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なりたま通信所業務日誌


2007-10-06 [Sat]

3連休スタート

こういう混雑必至なタイミングで遠出するのは正直性に合わないんですが、今見逃すと後が無いモノがあるので、「のぞみ11号」で名古屋方面へ。道中、静岡県内が曇りがちで気掛かりだったものの、名古屋は晴れててよかったよかった。

砕氷艦「しらせ」

砕氷艦しらせ(AGB5002)@名古屋港 ここで「南極観測船」と書かないのは以下略。

8月29日からスタートした「しらせ」総合訓練の最後の寄港地である名古屋。これを逃すと一般公開なんてもう無いからねぇ、やっぱ見に行かにゃイカンでしょう。先日浜田で見てきたばかりではありますが、浜田はホレ、H-IIA F13が16日以降まで延期となった場合にアウトなので、当初から名古屋での見学を予定に入れていた次第。それに名古屋にゃ先代の「ふじ」もいることだし。

公開内容に変化があるわけではもちろん無いですが、見られるモノはとことん見て記録する方向で。ただガーデン埠頭はフェンスがある関係上、岸壁から船体を写真に収めるのはちと厳しいかな。ポートビルから俯瞰する技もありますが、7階展望台からだとガラスの映り込みでこれまた厳しい。5階からなら支障は少ないものの、今度は近過ぎて船体全体が納まらないとゆー。ホント、28mm程度の広角レンズが無いと何かと辛いのぉ。船体撮影は、明日の出港時を狙うとするか。

砕氷艦「ふじ」

砕氷艦ふじ(AGB5001)@名古屋港 ここで「南極観測船」と書かn(ry

「ふじ」も過去に見学済みではあるものの、ここまで来て砕氷艦2コンボ攻略をしないわけにはいくまい。「しらせ」寄港記念ということで、「ふじ」でもポストカード進呈のオマケつき。やはり2艦を見比べると、艦体の大きさや建造時期の違いがより明確に見て取れて興味深い。それにしても、いつも思うんですが「ふじ」の艦橋周り、まさか南極で露天艦橋から操船させるつもりだったのかと小一時間以下略。

「ふじ」と「しらせ」、新旧2隻の砕氷艦揃い踏みという萌死しそうなシチュエーションを気の済むまで堪能し、本日は金山にて投宿。


2007-10-07 [Sun]

砕氷艦「しらせ」(2)

恐怖の理髪屋タイガーカットハウスしらせ本店 「しらせ」一般公開も本日が最後の最後、見納めにまたもガーデン埠頭へ。朝っぱらから見学者多過ぎですが。いいかげん写真の撮り忘れは無いとは思うけど、俺のことだから後になって「あれも撮っときゃよかった」とか言い出す可能性大。

写真は、一般見学者が必ずネタにしそうな、理髪室の案内板。いまのところ「しらせ」退役後の保存予定はありませんが、もし今後情勢が変わって保存されることになれば、是非ともコイツを展示希望。

最終日故のサービスか、通常はお子様限定のS-61Aヘリ内部も大きいお友達にまで開放。やはりしつこく訪れてみるものですな。

「しらせ」出港

「しらせ」横須賀へ向け出港 一般公開終了後、艦載クレーンを使っての撤収作業を眺めるなどして時間を潰し、14時の出港を待つ。この間、13時20分頃には巡視船「みずほ(PLH21)」の出港が見られ、船好きにはたまらない展開に。海自だけでなく海保も俺を萌え殺すつもりらしい(違)。

14時きっかりに離岸開始。しまった、岸壁からだと艦全体が画面に納まり切らん(←案の定ともいう)。というわけで、見送りの光景の中から離脱、埠頭を横切る橋の上から撮影。これで見納めかと思うと、半逆光も気にせず撮りましたですよ。

最大ズームで追いかけてもそろそろ苦しくなった14時15分頃、当方も撤収開始。折角名古屋まで来たのだからとついでに立ち寄りたいところも無くはないですが、少々時間が中途半端なもので次回以降へ順延決定。きしめんで腹ごしらえの後、新幹線でとっとと帰京。ホントに砕氷艦2隻を見るためだけに来たという、なんとピンポイントな連休の過ごし方だこと。


2007-10-10 [Wed]

WINDSは「きずな」

ちいいっ、またも外したか! 俺のネーミングセンスが皆無なのは今に始まったことじゃありませんが、こうも外し続けるとそのうち「逆神」と呼ばれるぞ。

ところで今回の発表中「その他の得票結果」が公表されていないということは、よほどネタっぽい名前の投票が多かったのでせうか?

また一歩、廃人に近付いた

ノー残業デーということもあって帰宅途中にヨドバシへ寄り道。で、店を出るときにはなぜかアルインコDJ-X8を手に持っているという。以前、プログラム電卓を無意味に衝動買いしたことはあるけど、こりゃまたマニアック過ぎる買い物だこと。ヨドバシは危険だ。

だいたい、俺がワイドバンドレシーバーなぞ持っても、飛行機撮影のサポートとか、ロケット観戦時の情報収集とかくらいしか使い道が思い付かないぞ。だったら10000JPY程度の安いヤツで上等……とはならずに実売24000JPYの中堅クラス機を所望するあたりが何とも。その昔「ヲタクも無線に手を出したら末期症状」と誰かが言ってましたが、こうして人は廃人へと堕ちていくのですな。


2007-10-12 [Fri]

ひとり慰安旅行

日頃の激務へのご褒美にと一日お休みを頂いたもので(←休日出勤の代休ともいう)、今年中に片付ける必要のあるANAマイレージの消化を兼ねて、週休と合わせ1泊2日で山口県方面へ。お泊りが湯田温泉ということで、気分はひとり慰安旅行。つっても、現地での行動は「いつもの通り」ですが。自分でレンタカーを駆るという時点で慰安もへったくれも無いのですが、そこはそれ、精神面のリフレッシュを図る方向で。

今日の山口宇部空港

B737-846(JA301J) ANA 691便は通常B767のところがA320へシップチェンジ。どうせならA321に……というのは贅沢ですかそうですか。

山口宇部到着後、レンタカーを受け取り、まずはいつものようにヒコーキ撮影と岬漁港へ来てみれば、以前あった防波堤開口部が塞がれて海岸に出られなくなってるぢゃないか。ここからのアングルが好きで何度も撮りに来てたのに。仕方無く、これもいつも通りですが空港横の公園から離陸機を狙う方向で。

陸奥記念館

陸奥記念館 俺的には山口と言えばアレですが、今回は少々趣向を変え、最初の目的地は周防大島。しかし宇部からだとさすがに遠いわ。山陽道利用でも約1時間半、島に渡ってから更に30分程走って、目的地「陸奥記念館」到着。

記念館から約3km沖の柱島泊地といえば、帝國海軍戦艦「陸奥」が謎の爆沈を遂げたところ。館内には引き上げられた乗員の遺品が、屋外には艦体の一部が展示。でも個人的には、海自PS-1(not US-1)がなぜか屋外展示(というか放置)されているのを発見したのが収穫かも。どういう繋がりなのかいまいち判りませんが。

末武川ダム

末武川ダム 薄々気付かれている向きもおられるかも知れませんが、最近はダムの魅力に開眼しつつある俺でありまして、事のついでに少しずつ「ダム巡り」なぞ始めてたり。調べてみれば、山口県には比較的大きなダムが多いようで、今回の目的の一つも実はダム。周防大島から湯田温泉への道中で立ち寄れそうなダムをカーナビ地図で探し、下松市の末武川ダムをターゲットに。しかし目的地直前で事故渋滞にハマり、到着は16時前。日の短くなりつつあるこの季節に時間ロスは厳しいなぁ。

予備知識の無いままの訪問だったので、どのような形式なのかという楽しみもあり。結論から言えば、写真の通りロックフィル。天端は開放されていますが、クルマの進入は不可。詩歌を刻んだ石版が多数飾られ文学碑プロムナードとなっているのはちょっと変わった試みですが、中にはダム建設批判ととれなくも無い内容のものもあってちとビミョー。

菅野ダム

菅野ダム そろそろ宿を目指す時間ですが、もう一箇所くらいダムを見る時間はあるかな。というわけで、近くのダムをカーナビで探し、菅野ダムへGO。20分とかからず到着。オーソドックスな重力式コンクリートダム、堤高87mは山口県内では阿武川ダムに次ぐ規模。

しかし考えてみると、ダムというのは大抵山奥にあるもので、堤体が日陰に入るのも早く、写真を撮ろうとするとスローシャッターでブレたり、開放絞りでピントが甘くなったりしがち。これからの季節、紅葉という楽しみは出てくるものの効率のよいダム巡りにゃ厳しいっすね。

もうそろそろタイムリミット、菅野ダムから湯田温泉までのルートをカーナビに頼ると、下松まで戻って徳山東ICから山陽道をかっ飛ばす羽目に。R376を経由すれば途中で島地川ダムを通るところですが、もとより立ち寄る時間なぞありませんって。


2007-10-13 [Sat]

スーパーバード山口ネットワーク管制センター

SCC山口 10m級×5 さて山口に来たからには「パラボラ巡り」をしないわけにはいきませぬ。湯田温泉から一番近いのは当然SCC。宿からものの数分で到着。とりたてて特記する変化はありませんが。

一の坂ダム

一の坂ダム 駆け出しダムマニア(またはダムマニア二等兵)としては「ダム巡り」も大きな目当てであるわけで、本日はまず山口市街から程近い一の坂ダムを攻略。堤高42.1mとさほど大きくないのは予想通り。非常用洪水吐からの導流部は、写真で見た島地川ダムに似た意匠ですな。

ソフトバンクテレコム上山口衛星通信局

SBT上山口 18m×2 宮野のSBT上山口局へ至る道順はかなり判り辛いのですが、何時の間にやらカーナビ無しでも迷わず行けるまでになってやがります俺。こちらも、とりたてて変化無し。

SLやまぐち号

宮野〜仁保間にて 俺もその昔は、山口といえばSLやまぐち号を連想していたものですが、今やパラボラアンテナ、最近は更にダムだもんなぁ。どこで間違ったんだか俺の趣味嗜好。

本日のやまぐち号、C57がヘッドマーク無しでの運転とかで、宮野〜仁保間の撮影ポイントは「撮り鉄」どもがおるわおるわ。道理で路駐が多かったわけだよ。まぁせっかく来たついでだ、俺も俺も。

自治体衛星通信機構山口管制局

LASCOM山口 5m 有象無象の「撮り鉄」どもがカメラの放列を並べていたすぐ背後がLASCOM山口局。でもパラボラに関心を持つ向きは約一名を除き絶無。お前ら、視野狭過ぎ(←俺の趣味の方が特殊過ぎともいう)。

KDDI山口衛星通信センター

KDDI山口 34m 3月に茨城衛星通信センターが閉局して以降、山口局に太平洋衛星向けアンテナが増設されるのか注目でありましたが、前回確認したように太平洋側へ向きを変えた34mアンテナの傍に、10m級のアンテナが増設されているのを確認(写真左下の上向き仰角を付けたヤツ)。どうも茨城局にあったパンナムサット用アンテナを使い回しているように俺には見えて仕方無いんですが。

SCC→SBT→LASCOM→KDDIというパラボラ巡り定番コースを片付けた後は、ダム巡りへシフトするとしませう。

佐波川ダム

佐波川ダム 仁保から近いダムということで、本日2つ目は佐波川ダム。最初に見た一の坂がゲートレスだったこともあり、クレストゲートのある姿を見ると何だかホッとします。ラジアルゲート萌え。

佐々並川ダム

佐々並川ダム 佐波川ダムから阿武川ダムへの道順を検索すると、長門峡側から進入するルートを示されたので、途中で佐々並川ダムへ寄り道を敢行。県道67号から佐々並川右岸の林道へ分け入った途端、舗装されているものの全区間が落石注意状態の隘路に。実際、路上に石が転がっていたしな。神経をすり減らしながら孤独な山道を突き進み、遂にダムの姿を拝むのはちょっとした感動モノの体験です。

下流側にオーバーハングしたドーム型アーチダムで、コンクリート量を節減できるメリットがあることは知識として分かっていても、その堤体の薄さは危うさを感じさせるほど。電力会社管理の発電専用ダムではありがちですが、天端は完全に立入禁止。

それにしても、ダムの名である佐々並川、笹瀬川佐々美*1を連想するのは俺だけ?

*1 PCゲーム「リトルバスターズ!」に登場する、早口言葉みたいな名前のサブキャラクター

阿武川ダム

阿武川ダム 前回はガスってイマイチ写真写りのよろしくなかった阿武川ダムを再訪。今回気付いたんですが、ダムの案内看板、堤体と同様にアーチ状に湾曲しています。妙なところで芸が細かい。

荒谷ダム

荒谷ダム 阿武川ダムから山口市内へ戻る途中、荒谷ダムへ立ち寄り。時間的にはそろそろ限界。最後にしてようやく放流する姿を拝むことができたぜ。

後は山口宇部空港へ戻ってクルマを返却、ANA 700便で帰京。鉄とダムとパラボラというマニアック過ぎる「ひとり慰安旅行」これにて終了。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

関係者 [茨城の閉鎖に伴い、KDDI山口には2基新設されたと聞きました。 輸送コストの兼ね合いからも、使い回しではないと思いま..]

なりた [使い回し云々は半分冗談として、既に増設済みですか。となると、30m級が更に増えるというマニアの夢は潰えたことに。ぐっ..]

関係者 [通信用途の場合、送受信機の高利得化によりアンテナは小型化する傾向にありますから、30m級の増設は難しいでしょうね。 ..]

関係者2 [ご存知とは思いますが、パンナムサット→インテルサットですよ。]

なりた [パンナムサットがインテルサットに買収されたのは知ってましたが、衛星名までPASからIntelsatに改称(元のインテ..]


2007-10-20 [Sat]

筑波宇宙センター特別公開

LE-7が付いたH-II展示機 に続き秋にも恒例のTKSC特別公開に飽きもせずお出掛け。おぉ、H-II展示機にエンジンセクションが復元されているぞ。それもLE-7が付いた状態で。わざわざ展示モデルを製作する費用がJAXAにあるとは思えない(苦笑)ので、どこかに眠っていた「地上燃焼試験に供された実物」を引っ張り出してきたものと思われますが、見た限りNASDAの銘盤は確認できず。

……とまぁ、予想通り新ネタに乏しいわけです。JEM関係を何としても盛り上げなければという意向は嫌でも伝わってくるんですが。そうそう、相変わらず全く宣伝されないセントリフュージの横に、一回り大きい何かがシートを被って置かれていました。スゲェ気になる。

さて今回、昨年の「きくはちぞう」を遥かに凌駕するビミョーなモノが公開されました。勘弁してくれ。


2007-10-28 [Sun]

ロケットまつり19:サテライト・エピソード2

急遽開催決定、前回出演の小野さんを再び迎えての人工衛星ばなし。前半はお堅いというか真面目なお話、後半はくだけたというかブラックなネタ。

今回は迂闊にもICレコーダが電池切れというマヌケ発動のためトーク録音は無し、忘れないうちに要点をメモしておこう。

  • 宇宙空間での温度平衡上は黒色がベター、「おおすみ」の金属光沢はよろしくない
  • 軽量化のためにはマグネシウム角材をヘリウム溶接
  • 守衛に止められる東大教授、守衛を堂々と通過する東大教授
  • 小田稔、衛星屋にX線天文学を2〜3時間語る
  • 皇太子殿下よりも研究が優先な東大教授
  • 7年ももつとは思わなかった「しんせい」(←だからテレメトリOFFも無し)
  • 衛星設計は教授の趣味の世界

しかし通常より2時間早いスタートだったにも拘わらず、終了時刻がいつもと大差無いとわ……そのくせ一部のネタは次回持ち越しというのがスゲェ。というわけで、次回の衛星ばなしは2月3日(日)と急遽決定。しかしH-IIA F14と被らねぇか、下手すると。