) でしたが、ネタには事欠かない一日でしたとさ。つーか、普通に帰省すれ。

*1 苫田ダムの場合、20m3/s を超える放流の場合に水位維持放流ゲートが使用される。

*2 もちろん、最高なのはラビリンス型洪水吐からの越流が見られた場合ですが、そんな 150 年に 1 度の大雨を期待するのも不謹慎というもの。


2009-08-12 [Wed]

U ターン開始

旧盆に合わせての帰省は今日あたりから始まるわけですが、俺はそれに逆らうように一足速く U ターン開始。理由は察してください。

U ターンもただ戻るだけでは芸が無い。往きの途中の岡山立ち寄りが 1 日しかなかったのをフォローすべく、再度途中下車。前回は県北部でしたが、今回は県西部を攻略する方向で。

美星スペースガードセンター

美星スペースガードセンター 前回上斎原スペースガードセンター (の展示室) を攻略した以上、美星スペースガードセンターの方も攻略しておかないと何とも寝覚めが悪い。というわけで、レンタカーで先ず目指すは井原市美星町。

レーダーでデブリ監視に特化した上斎原とは対照的に、光学望遠鏡を用い、デブリのほか地球近傍小惑星の観測を専門とした施設です。観測施設自体は当然非公開ですが、すぐ傍に小さな展示室が設けられ、無料で公開。シャトルで回収された SFU の、デブリ痕の付いたアクセスパネルの展示が地味に見もの。あと、パネル展示の中の「デブリを発生させないための技術」に関する記述に苦笑。

1996 年 8 月に、H-II ロケットにより打上げられた地球観測プラットフォーム技術衛星「みどり」の、衛星分離機構は、作動時に破片等を放出しないよう考慮されています。搭載されているすべての分離・展開機構は、ボルトキャッチャー又は切断後のワイヤを保持する機構を持っていて、分離・展開により放出されるものはありません。

その「みどり」自体が打上げ後半年で巨大なデブリと化したことはスルーなのかと (ry

隣接する美星天文台もついでに (ヒデェ) 見学。

海上保安庁 美星水路観測所 (跡)

海保美星水路観測所跡 美星といえば、海上保安庁第六管区海上保安本部の美星水路観測所が置かれていたところですが、2008 年 4 月をもって閉所してしまいました。あぁ、貴重なネタスポットが……

とはいえ、施設自体は残っていないかと旧美星町内をウロウロしてみて、なんとか発見に成功。大きな天体観測ドームを 2 基有する、そこら辺の天文台よりも立派な施設。いやはや、現役時代に見学しておきたかったものだよ。

この後、2 ヶ所ほどダム (またかよ) を見つつ新見までクルマを走らせて投宿。


2009-08-13 [Thu]

岡山西部ダム巡り

新成羽川ダム さて本日は、高梁川水系のダムをいくつか巡る予定ですが、なにせ帰省からの U ターンの途中、昼には岡山へ戻ってクルマを返却せねばなりません。かなり慌しい。

先ずは新見市街地からも程近い河本ダム。日本に 13 基しかない HG*1。堤体下流側から見られるポイントが複数あり、撮影するうちに 40 分近く長居してしまった。時間が無いってのに。

県道を南下して成羽川沿いに出て、黒鳥ダム田原ダム、そして新成羽川ダムと攻略。特に新成羽川ダムは、国内 12 基しかない GA*2の中で堤高日本一、これを見ずに帰っては何のために岡山に来たのやら。

それにしても、HG に GA に、先日見たバットレスな恩原ダムやコンクリートフェイシングな苫田鞍部ダムと、なぜに岡山には珍しい型式のダムが 4 種も揃っているのでせうか ?

1020 頃、撤収開始。途中岡山道も駆使してすっ飛ばすも、給油に時間がかかって岡山帰着は 12 時過ぎ。さぁ、いい加減おとなしく U ターンに戻るか。

*1 中空重力式コンクリートダム。Hollow Gravity の略。ハード○イではない。

*2 重力式アーチダム。Gravity Arch の略。きゆづきさとこの漫画とは関係無い。


2009-08-14 [Fri]

C76-1

だから、こういうタイトルを付けると「どこの旅客用蒸気機関車か」とか何とか言われるぞ。

本日、曇っている割には気温高め。このところ毎回言ってる気がしますが、初日の参加者が前回よりも多くないか ? 今回、ビッグサイトに辿り着く前に開始時刻を迎えてしまったぞ。

いつものように、初日は企業ブースの日。比較的効率よく回れたものの、不覚にも約 1 点、お目当てのブツを入手し損なったり。行列に並ぶ順序の選択を誤ったな。というわけで、残りは明日に持ち越しとして、14 時過ぎに撤収。


2009-08-15 [Sat]

C76-2

2 号機もとい 2 日目は、企業の落穂拾い……のつもりが、昨日入手し損なったブツは昨日のうちに全て売り払ってしまったようで、ぐっすし。やはり企業ブースは「2 日目は無いものと思え」で行動しないとダメかなぁ。あるいは、「2 日目、3 日目のあるブースおよび品物」と「2 日目、3 日目の無いブースおよび品物」を峻別する能力を磨くか。

結局、他社で優先度の高くなかったブツを確保し、無料配布モノでお茶を濁して早めに撤収。本命の明日に備えて早めに休もう。


2009-08-16 [Sun]

C76-3

本日は、大崎発のりんかい線始発電車が東京テレポート駅で車両点検という予期せぬトラブルに見舞われるも、運良く待機列の前方ブロックに紛れ込むことができ (割り込んだわけじゃないぞ)、会場入りはむしろ初日よりも早いくらい。

お目当てのサークルがやたら集中する最終日、今回も東館と西館を行ったり来たり。最近は東館では一部の壁サークルに並ぶ以外、他のサークルをじっくりゆっくり見て回る時間も体力も無い状態が多い。今回も、西館の方が (数自体は少ないけど) 収穫が多かったなぁ。某サークルでは松浦晋也さんが売り子してたり、また某サークルの本には明らかに俺の姿が写ってたりしてね。

適度に休憩しつつ最後まで居残り、例の三本締めで締め括って退散。


2009-08-22 [Sat]

国立天文台野辺山 特別公開

NRO 45m さぁ、夏の恒例行事のひとつ「野辺山詣で」です。いつものように始発で出発。小淵沢に着くまではどんより曇り空で現地の天候を危ぶんでいたものの、野辺山に着く頃には日が差してきました。雲は若干残っているものの、いい写真が撮れそう。存分にパラボラ分を補充するぜ。

NRO 自体は毎年見てきているので、展示内容は全体的に軽く流す程度の見方で (ヒデェ)。なお、退色の目立っていた屋外解説パネルは大部分がリニューアルされて見やすくなっていました。書いてある内容自体は大して変わりませんが。

午前中、三鷹からいらっしゃった渡部潤一先生の講演*1を聴講した後、45m 鏡へと行ってみれば、おぉ、動いてる動いてる。いろいろな角度や光線状態からのディッシュを撮影しまくります。ほとんど上向きにカメラを構えていたので、首と腕がやたらと疲れましたが。あと、あえて逆光を狙って派手にフレアやゴーストを出しまくったり、フレーム内の鏡面の写り込みが中途半端で「ディッシュらしさ」が悪いとか、後から見返してみるとイマイチなものが多かったのは反省点。

14 時過ぎに撤収。いつもなら小淵沢方面へ戻るところですが、今回は下り列車で佐久平まで移動、投宿。

*1 冒頭の「渡辺淳一との比較」でつかみは OK。「向こうは文学者、私は天文学者、でも著書の売り上げ部数には天文学的な差が」


2009-08-23 [Sun]

臼田宇宙空間観測所

UDSC 64m 野辺山だけでなく「臼田詣で」もマメにやっとかなくちゃなぁ、という反省のもと、本日は UDSC へ。11 時前に着いてみると、(臼田にしては) 見学者多ッ ! 肝心のアンテナは、日曜日ともあって予想通り天頂格納状態でしたが。

午前中は見事に雲っていたので、まずは展示室へ。展示内容自体は、昨年 9 月に訪問したときと変わりはありませんが。ISAS 時代に作成された UDSC 建設記録のビデオ、上映時間 22 分と長いけど、こりゃ忘れずに見ておかなくちゃ。

外の 64m アンテナを見て回るうち、12 時頃から青空が見え始め、少しは写真撮影向きのコンディションに。やはり D90 導入でレンズのワイド端が広くなったおかげで、巨大パラボラを収めるのも大分楽になりました。でもいかんせん真上向きでは画になりにくいなぁ。やはりマメに (できれば運用中のタイミングを狙って) 行かなきゃダメですね。

ところで、展示室内のラックにセントリフュージのパンフレットが置いてあった件について。

佐久地方北部ダム巡り

湯川ダム 最近巷で「美的感覚が貧しいか本質を見抜く力が無い」とか何とか言われている人種なもので、ダム巡りも欠かさずに実施します。前回は余地・古谷・南相木と南佐久方面を攻略したので、今回は佐久市周辺を巡る方向で。

午前中、UDSC に行く前に弁天池印内耕地整理池、午後は香坂ダム湯川ダム、計 4 基を攻略。香坂ダムは、洪水調節専用なだけに普段ダム湖にほとんど水が無い割には非常用洪水吐が異様に大きかったりとか、湯川ダムではダムサイトの急峻ぶりと巨大なラジアルゲート (洪水調節時以外はゲートを上げて自然越流状態の模様) に驚いたり。

新軽井沢き電区分所

軽井沢〜佐久平間にて ついでと言っては何ですが、北陸新幹線の 50/60Hz 境界である新軽井沢き電区分所を再訪。もちろん、どういう施設なのかが傍目で分かるわけも無いのですが、分かる人にだけ分かるネタですネタ。

以前は、傍の跨線橋から線路とか借宿トンネルとかを俯瞰することができたのですが、高く網目の細かいフェンスができてしまい撮影もままならず。結局、網目越しに望遠で無理矢理列車を撮ってお茶を濁します。

18 時前に佐久平でレンタカーを返却、「あさま 582 号」(N7 編成) で帰路に。


2009-08-29 [Sat]

吾妻線ぷちダム鉄ツアー

大津ダム 2 日分残った 18 きっぷの消化試合第一弾として、群馬県は吾妻線方面へ日帰りで。もちろん、ただ乗るだけでなく、沿線のアレとかソレとか見つつという算段で。

先ずは群馬大津で途中下車。徒歩 5 分足らずで、東電の大津ダムに辿り着きます。今となっては珍しいローリングゲートを関東圏で見られるとあって貴重ですが、コレを有り難がっている俺はきっと美的感覚が貧しいんでしょうな (←しつこい)。

折り返し、川原湯温泉で下車。吾妻渓谷の最寄駅で、いろいろな意味で有名な八ツ場ダムの建設予定地でもありますが、鉄な方面にはもっと有名なアレを目指しテクテク歩きます。

樽沢トンネル

樽沢トンネル (岩島〜川原湯温泉間) というわけで、日本一短いトンネル、樽沢トンネルをターゲットに軽く撮り鉄を。首都圏から比較的近いとはいえ、「いつでも行けると思っているうちに用途廃止」となる可能性が高いので、思い切ってやって来ました。とはいえ、道路側から見上げると電線がウザくて画にしにくいんですけど。雰囲気だけでも察してやってください。

この後、鍛冶屋沢ダムに寄り道したり吾妻線の線路付替工事状況を眺めたりしつつ岩島まで徒歩移動、下り列車を乗り継ぎ終点・大前まで乗り潰して帰路に。早起きし過ぎて、帰りは高崎までほとんど寝通しでしたとさ。