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なりたま通信所業務日誌


2009-01-01 [Thu]

謹賀新年

あけましておめでとうございます。本年が皆様ならびに俺様にとって良き年となりますように。

本年は、昨年に導入したD90を駆使して写真ネタを充実できればいいなぁなどと漠然と考えております。仕入れたネタをどう活用するかのビジョンを明確にするのが先のような気もしますが。

そうそう、昨年は1度しか行かなかった種子島ですが、今年はH-IIB初号機も控えており、訪問機会も増えるかも。3週間後のH-IIA F15を皮切りに、当方の活動にも勢いがつくといいなぁ。と、その前に400mm級の望遠レンズを導入せにゃ。


2009-01-03 [Sat]

2009 年「鉄」初め

639A(V3)、6A(W7)、624A(K51)@相生 帰省あれば U ターンあり、これまた 18 きっぷ駆使でチンタラ戻りますが、さすがに移動だけで 1 日潰れるのはもったいない。どこか途中で「鉄」初めでも。

というわけで、先日の 0 系撮影でチェック済の相生で新幹線の駅撮りを。500 系の通過シーンと待避シーンを効率的に撮影できるうえ、本日は 9172A が 500 系使用なので通常よりも撮影チャンスが増えて好都合。V 編成と W 編成を同時に収めることもできましたが、今売りの「鉄道ジャーナル」に掲載されている「W 編成通過を待避する V 編成」という画も捨て難いなぁ。そのうち新山口へ撮りに行く?

午後は高槻で途中下車、上牧と水無瀬で阪急 6300 系撮影というオプションをこなし、更に 9 時間かけて帰宅。年初めからそこそこ充実した鉄活動ですが、やっぱ疲れるわ。


2009-01-11 [Sun]

今日の富士山と 500 系

三島〜新富士間にて この三連休、北日本や日本海側はともかく東海方面は晴れのようなので、18 きっぷの消化を兼ねて富士山 (と新幹線) の写真を撮りに静岡へ。以前にも撮影済みの構図ではありますが、そこはそれ、D90 で再挑戦ということで。

東海道線の始発電車から乗り継ぎ、7 時過ぎに現地到着。雲ひとつ無く山の稜線もクリアで、9A 通過時にはほぼ理想の画に。構図はもう少し改善の余地ありですが。更にネバって撮影を続けるも、10 時頃から雲が出始め、明らかに 6A 通過のタイミングを狙って来たと思しき撮影者が多く集う頃には、富士は雲の向こう側。早起きして正解。

当方も 6A 通過までは同じ構図でネバったものの、以後 29A 通過までの 2 時間弱で雲が消える可能性は低いと判断し、富士と絡めた構図は諦めてアングルを変え編成写真に方向転換 (線路沿いの LCX がウザイので綺麗な画にはなりませんが)。予定通り 29A 通過まで頑張って撤収。

吉原き電区分所

吉原き電区分所付近 今回の撮影ポイントの近くにある吉原き電区分所は、東海道新幹線における東京電力と中部電力の給電境界。東海道新幹線は全線 60Hz で統一されているので、新軽井沢のように架線電流の周波数が変わるわけではありませんが、知っておいて損は無い (得にもならんが) 小ネタということで、撮影帰りに写真を何枚か。何気に撮ったショットが、後から見返すと妙に清々しい画になっていたので載せておきます。

よく考えてみると、静岡県のこの付近って、電気は東京電力、鉄道は JR 東海、電話は NTT 西日本。何かカオスだ。


2009-01-12 [Mon]

AF VR ZOOM-NIKKOR 80-400mm F4.5-5.6

昨年来、D90 にはいろいろと活躍してもらっていますが、俺の撮影用途からすると 600mm 級の超望遠レンズが欲しくなるわけです。一眼レフ用交換レンズで 600mm というとかなり大型かつ高価な代物になりますが、D90 の場合 DX フォーマットなので 400mm のもので用が足りるのが助かる。

というわけで、80-400mm (D90 で使用する場合は 120-600mm 相当) の望遠ズームを導入。「ニコン初の VR 搭載レンズ」というくらいで、いい加減旧いタイプのレンズではありますが、ニコン純正で 400mm までカバーするレンズの中では、大きさと価格の面で折り合いのつけられるのがコイツしか無いから文句も言えません。手持ちのカメラでは F4S でも使えるので (焦点距離は額面どおりになっちまいますが)、旧いモデルというのがメリットにならないでもない。実際に F4S で使うかどうかは別ですが。


2009-01-17 [Sat]

新兵器公試

B737-8HX (JA737Q) 新兵器導入にあたって「公試」は必要。というわけで、先日買った 80-400mm ズームレンズのテストを兼ねて、ヒコーキ撮影のために浮島公園へ。R/W34L アプローチ機を撮るには少々オーバースペック気味なれど、B737 や A320 等の小型機のアップを狙うには 400〜500mm 相当が欲しくなるので、600mm 相当までの画角が得られるとなるとかなり強力な武器に。スゲェ重いけど。

掲載写真は、スカイマークの B737 のうち今のところ唯一のブレンデッドウィングレット装備機、JA737Q。これで 420mm 相当。

超望遠撮影のテストのため、R/W34R へのアプローチ機をテレ端で狙ってみたりも。さすがに距離があり過ぎて写りは小さいものの、後で PC モニタで原寸表示させると、レジコードが判読可能な程度に写ってました。たいしたもんだ。

バッテリー切れまで 5 時間ネバり、本日の撮影枚数 938 枚。1 日で撮った数としては間違いなく過去最高記録達成。


2009-01-18 [Sun]

準備中

H-IIA F15 まで予定ではあと 3 日。当方も 20 日から年休を確保済み、持参する装備の準備も着々と進んでおります。今回から撮影機材がパワーアップした分、容積もかさばるためパッキングがこれまで以上に難物。D90 にズームレンズ 2 本だけでカメラバッグの大半を占めるうえ、バックアップ機としてこれまでの E8800 も外せないからなぁ。

肝心のロケットの方は、これまで特に報道発表がないところから、ひとまず順調と考えてよいかとは思いますが、F14 の例もあるので油断は禁物。現時点で気になるのは天候のほう。TNSC の発表する週間天気予報によると、打上げ予定の 21 日およびそれ以降の天候が随分と微妙……打上げ時のコンディションからすると 22 日がマシのようにも思えますが、今度は機体移動時の状況が悪い。となると 23 日? 24 日は再び天候悪化しそうだし……

「ロケット打上げおよび追跡管制計画書」によると、打上げ前々日、つまり明日の 15 時までに、21 日打上げの可否を決定し関係機関に通知することになっています。というわけで、明日からは情報収集が欠かせません。


2009-01-19 [Mon]

H-IIA F15 延期

予想通り (?) 延期決定。しかし「22 日以降」とはまた微妙な……

本日 13:30 からの記者会見の模様が宇宙作家クラブ掲示板に掲載されていますが、明日以降「日々天候判断をしていくことになる」となると、当方も出方を考えねば。明日出発という大枠は今更変えるつもりはありませんが、早く現地入りして情報に一喜一憂するか、鹿児島市内で待機して島に渡るタイミングを見計らうか。何にせよ、敵は大自然の猛威、ギャンブルな観戦ツアーになることには違いない。

ホント、ロケット打上げ観戦はエクストリームスポーツだぜ ! フゥハハハーハァー (AA 略)


2009-01-20 [Tue]

出発

いろいろと不安要素もありますが、気に病み過ぎても仕方ない、いつものように ANA619 便で出発。鹿児島でのトランジットが 2 時間もあるのが難点ですが、何時ぞやみたいに着陸復行で 1 時間遅れなんつー経験をすると、乗り継ぎに必要以上の余裕を持ちたくなるもので。そんな心配も杞憂に終わり、少々揺れがあったものの順調に鹿児島着。曇っているものの陽はそこそこ。

というわけで、ひとまず島に上陸することとします。これで一気に来週まで延期になったら、精神的ダメージも大きいぜ。

種子島上陸

DHC-8-402 (JA847C) 無事に種子島空港着。11 ヶ月ぶりか、随分と久しぶりだな。晴れてます。暑いくらいです。絶好の打上げ日和w

レンタカー屋にはすっかり顔馴染み、毎度お世話になります。

今日の TNSC

少々雲はあるものの天候は良いので、ひとまず TNSC へ。宇宙科学技術館で「いぶき」のピンバッジをげっちゅ。おぉ、来てみて正解。

さあ、本日の天候判断は如何に ?

H-IIA F12 再スケジュール

おぉ、22 日に再設定とな。まずはひと安心。もちろん油断は禁物ですが、今後の情報に注意しつつ明後日に備えるとしませう。

今日の TNSC (2)

大崎射点傍ゲート せっかく晴れているので、今日のうちに宇宙センター内をできるだけ見ておくことに。施設案内ツアーは 15:30 の便に乗車。このときの参加者、なぜかニコンのデジタル一眼レフの所有率が異常に高め。

自分でもクルマを転がしあちこち見て回ったものの、昨年訪問時よりも全体的にゲートやら監視カメラやらが増え、微妙に雰囲気が悪くなってやがります。大崎射点付近も、以前の検問所より手前にゲートが設けられ、道路が実質的に行き止まり状態に。

今宵の南種子

TNSC の後は、日没近くまで宇宙ヶ丘や門倉岬を見て回った後、いつものように河内温泉センターでリフレッシュ。

俺の場合、打上げ前日は深夜の機体移動に備えて車中泊というパターンなので、延期になると無意味に車中泊となってしまうのが辛い。特に冬場は。

H-IIA F15 再々スケジュール

ありゃりゃ、再延期かいな。予報では天候自体は 23 日の方が良さげではありますが、どんどん予備日が食い潰されていく……


2009-01-21 [Wed]

今朝の TNSC

竹崎より吉信射点を望む さすがにコンパクトカーで車中泊では熟睡できないもので、空が白みだす頃から行動開始。つっても今日一日丸々ヒマなんだけどな。

ひとまず TNSC へ赴き、朝の射点の様子を確認。昨日より雲は多いものの天気は良好。こりゃ当初予定通り今日打上げの方が良かったんじゃね ?

今日の種子島

増田宇宙通信所案内板 本日の宿は西之表なので、島を縦断しつつ寄り道で時間を潰す。というわけで、門倉光学追跡所、上里コリメーション、増田宇宙通信所、中割コリメーション、今は使われていない野木レーダー局と、島内に点在する JAXA 施設を片っ端から攻略 (宇宙ヶ丘追跡所は昨日眺めているのでパス)。増田では、広報用 18m をはじめ 3 基のパラボラが撤去されたショッキングな光景を目の当たりにする。残っているのは 10m 級 2 基と、それ以下が 3 基のみ。

朝方はまだ晴れ間が多かった空も徐々に曇り、西之表では昼頃から小雨模様。南種子の天候までは分かりませんが、こりゃやっぱり今日打上げる予定だったとしても無理と判断されたかも。

島内で未踏だった観光スポット、男淵女淵の滝に天女ヶ倉も攻略し、早めに投宿。このところ寝不足続きでもあったし、とっとと休んで明日以降に備えよう。


2009-01-22 [Thu]

本日 Y-0 開始なるか

西之表は曇り空。予報では日中は雨となる模様。逆に言えば、夜には降り止むとの予想なので、深夜の機体移動に支障は無いでしょう、多分。

予定通りであれば、Y-0 カウントダウンは打上げ 24 時間前、つまり本日 12:54 から開始です。この前までに、明日の打上げ可否の判断が下されます。今日は一日中、携帯電話での情報チェックが欠かせません。

それでは、打上げ前日の TNSC へ向かうとしませう。

今日の TNSC

吉信射点 10:20 頃、TNSC 到着。やはりと言うか、いかにもな人達が多い多い。どっかで見かけた人も居るよ。

気になる天候は……晴れてきたよw

Y-0 開始

現地は、昨日までと比べて風がやや強く、低めの雲が押し寄せてきたものの切れ間が見えるなど、刻々と天候が変わる。上空の状況は分からないものの、本日の打上げも出来たんじゃないかという気も。

で、13 時を過ぎても特設サイト上の打上げ予定の記述が変わらないということは、23 日打上げとして Y-0 カウントダウンを開始したと判断して良いかと。今後の情報に留意しつつ、今夜および明日に備えよう。

現在、竹崎の駐車場ですが、先程からクルマが続々と竹崎展望台へ向かっています。おそらく 13:30 からの記者会見でしょう。

今日の南種子

宇宙ヶ丘公園にて Y-0 スタートとなれば、当方も打上げ観戦に向けた準備開始。いつものように宝満神社で打上げ成功祈願の後、宇宙ヶ丘→長谷→上里→えびの湯と見学ポイントの下見。まぁ俺の場合、上里かえびの湯かのどちらかというのが既定事項ではありますが。とりあえず、撮影場所と駐車スペースの確保は問題無さそう。

お後は、空港に立ち寄り航空機の飛来状況を確認 (いつもの MU-300 のみでしたが) し、西之表のベースキャンプへ戻る。夕食と風呂を早めに済ませ、0 時からの機体移動に備えて暫し休憩。

雷雨

西之表では 19 時頃から強い雨、時折雷鳴も。21 時頃がピークと予想されているようなので機体移動までには収まるかと思いますが、いやはやそう簡単に安心はさせてくれないようで。ホント、ロケット打上げ観戦はエ (ry

今宵の TNSC

雨が小振りになってきたのを確認し、21 時に西之表を出発。程無く雨は上がり、22 時頃ロケットの丘展望所に着いた頃には、雲も無くなり星空に。時折、遠い空に稲光が見えたりもしますが、射点付近への落雷の恐れが無ければ機体移動には影響無いはず。

三脚をセットして撮影場所を確保した後は、ネットと無線で情報収集しつつ 0 時の機体移動開始を待つこととします。


2009-01-23 [Fri]

機体移動

H-IIA F15@吉信第1射点 23:45 に VAB 扉開放が行われたものの、0:00 になっても機体は姿を見せず。なにやら地震があったとかで (全然気付かなかったけど)、予定より遅れて 0:55 機体移動開始。VAB1 から姿を現した機体が第1射点に到着したのは、写真のタイムスタンプによれば 1:15。ちなみに移動発射台は ML1。

しかし今回、ロケットの丘展望所に来たギャラリー多過ぎ。路駐まででる始末。

この後、センター内何箇所かでアングルを変えて機体を撮影、そして上里から機体真正面を遠望というお約束をこなし、西之表へ一時帰投したのが 3:00。それでは、本番に備えて少しばかり仮眠をば。

出撃

カウントダウンレポートを見る限り、作業は順調、推進剤注入も GO の模様。

それでは、X-0 に向けて、出撃とまいりませう。なにせベースキャンプが遠いもので、早め早めに行動開始しないと。

今日のえびの湯

食糧調達の後、一路南種子へ。えびの湯へは 8 時過ぎに到着。既に人多いんですけど、撮影場所の確保は問題無し。しかし昨晩雨が降ったのを忘れてました、もう少しでタイヤをスタックさせるところだったぜ。

現地の天候は曇り。低い雲が多いものの、上空の氷結層が問題無ければ打上げは可能。この際贅沢は言いません、曇りだろうと雨だろうと打ち上げちゃって欲しいです。

X マイナス 180

打上げ予定時刻 3 時間前。相変わらず低い雲が多いですが、時折雲の切れ間から覗く上空は青空。まだ今のところ、打上げには問題無さげ。

X マイナス 120

打上げ予定時刻 2 時間前。天候は相変わらずですが、射点作業のホールド等の情報は伝わっていないので、現時点では打上げ決行の模様。

X マイナス 60

打上げ1時間前の吉信第1射点 打上げ予定時刻 1 時間前。最終カウントダウンに GO 判断が下りました。現地の天候は、低い雲は若干減ったものの再び雲が押し寄せてくるなど、予断を許しません。F12 の時の悪夢もあるしなぁ。

それでは、当方も撮影準備開始。

H-IIA F15 リフトオフ !

H-IIA F15 予定通りリフトオフ。わずか 20 秒で雲の中に突入、轟音とロケット雲だけが残りましたとさ。

成功 !

通行帰省解除なった TNSC を眺めたりするうち、「いぶき」分離成功の報を知る。これで H-IIA F15 としては成功です。

現地は打上げ直前から小雨がパラつき始め、徐々に風も強くなってきました。打上げに支障なかったのはいいけど、これから明日明後日にかけて荒れるかも。

今日の南種子

JAXA宇宙ヶ丘追跡所 10m いつものように、打上げ成功の幟を見ようと上中へ向かう途中、宇宙ヶ丘で、5.6m、10m 両アンテナが真横を向いた変わった光景に遭遇。いや追跡後なら横を向いててもおかしく無いのですが、なぜかロケット飛翔方向と関係ない北向き。なんで ?

上中名物、打上げ成功の幟は、赤地に白文字で「祝 打ち上げ成功」と入った新バージョンになってました。前回から登場した「打ち上げ成功をお祈り致します」同様、機種と号数が入っていないのは、何号機でも、H-IIB でも使い回しが利くようになんだろうな。

お後は、空港に立ち寄って職場への土産を所望し、西之表へ帰投。今宵は当然祝杯ですが、いろいろと疲れたことと、外の天候も荒れ気味なので、宿の中で済ませようかと。おめでとう、そしてお疲れさま>俺


2009-01-24 [Sat]

RTB

昨夜から風雨が強かった種子島、雨は上がったものの風は相変わらず。ジェットフォイルはトッピーもロケットも条件付ながら運行するようなので、朝の便の状況を見極めたうえで 10:00 発のロケット 3 に乗船。早いうちに島を脱出した向きが多かったのか (7:10 発のトッピーは満席だったそうな)、空席が多い。大隅海峡上で上下の揺れを多少受けたものの、5 分の遅れのみで無事鹿児島港着。

さて、無事に本土に上陸できたのはいいとして、鹿児島からの飛行機は余裕をたっぷり見込んで JAL の最終便を押さえてしまったので、午後が丸々フリーに。ひとまず腹ごしらえ (鹿児島ならやはり黒豚 !)、島で入手できなかった雑誌とかを買った後、鹿児島市電の乗り潰しとか桜島フェリー往復とかで時間を潰す。フェリー上では、ジェットフォイルの入港 (フォイルボーンからハルボーンへの移行シーン) を外から見られてラッキー。

JAL1878 便、A300B4-622R (JA8377) は機材到着遅れのため 20 分遅れの出発、こちらも思いのほか空席が目立つ。遅れの他は何事も無く羽田着。預け荷物の受取に時間が掛かったりしたものの、日付が変わる前には RTB。いやー今回もいろいろと心身共に疲れたぜ。特に撮影機材が重くて。