2007-02-05 [Mon]
2007-02-10 [Sat]
■ ロケットまつりスペシャル「はやぶさは見た」
つい1月前にあったばかりのロケットまつりですが、今回は3回目となる「はやぶさ」スペシャル。もっとも、今回のメインはロケットでもはやぶさでもなく小惑星イトカワなので念のため。
内容を要領よくまとめるなんてのは俺の最も苦手とするところなので、キーワードのみ以下に列挙。分かる人だけ笑って下さい。
- 火星には燃えん、月にも燃えん
- もう死んでもいい、でもここで死んだらバカ
- サイエンティストは口が軽いと思われている
- 死んだラッコが水に浮いてる
- 誰か2ちゃんねらーがいたとか?
- ぬらりひょんクレーター
- ホイール壊れた、NIRSの観測が減ってる、チャーンス!
- 延髄斬り仮説
- 嘘くせー!
- もっと生っぽいのがいい
- いろんなモノが見えてくる
- こんなとこ来てる場合じゃない、論文書かなきゃ
- NIRSのふしぎな旅
最後に、今回ゲストのお一人である産総研の中村さん、お誕生日おめでとうございます。ちなみに明日は「おおすみ」の誕生日。
2007-02-11 [Sun]
■ 2周年
本日は、日本初の人工衛星「おおすみ」(1970-2003)の誕生日。と同時に、本サイト(http://naritama.org/)の開設記念日でもあります。2年経ってもコンテンツ全然充実してませんが。
この機に、日記ページのURLをhttp://diary.naritama.org/とサブドメイン化しました。単にhttp://naritama.org/diary/のエイリアスなので、ブックマークを修正する必要はございません。あと、日記のタイトルをプチ修正。「通信記録」なんつー語がタイトルにあると、「通信の秘密の漏洩」でも探ってるのかと思うような怪しげな検索が後を絶たず気色悪いもので。
2007-02-12 [Mon]
■ 今週、ロケットが打ち上がります
と言うわけで、H-IIA F12まであと3日。なにせ今回はF10同様ペイロードが「我が国の安全の確保(中略)画像情報の収集を目的とする人工衛星」ですから、事前情報が少ない少ない(数少ない発表資料によれば、SSB4本付けの2024型と判る)。F6で同時に打ち上げて失敗した2機の代替という性格上、F10で上がった光学機と今回のレーダー機は同時打ち上げが想定されていたであろうと思われますから、F10と同様に13時30分頃の打ち上げであろうという程度の推測はできますが。
今回はレーダー機のほか、次期光学機の技術検証機を同時に搭載するわけですが、デュアルローンチとはいえ低軌道打ち上げで2024型とはまた大仰な。はてさて、今回のはSSB2ペア同時燃焼となりますかどうか。そして俺は、空中点火のシーンを記録できますかどうか(←行くんかい)。
2007-02-13 [Tue]
■ H-IIA F12延期
出発前からいきなり1日延期決定。それならこちらも出発を1日順延……といきたいところですが、割引運賃航空券の悲しさ、今から払い戻し&買い直ししてると余分な出費がかさむので、当初の予定通り明日出発します。
早くもマージンを1日食い潰してしまい、18日まで居座る覚悟が必要かも。念のため、18日の最終鹿児島行のキャンセル待ちを申し込んでおきます。
2007-02-14 [Wed]
■ 波乱のスタート
本来お仕事クソ忙しい真っ最中の筈ながら、年末3日も取ってH-IIA F12を追っかけて種子島へ。前回前々回と2回連続で振られている所為もありますが、意地と言うか、ほとんどヤケですなこりゃ。
羽田では、VIPスポットにチェコ空軍のTu-154Mが停まっていて、珍しいモノが見られ幸先良いスタート……と思いきや、ANA 619便は強風のため2度ゴーアラウンドを繰り返し、1時間遅れで鹿児島着。続くJAC 3765便も、機材の到着遅れと天候判断のため1時間15分遅れで出発。何とか無事に種子島空港に着陸するも、のっけから波瀾万丈なスタートとなってしまいました。やれやれ。
■ 今日の西之表
無事種子島に上陸、空港でレンタカーを受け取るも、本日残りは丸々フリー。南種子へは明日行くとして、今日のところは西之表方面に行っとくか。と言っても、鉄砲館くらいしか行く先思いつかないあたり、相変わらず発想力無さ過ぎ。
お後は喜志鹿崎灯台まで足を運んだ後、未だ足を伸ばしたことの無かった東海岸沿いにドライブ、中種子町との境付近で朽ち果てるがまま放置されている難破船を見ておきます。
ここまで来れば、MTCSも覗いておこうと思うのは当然。もっとも、既に見学時間を過ぎていたうえ、入口で警備員が仁王立ちという状況じゃ気軽に中に入るわけにもいくまい。そのまま通過し、R58経由で西之表へ舞い戻ります。
■ リフレッシュ
当初の予定では夜の機体移動に備えて車中泊のつもりだったので、本日の宿は取っておりません。今から空き部屋を探すのも面倒だし、不測の事態に備えて余分な出費は控えたいし、そのまま車中泊を決行。でも風呂ぐらいは入っておかないと。垢の溜まった身体と無精髭面でウロウロしてると、明日あたり何言われるかわかったもんじゃないからねぇ。
夕食を調達し、さて温泉は……とレンタカー屋でもらったガイド図を眺めてみても、西之表には温泉らしきものは無し。やっぱ河内温泉センターまで行かなきゃダメ? つーわけで、初日から種子島縦断と相成りましたとさ。
F10の時以来、種子島に来た時には必ずお世話になる湯に浸かり閉館時間間近までネバった後、宇宙ヶ丘へ移動、日記の更新やら情報収集をひと通り済ませて、とっとと仮眠。それにしても、夜になっても強風が全然止みません。大丈夫かいな。
2007-02-15 [Thu]
■ 朝〜朝だよ〜
寒さと風の音で何度となく眠りを邪魔されつつも、朝になりました。強風の止む気配が無いのが気掛かりですが、本日日中は射点作業は無いので、明日の天候判断に影響しない限り大丈夫なはず……ですよね?
それじゃ、こちらもそろそろ行動開始とまいりますか。
■ 見学ポイントチェック
昨夜のうちに南種子まで来てるので、アプローチの距離も時間も短いのなんの。朝も早よから、長谷展望公園→上里→えびの湯と、一通りの見学ポイントを確認。まぁまず間違い無くえびの湯でしょうな俺なら。クルマの置き場所が確保できるか心配ですが。
写真は、毎度お馴染み、センター内通行止めの案内板。これを見ると打ち上げ直前を実感します。これが見られる時にしか最近は種子島に来てないじゃないか、と言っては身も蓋もありませんが。
■ 今日のTNSC
広田入口よりTNSC入り。もちろん、速攻で検問です。F10のとき同様、免許証のチェックから滞在期間、宿泊先まで、結構細かく訊かれます。おまけに「今日明日にかけて検問厳しくなると思いますが……」と釘をさされる始末。
風はまだ強いけど、空模様は見事に回復、「世界一美しいロケット射場」健在なり。それにしても、俺がロケットの丘展望所やカーモリの峰に居るときに限って警察のヘリが接近してくるのは何故? もしかしてマークされてますか俺。
宇宙科学技術館も施設案内ツアーも、もう何度目かわからないくらいですがひと通り見学。何度も来てると少しは変わったところがあるもので、昨年12月の時点ではLRB付きのH-IIA増強型の模型だったのがH-IIBに替わってたり。あと、「月に願いを」キャンペーンを随分プッシュしてましたが、よほど盛り上がっていないと見える。と言いつつ、俺も未だ応募してませんが。
■ 今日の南種子
TNSC見学の後は、前回から行動予定に組み込まれた、宝満神社にお参りして打ち上げ成功(ついでに、予定通りの打ち上げ実施)を祈願。その後、門倉岬→島間港→宇宙ヶ丘追跡所と見て回る。島間港では、JAXAのチャーターした警戒船の姿も。
夕食の後は昨日同様、河内温泉センターでリフレッシュ。後は深夜の機体移動を待つばかりですが、どこで時間を潰しても同じならとっとと現地へ行ってしまおう。と言うわけで、警戒態勢のTNSCへ突撃。
2007-02-16 [Fri]
■ 機体移動
15日21時半頃、ロケットの丘展望所到着。さすがにこの時間では先客は車1台のみ、余裕で最前部に三脚を据えます。
23:20、VAB開放開始。
日付が変わって0:30、機体移動開始のアナウンスが射場から響いてくる。VABから姿を現した12号機は、デュアルローンチ用の長い4Dフェアリングを装備、長ッ! どうやら今回は射点に向かって左側のスペースで整備していたらしく、VABから射点へ一直線に移動できず、クランク状に折れ曲がった移動を見せます。移動発射台のタワーの見え方に注目。通常より少々時間が掛かり、0:56、第一射点に到着。
その後、上里に移動して、距離はあるものの機体正面からの画を収めた後、長谷展望公園にて仮眠。
■ 見学ポイント到着
宇宙ヶ丘から上里に立ち寄って、再度機体正面からの撮影を行った後、9時前にえびの湯到着。さすがに先客も約1名のみ、クルマの置き場所も問題無し。もっとも、この後クルマで一杯になると出られなくなりそうで、違う不安が。
F9の時の場所と比べて、射点からは少し離れるものの、避雷鉄塔をかわせるので画的にはこちらがベター。シャッターを切るタイミングなど、今からイメージトレーニング開始。
■ 今日のえびの湯
惜しくも10時頃から雲が増え始め、何やらF9の時のような空模様に。
10:40、警察キター! まぁ特に何か咎められるわけでも無く、「早いですねえ」と呆れられただけ。今のところカウントダウンは順調だそうで、何か状況が変わったら教えていただけるとのこと。
打ち上げまで残すところ2時間半を切りました。せめて今以上に雲行き怪しくなりませんよぉに。
■ 今日のえびの湯(2)
12時頃、三菱電機の中の人続々キター! IHIの中の人続々キター!! 俺らマニアな人達よりも、関係者の方が遥かに多いえびの湯です。
■ Xマイナス60分
打ち上げまで1時間を切り、最終カウントダウンに入った模様。今のところ、トラブル等は伝わっていません。
えびの湯ではあいにく小雨がパラつき始めていますが、この程度であれば打ち上げに支障は無かろう。
■ Xマイナス30分
地元の見物人もポツポツ現れるも、相変わらず関係者だらけのえびの湯です。残り時間30分を切りました。当方も、撮影準備にかかりたいと思います。
■ 延期!?
いやもーXマイナス20分になって延期ですよ。液体燃料の抜き取り、点検、再充填があるので明日明後日の打ち上げはまず無し。これで3回連続負け組決定。してみると、F9を見られたのは単なるビギナーズラック?
■ なりたさん、雨男なんじゃないですか?
さすがに今回の延期は精神的ダメージが大き過ぎ。これ以上の行動をする気にもなれず、夕食を買い込んでとっとと中種子に投宿です。今夕には機体戻しが行われるようですが、再度見に行く気力なぞ全くございません、ええございませんですとも。と言うか、3日振りに布団で寝られるのにホッとしてたり。
再度の打ち上げ予定が未定のうえ、こちらも休みを取れない以上、どう足掻いてもダメなものはダメ。7月?の13号機でリトライするほかありませんが、「お前が来ると天候が崩れて延期になるから来るな」とか言われたらどうしよう。もちろん当方はそんなことお構い無しに来るつもりですが、今度種子島で俺を見かけても石とか投げないように。
2007-02-17 [Sat]
■ 今日の種子島
失意の種子島滞在最終日、朝から雨です。正に雨男の本領発揮(ぉぃ
鹿児島行き最終便までの時間潰しは、やはり先ずTNSCへ。打ち上げ予定が決まらないまま警戒態勢を続けるほどJAXAも警察も暇じゃないので検問は無し、せっかく入手した通行証も使わず終い。もちろん、12号機はVABに戻っており姿は見えず。
昼食後は、これまで気になっていたものの未踏のままだった、中種子の発電風車に測候所の気象レーダーを見物。でもさすがにネタが尽きました、少々早いですが種子島空港へ戻り、おとなしく飛行機を待ちます。
■ 最後まで波瀾万丈
さて種子島を去った後は、真っ直ぐ東京へ戻るでなく、別件のために福岡へ立ち寄る予定。そのため、JAC 3774〜3660便と乗り継ぎでチェックインを済ませるも、最後まで雨男の威力か、折り返し3774便となる3775便の鹿児島発が天候判断のために遅れ、3774便も40分遅れで離陸。3660便に間に合わないかも、と脅されながらの離島です。
結局、3774便は19:10、正に3660便の出発予定時刻に鹿児島空港にタッチダウン。停止後最優先で降機し、エプロン内を車で移動して直接乗機。到着から離陸まで15分、こりゃ記録やね俺としては。
3660便は、シートベルト着用サインの消灯することの無いまま、やはり雨の福岡空港にきっかり10分遅れで到着。あー疲れた、主に精神的に。
2007-02-18 [Sun]
■ 今日の西鉄宮地岳線
福岡に来た目的は、3月限りで末端区間が廃止となる西鉄宮地岳線のお名残乗車&撮影のため。葬式鉄は性に合わんと言いつつも、16年前に一度乗ったきりではデジタルな記録が残らないので、2月の超割シーズンに合わせて来た次第。当初この週末にコレを予定していたところに後からH-IIA F12の日程を合体させたため、都合5日間の長征と相成りました。
起点の貝塚駅付近に宿を取っていたため、多々良川橋梁での走り撮影でウォーミングアップの後、ひとまず終点津屋崎まで乗り通します。津屋崎駅前には「電車延長記念」の碑があるのがなんとも皮肉。
線路沿いに歩きつつ撮影ポイントを探す。天候もイマイチで、あまり面白味のある風景でもないですが、ちょっと特徴的な形をした山を背景にした画でお茶を濁します。それにしても、昨日まで種子島にいた野郎の行動とはとても思えませんな。
お後は、西鉄福間付近での撮影と、4月以降終着駅となる西鉄新宮駅を視察して、ひと通りの目的は完了。
■ 今日の筑前山手
宮地岳線攻略はものの4時間程で一応完了しましたが、帰りの飛行機は思い切り夜なもので、時間が余ってしょうがない。この辺で何か未踏なネタは無かったっけ?
と言うわけで、急遽思いついた小ネタ、篠栗線の筑前山手駅へ。高架橋上のホームまで塔状の階段を70段(←数値はイマイチ自信無し)上る必要があるという、三江線宇都井駅のプロトタイプみたいな駅(筑前山手の方が先に開業してるので)。エスカレータもエレベータも無く、設置予定のスペースすら無い「バリアフリー、何それ?」な駅です。駅全景の写真を収めてみましたが、ホームと階段が高架の向こう側なもので、今ひとつ構造が分かり辛いのが難点。
博多に戻れば17時。空港へ移動し、夕食を済ませたり無線LANでテキトーに時間を潰したりした後、ANA 272便で帰京。
2007-02-20 [Tue]
■ H-IIA F12再々スケジュール
- H-IIAロケット12号機による情報収集衛星2機(レーダ2号機および光学3号機実証衛星)の打上げ日について (JAXAプレスリリース)
つーわけで、予定通り?、22日(木)打ち上げに再々設定。気象情報を見れば、24日(土)の方が良くないか? とか何とか思っちゃったりなんかしちゃったりするんですが。週末なら、何とか無理して再度見に行ってやれなくもないんですが、さすがに平日じゃ無理っす。どなたか他の勇者様のレポートに期待しませう。
2007-02-21 [Wed]
■ H-IIA F12再々々スケジュール
- H-IIAロケット12号機による情報収集衛星2機(レーダ2号機および光学3号機実証衛星)の打上げ延期について (JAXAプレスリリース)
当方の昨日の読みが当たり、24日(土)へと3度目の変更。と言うことは、前夜に鹿児島入りし当日朝一で上陸すれば、機体移動は無理ですが打ち上げには間に合います。と言うわけで、再突撃決定。「お前が来ると(中略)だから来るな」なんて言わんといてね。
2007-02-23 [Fri]
■ 鹿児島潜伏中
本日は午後から年休をいただき、JAL 1875便にて鹿児島へ。最終の1877便であれば仕事を休む必要も無いのですが、さすがに満席、ギリギリまで待ってもキャンセルが出なかったので、腹をくくって後半休。先週の反動で仕事が溜まってるから、本当は休みたくなかったんですが、昼休みを潰して書類3本仕上げる羽目に。
なにはともあれ、1875便、A300B4-622R(JA8565)は快調過ぎる飛行で定刻より20分も早着。9日前に2度もゴーアラウンドやらかしてたのが嘘のよう。空港内で夕食を済ませ、種子島突撃の前線基地(正式名称「かごしま空港ホテル」)にチェックイン、早速ネットで情報収集。
一番の気掛かりである明日の天候は、風が少し気になるものの概ね問題無さそう。25日には再び天候悪化しそうなので、事実上明日の一本勝負です。考えたくないけど、もし今回も燃料充填後に延期となったら、再度の打ち上げまで中5日必要なので今冬の打ち上げ可能期間を過ぎてしまい、最短でも6月までお預け。
明日は、島に最も早く上陸できる手段、JAC 3761便で種子島入り、恐らくは空港からえびの湯へ直行です。
2007-02-24 [Sat]
■ 帰ってきたぜ種子島
本日のJAC 3761便は順調な飛行で定刻8:55に種子島空港着陸。10分でレンタカーの手続きを済ませ、一路南種子を目指します。ちなみにレンタカー屋にはロケットのロの字も告げていませんでしたが、速攻でバレてました。そりゃ分かるわな、こんなスケジュールじゃ。
えびの湯には10時前に到着。先客は、前回見覚えのある面々が約2名。10:30、前回同様警察キター。
現地の天候は高曇り、時折強風が吹くものの概ね穏やか。もちろん、Xマイナス0の瞬間まで安心はできませんが。既に燃料充填に入っているので、今日がダメなら最短でも6月まで持ち越しです。
■ 今日のえびの湯
えびの湯への見物客の出足は鈍かったものの、11時を過ぎた頃から徐々に集まりだしました。まぁ鹿児島からの次の飛行機も着く頃だし。今回は関係者の姿は見えず……と思ってたら、11:55、やっぱり来ました三菱電機の中の人達。土曜日ということもあり、地元の人達も少しずつ集まり始めています。
■ Xマイナス60分
12時のNHKラジオでも、空母R・レーガン佐世保寄港の次という扱いながら全国ニュースで報じられたH-IIA F12、打ち上げまであと1時間。またも雲が増えてきましたが、切れ間もあり青空が覗く程度なので、氷結層の心配は無かろう(←希望的観測も込めて)。
■ xマイナス30分
残すところあと30分。打ち上げ時の光線状態がどうなるか微妙ですが、カウントダウンは着々と進行中の模様。少なくとも16日のときよりははるかにコンディション良さげです。いい感じに雲が切れてくれることを祈りつつ、こちらも撮影準備開始。
■ xマイナス10分
さぁあと10分、おそらくこのまま打ち上げ決行。俺としては1年振りの打ち上げ見学、緊張が高まってまいりました。
■ H-IIA F12リフトオフ!!
予定通り13:41、リフトオフ。20秒程で雲の中へと消えて行きましたとさ。えびの湯からの角度では飛行方向に雲の切れ間が無く、SRB-A分離の姿なぞは望むべくも無く。
■ H-IIA F12成功!!
通行規制解除なったTNSC、ロケットの丘展望所にて、SACニュース掲示板で成功の報を知る。射点の写真を一通り収めた後、上中に赴けば、幟の取り替えの真っ最中。
■ 中割コリメーション
今朝種子島空港に着いたとき、三菱あたりの偉いさんが乗ってきたであろうリアジェットが2機ほどエプロンに駐機していたのを思い出し、そろそろ帰路に就いて離陸する頃じゃないかと思い16時過ぎに空港に戻ってみると、最後の1機がランウェイバックの真っ最中。轟音と共に飛び立つ姿を見送ると、後は静かなローカル空港に逆戻り。
ところで、種子島空港の飛行機見物ポイントと言うと、ターミナルビル傍の展望台が真っ先に思い付きますが、R/W31エンドの近くにも展望台らしきものがあるのに気付き、山道に分け入り進んでいくと、何やら無線施設が。航空標識の類かと思ったら、看板には「宇宙航空研究開発機構 中割コリメーション」の文字。こんなところにJAXAの施設が。いささか小ネタ過ぎますが、久々に新発見。
■ 雄龍・雌龍の岩
空港まで来たついでに、一応普通の観光らしきマネでもしておこうと立ち寄ってみる。生憎と雲が広がって、夕陽を拝むことは叶いませんでしたが、種子島マニア(ってなに)ならば一度は行っとけ。
■ 種子島の夜は更けて
中種子のAコープで食料を調達し、カーラジオでニュースをチェックしつつ夕食。19時のNHKラジオではトップで扱われていました。どちらかと言うと、H-IIAよりもIGS主体の扱いでしたが。それにしても、マスコミの皆様って「事実上の偵察衛星」という表現が好きですねぇ。
夕食後は、お約束の河内温泉センターへ。サッパリした後、夜のTNSCへ進撃。今回、機体移動を見られなかった代わりといっては何ですが、夜の射点の様子でも。もちろん、面白くも何とも無いうえ、打ち上げ終了後までそないなマネする物好きも他にはおりませぬ。
え、今宵の宿? 急な作戦決行のうえに実弾も限られているなか、そんなの確保してるわけ無いぢゃないですか。またしても宇宙ヶ丘にて車中泊。これからは「宇宙ヶ丘パークホテル」とでも呼ぼうか。
2007-02-25 [Sun]
■ 今日の種子島
予報通り、朝から天気悪ッ! やっぱ俺って雨男?(←言霊を恐れて昨日は雨男ネタ封印してました) 飛行機や高速船が欠航するリスクを避けてとっとと島外脱出……という発想はなぜか働かず、せっかくわざわざ来たのだから島内観光。貧乏性炸裂。でもいい加減見るモノ無いんじゃないか。
というわけで、TNSC(ぉぃ。なんだかんだで半日は潰せるからねぇ。今回は、思い切って中型ロケット発射場の傍までクルマで乗り込んでみました。これ以上は、打ち上げ時期を外して施設見学ツアーに参加するほか無し。
午後は、島間から増田・野木経由で西之表まで島内縦断ドライブとか何とか、無理矢理時間を潰して空港へ。JAC 3774便〜JAL 1878便で帰京。
2007-02-28 [Wed]
■ 打ち上げ終わって
- H-IIAロケット12号機の打上げ結果について (JAXAプレスリリース)
H-IIA F12に振り回された怒涛の2月も終了、この宇宙開発委員会報告をもって、12号機に関する現在進行形の話題は終了。あとは「打ち上げ実績」として語られるお話。
今回、俺も現地からマメに日記更新かけたりしたわけですが、ただでさえ情報の少ないIGS絡みの打ち上げにあって、SACニュース掲示板やH2A ロケット打ち上げレポートさん共々、現地からのレポートはそれなりに注目であったようで、16日や24日には当サイトもかなりのアクセスを記録いたしました。16日なぞ、12時過ぎ頃から文科省の中の人がアホみたいに見に来ていたのが笑えます。まいどおおきに。更新する方は疲れたけど。
ちなみに、ここ数日の検索語のトップは「内閣衛星情報センター」。ま、IGS地球局3局を写真入りで勝手にレポートしたり「情報収集衛星の法令上の定義」をネタにするようなサイトですから。実を言うと、今回二度もの種子島行を決行させた原動力って、「この俺様がIGSの打ち上げを取材しないでどーする!?」という(誰からも頼まれていない)勝手なネタ野郎的使命感が最たるものだったりするのですよ。つくづくアホだ俺。