2009-09-05 [Sat]
■ 黒部ダムカレー
18 きっぷ消化試合ラストは、中央東線・大糸線経由で信濃大町、アルペンルートに乗り継いで黒部ダムへ。ダム到着時点で 12 時前、いい加減腹が減ったので、ダム観光はさておきレストハウスへ直行。黒部へ来たなら、やはりアレを食わなきゃイカンでしょう。
というわけで、黒部ダムカレー、1050JPY 也。今回、コレを食いにやって来たといっても過言ではありません。最近行動原理が随分とアレですが、やってる本人大真面目。
湖水をイメージしてルーが緑色というのは食い物の見てくれとしてはどうかという気もしますが、味は無難に普通のカレーなのでご安心を。ちなみに、セルフサービスの水は関電トンネルから汲み出した「破砕帯の水」。
この他にも、黒部の太陽をイメージしたホワイトオムレツ入りの「黒部ダムラーメン」とか、ネタ系メシには事欠かないので、暇な御仁はレッツチャレンジ。
■ 黒部ダム
ねんがんのダムカレーも食ったことだし、ついでに黒部ダム観光でも (ぉぃ)。この時期、観光放流は継続中、望遠レンズでハウエルバンガーバルブのアップを狙っていると思わずハァハァしてしまうのは、きっと美的感覚が貧しい所為だろうな (←しつこい)。
過去に三度来たことのある黒部ダムですが、アルペンルート通過途中だった以前と違い今回はダムがメインなので、3 時間半程の現地滞在可能時間を写真撮影に遊覧船にダムカレーにと存分に「ダム分」を補充。
黒部ダムにターゲットを絞ったため、往復の行程は非常に芸の無いものになってしまいましたが、帰りの上諏訪付近で車窓から花火大会を少しだけ見られたのはラッキー。
2009-09-07 [Mon]
■ H-IIB TF1 着々と準備進行中
H-IIB TF1 まで 4 日を切った (Y-3) わけですが、懸念されていたフェアリングの問題も目処が立ち、これまでのところ初号機とは思えないくらい準備は順調の様子。もちろん、X-0 の瞬間まで何が起こるかは予想もつかないわけで、JAXA のプレスリリースが携帯電話に届く度に「まさか延期 !?」とビクビクしております。「エクストリーム・ロケット観戦」は既に開催中。
当方の観戦準備も着々と進行中。前回の H-IIA F15 で、重量級レンズのために三脚の調整に難儀した反省から、高精度雲台付きでパイプ径のひと回り大きい三脚へとパワーアップ、今回より実戦投入いたします。また今回は本番が夜間撮影となるため、構図決めの補助として電子水準器も新規導入。加えて、双眼鏡がボロボロになってしまったので新調と、ロケットドリブンな形で光学兵器や周辺装備が充実してきやがっています。
ちなみに、前回より導入された「ロケット撮影レンズ」AF VR ZOOM-NIKKOR 80-400mm に "Tanegashima" という名前を勝手に付けているのはここだけの話 (ぉ。
2009-09-09 [Wed]
■ 出発
H-IIB TF1、予定通りならば本日は Y-1 のはず。それでは当方も「エクストリーム・ロケット観戦」ツアーに出発するとしませう。いつものように ANA 619 便、B767-381 (JA8259) に搭乗して、まずは鹿児島までひとっ飛び。
■ 鹿児島トランジット
例によって、鹿児島空港にて 2 時間近いトランジット。遅めの朝食を摂りつつ、無線 LAN に繋いで情報収集。
現在、鹿児島空港は雲が多いものの晴れ。TNSC の気象情報によると、島の方は曇りでにわか雨も予想されるなど、スケジュールに支障するほどではなさそうだけど微妙に不安定な模様。
■ 種子島上陸
↑というキーワードでブログ検索かけると、どこのブロガーが現地に来ているかわかりますw
いつものように JAC 3765 便で、何事も無く種子島空港到着。これまたいつものレンタカー屋からクルマを受け取りますが、俺がクルマを借りる予約を入れるのが打上げ実施の目安と化しているという笑撃の事実が明らかに。
現地の天候は、到着時点では曇り。ひとまず TNSC を目指します。
■ 今日の TNSC
1 月来島時以来の TNSC、宇宙科学技術館では H-IIA F11 のフェアリング (海上落下した後に漂着したもの) が展示に加わっていました。またレイアウト変更で館内の食堂が無くなってしまったので、昼食は職員食堂へ潜り込みます。これがまた妙に込んでて少々待たされましたが、カツカレー 500JPY 也をいただきます。日替わりの A 定食は品切れだったもので。
13:30 からの施設案内ツアーと、その後自分のクルマ (レンタカーだっつうの) でセンター内をひと通り見て回る。吉信射点では、第 1 射点 PST 上のサインが真っ白になっていたのが妙に新鮮。あと、竹崎展望台にいたときにセンター上空をフライパスする機体が見え、いつもの DAS の MU-300 かと思ったら、後で写真を見返すと、空自の U-125A (42-3022) でした 。何しに来てたんだか。
天候は、午後になって回復。夕方には快晴に近い状態に。
そういえば、センター周辺には当日の立入規制の看板の他に、15 日未明に大型貨物輸送があるとの看板も。この時期の輸送となると、H-IIA 16 号機か、そのペイロードとなる IGS か。もし H-IIB TF1 が数日の延期となったら、延期ついでにこの輸送シーンを見ておくのもいいかもなぁ。ただし、延期が無かった場合は諸般の事情により 13 日には島を離れる予定としているので、残念ながらお預け。
■ ツアー初日終了
宝満神社での打上げ成功祈願、宇宙ヶ丘追跡所のパラボラ、上中の幟、上里やえびの湯の下見と、お約束の観戦準備作業をこなし、西之表へ。今回、機体移動が日中となるので、初日も大人しく布団の上で寝ることにします。もっともノンビリ寝てばかりもいられず、明日は少々早起きを覚悟せにゃ。
宿では、相も変わらずネットやテレビで情報収集。今のところ拍子抜けするほど順調。それよりも、大量の流木の影響により明日のジェットフォイルが全便欠航というニュースが。もちろん今日までに上陸した向きには影響ありませんが、明日に高速船で上陸を目指していた人涙目。ホント、ロケット打上げ観戦はエクストリームスポーツだわ。
2009-09-10 [Thu]
■ 今日の TNSC
やって来ました TNSC。良い天気です。雲多いけど。
今回は趣向を変えて、竹崎の固体ロケット試験場傍の海岸から機体移動を見ることにします。射点を真横に近いアングルから見るので、VAB2 から LP2 まで向きを変えつつ移動する様がよく見られるだろうと踏んで。大崎射点の PST に遮られることも無いしな。距離はあるけど、600mm 相当の画角が得られる我が "Tanegashima" レンズなら無問題。
しかし竹崎の方は人気無いのぉ。三脚に場所取りさせてロケットの丘展望所を見に行くと、9 時過ぎの時点で既に数名集まっていたというのに。
■ 機体移動
機体移動は、当初予定より少し遅れて 11:15 から開始。姿を現した機体は、「デカッ」の一言に尽きます。5S-H フェアリングを搭載すると、VAB の扉ギリギリにまで達しています。あと、移動発射台 (確か ML3 のはず) のアンビリカルタワーに ''H-IIB TF-1" の号数表記が。PST の無い LP2 で号数表記をどうするのかと気になっていましたが、そうきたか。
移動発射台は 11:40 に LP2 到着。センター内を第 4 光学追跡所付近、ロケットの丘展望所、大崎射点傍と移動して各アングルからの機体を撮影。LP2 上の機体を撮るならば、アングル的には第 4 光学付近が良さげな感じ。ロケットの丘からだと機体下部が避雷鉄塔と少し被るし、大崎射点傍からだと近過ぎて中型ロケット PST と干渉しやすくアングルが限定されてしまいます。
この後、上里へ移動し正面からの遠望画像を狙う。行ってみると既に先客が……って、どう見ても宇宙作家クラブです。本当にあ (ry
■ 今日の南種子
いろいろ面倒くさくなってきたので (ぉぃ)、今回の打上げ観戦場所は上里に決定。と言っても X-0 までは長く陽もまだ高いので、三脚で場所取りしておき長谷とかえびの湯とかを見て回る。えびの湯は既に人もクルマも一杯、なんつーか、初心者に気楽にお勧めできる雰囲気で無くなりつつあるのが以下略。あと、えびの湯近くの台地上のポイント、今回は封鎖されてしまっています。
TNSC の立入規制は 16:30 から。明るいうちに機体を間近に見られるとあって、見学者も多め。
ひと通り射点周辺を見て回り、上里へ戻ってみると……誰も居ねェw でも16:30 頃から下見にやって来る人が続々と。
■ 今宵の上里
外灯の全く無いなかでクルマの移動とかするのも危険なので、日没後は大人しく上里で打上げの瞬間を待つことに。
打上げ予定まで 6 時間を切った時点で、上里からの観戦者は 10 名弱。ま、ホントに只の道端ですから、あまり大勢が押しかけても困るし、こんなものか。
現在、打上げ準備状況は、第 1 段・第 2 段とも液酸・液水の充填が完了。トラブルらしいトラブルも無く進行しているのが却って不安になるくらい。延期になったら文句を言い、順調なら順調で不平を言うとは何て奴だ>ヲレ
2009-09-11 [Fri]
■ X マイナス 30
打上げ 30 分前。真夜中だというのに、上里賑やか過ぎw
■ H-IIB TF1 リフトオフ !
予定通り、2:01:46 リフトオフ。種子島では初の夜間打上げ、上昇するうちに周囲は夕方程度の明るさにまで照らされます。20 秒程度で雲に突入するも、噴射炎が雲に反射して暫くは明るい状態が続く。さすがに SRB-A 分離までは確認できるはずもないですが、自然にお慶びの拍手が漏れます。
見学していた MHI の中の人宛にフェアリング分離の報が届いたり、察する限りでは飛行は順調な様子。
■ HTV 分離確認
撮影機材を片付けて上里を撤収、少し遠いけど仮眠場所の門倉岬に着いてからカウントダウンレポートを見てみると、 HTV 分離まで確認できたとのことで、H-IIB TF1 としては成功となります。HTV 技術実証機としてはこれからが本当の飛行で、JAXA や MHI の中の人は大変でしょうが、こちらも成功を祈ります。
それでは、当方もちょいと仮眠をば。長い一日 (もう日付変わってるけど) だったぜ。
■ 今日の種子島
夜が明けて、ノソノソと行動開始。先ずは飽きもせず TNSC へ。LP2 上に残された ML3 の状況を確認します。見たところ、焼け焦げは少なく大きなダメージは受けていない模様。
この後、空港へ寄って飛来した航空機を確認し、再び南種子へ戻って成功祝賀の横断幕や幟を記録。そういえば、先に見た大型貨物輸送の知らせの他に、新たに「大型トレーラー運行のお知らせ」が掲示されているのに気付きました。17 日の 1:00 〜 2:00 まで。この時期だとやはり H-IIA F16 絡みかと思いますが、こちらの看板には JAXA や MHI の名前が出ていなかったからなぁ。何だろう。
昨夜は日没前からひたすら上里で待機していたもので、いい加減風呂を浴びたい。10:00 には速攻で河内温泉センターに飛び込みます。いやー、似たような人が多い多い。たっぷり 1 時間ネバってリフレッシュ。
午後は西之表に移動し、早めに宿にチェックイン。少し休憩してから、夜は祝杯に繰り出します。入った店では、おかみさんから速攻で「ロケットを観に来られたんですか ?」と訊かれました。判りやすいヤツだな>ヲレ。隣の席に座った地元のおやじさん共々、焼酎をご馳走になりつつ 23 時過ぎまでロケットネタでぷち盛り上がり。宿に戻ると、日記の更新とか無視してすぐに寝てしまいましたとさ。
2009-09-12 [Sat]
■ 今日の種子島
ロケット打上げ観戦の際には、予備日を確保しておくのが基本。今回は打上げが珍しく (ぉ) 予定通りだったもので、本日は丸々一日フリー。散々見て回った種子島ですが、島内観光で暇つぶし。
というわけで、喜志鹿埼→西京ダム→天女ヶ倉→雄龍雌龍の岩→増田宇宙通信所→男淵女淵の滝→坂井神社の大ソテツ→千座の岩屋→TNSC→門倉岬と、最北端から最南端まで完全制覇……あ、鉄砲館に行ってないや。
TNSC では、飽きもせず施設案内ツアーに参加。今回は、竹崎の RCC 内部も見学・撮影可能でした。滅多に見られないモノが目に留まったので、しっかり写真に収めておきます。
夕方ににわか雨に襲われたりしつつ、西之表に帰着。今宵は大人しく宿に篭って、mixi のフォトアルバムに写真を載せたりして過ごします。
2009-09-13 [Sun]
■ 「エクストリーム・ロケット観戦」絶賛継続中
「家に帰るまでがロケット観戦」ではありますが、今回は島を離れるまでがひと苦労。飛行機は予約のタイミングを逸して取れなかったし、頼みの綱だったジェットフォイルは流木の影響で本日も全便欠航。残るは「プリンセスわかさ」しかありませんが、当然混雑が予想されるうえ車輌無しのスタンダードクラスは事前予約が不可と聞いたので、朝から乗船待合室で発券開始を待つことに。
無事に鹿児島へ上陸できても、最終の飛行機 (こちらは予約済み) に間に合わせるべく速攻で移動せにゃなりません。ホント、ロケット観戦はエクストリームスポーツですな。
■ 島よさらば
発券待ちの行列が伸びたこともあり、繰り上げて 11 時より発券開始。さすがに買えないということはありませんでした。クルマに給油して返却、もしかしたら 11 月にまた来るかもと告げると「やっぱり」みたいな顔をされました。そんときゃまたお世話になります。
船の方も、気の早い皆様が岸壁に列を作っていたので これまた繰上げで 12:40 から乗船開始。なんだか、「引揚船に乗り込むロケット難民の図」に見えて吹きましたw 船内も、桟敷席はゴロ寝する人が多いこともあって満杯、当方も大荷物なだけに座って足を伸ばすのが精一杯、横になる余裕もありません。通路にゴザ敷で座る人も多い、ぷち難民船状態。
乗船開始が早かったぶん乗船完了も早かったのか、定刻 14:00 より少し早く離岸。打上げのイベントはいつに無く素晴らしく、帰りはヒヤヒヤさせられた今年 2 度目の種子島を後にします。11 月も来ることができるかな ?
■ RTB
「プリンセスわかさ」は定刻 17:30 より少し遅れて鹿児島港南埠頭に接岸。空港行バスの出る鹿児島中央駅まではタクシーを奢るも、「フェリー屋久島 2」の入港も重なって港付近がぷち渋滞。急がば回れで、18:10 の空港直行バスに間に合わせることはできたけど、港から駅まで 1350JPY、空港バスより高くついたぞ。
鹿児島からの帰りはこれまたいつもの JAL 1878 便、機種もいつもの A300B4-622R (JA8562)。ちなみに、セキュリティチェックを通過した後になって、実はクラス J で予約していたことに気付く。なんという大歩危大ボケ。
そんなこんなで、無事 RTB。同時に、次なる「エクストリーム・ロケット観戦」開始。なにせこのエクストリームスポーツ、「観に行くぜ !」と決断した時点から開始 (情報収集とか年休取得とか) ですから。
2009-09-30 [Wed]
■ H-IIA F16 は 11 月 28 日
JAXA や MHI より先に CSICE が発表しちゃったよオイ。
航空券の予約状況からあちこちで予想はされていましたが、やはり 11 月 28 日と来ましたか。例によって正確な打上げ時刻は公表されていませんが、今回の光学 3 号機は初回打上げの光学 1 号機の代替の意味もあるので、ほぼ同じ太陽同期準回帰軌道への投入となるでしょうから、10 時 30 分頃の打上げであろうと思われます。
というわけで、当方も出遅れないよう準備開始。今回、種子島への往路の航空券は JAL のマイレージで賄ったので完全にロハ。レンタカーと宿も、ひとまず 30 日まで滞在するつもりで予約しておきました。相変わらず気が早い。
今回の打上げ観戦行が実現すれば、今年 3 度目の種子島行となります。打上げラッシュと YS-11 退役が重なって 5 回も島に渡った 2006 年に迫る勢い。