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なりたま通信所業務日誌


2005-07-30 [Sat]

KDDI茨城海底線中継所

KDDI茨城海底線中継所

もう何度目になるやら分からない茨城行。水戸でレンタカーを手配し、まずは阿字ヶ浦へ。本日第1のターゲットはKDDIの海底線揚陸局です。

海底ケーブルの揚陸局というものは当然ながら海の傍にあるものですが、阿字ヶ浦の辺りは海岸段丘となっており海沿いの平地が極めて狭い。おまけに海水浴場なので、海の家やら駐車場やらがひしめき合っていて、それっぽい施設がなかなか見つけられず。それにしても、客引きが鬱陶し過ぎ。

そうこうするうちに、ふと見上げると、海岸段丘の斜面上に何やらデータセンタ風の建物が。「もしや」と直感して車を巡らせてみれば、ようやくお目当ての施設に辿り着けました。下手にクルマで走り回るよりも、茨城交通阿字ヶ浦駅から歩いて海を目指したほうが難なく見つけられるかも。

平磯太陽観測センター

NICT平磯太陽観測センター 10m

阿字ヶ浦まで来たら、平磯はすぐ近く。第2のターゲットは、NICT平磯太陽観測センターの一般公開です。曇り空と海霧のおかげでいまいちパッとしませんが。

施設自体はさほど大きなものでもないので、ゆっくり見ても1時間と掛かりません。10mを筆頭に3基の太陽観測パラボラは、時間が時間だけにかなり高い仰角となっており、鏡面を楽しむのには不向き。

ところで、所内のマイクロ波鉄塔上部に何やら変わった形のアンテナがあるのを見つけ「DEURASみたい」と思ったら、ホントにDEURAS-Dのセンサ局でした。デカくない施設でも、一般公開に出向けば何かしらの発見はあるものですな。

鹿島宇宙通信研究センター

NICT鹿島宇宙通信研究センター 34m

本日のメインイベント、NICT鹿島宇宙通信研究センター一般公開。到着したのは13時半を回ったころ。途中、鹿嶋市内で道に迷ってたのは内緒です。1年ぶりの鹿島(それを言うなら平磯もだけど)、何とか天候も回復してよかったよかった。

あまり時間も残っていないので、もちろん34mアンテナへ直行です。やはり今年もアンテナ駆動を見せてくれました。ディッシュが大きいぶん、横を向いたときの迫力も相変わらず凄い。特に、動いているときの「間近に迫ってくる感」がナイス過ぎ。やはりデカいパラボラは正義ですなぁ。ちなみに、隣の建物内に例の「萌え要素」も健在でした。

KDDI北浦受信所跡

KDDI北浦受信所跡

鹿嶋から水戸へ戻る途中、かつての遠洋船舶無線電話の受信施設、KDDI北浦受信所の跡地に立ち寄ることに。私なぞは北浦と聞くとCSICEを連想してしまいますが、無線やってる人とかだとこちらを連想される方が多いのではなかろうか。

想像はしていたけど、ものの見事になんにもねー。往時はサーキュラーアレイアンテナが「象のオリ」よろしくそびえていたらしいですが、いまや円形のだだっ広い空き地とフェンスが名残を留めるのみ。局舎も跡形も無し。携帯電話用アンテナが跡地に立っていますが、明らかにマイクロ波中継線の鉄塔を流用したと思われる形状だったり。

これにて本日のネタスポットは攻略コンプリート。長居は無用だ、とっとと宿へ向かおう。