トップ 最新 追記

なりたま通信所業務日誌


2009-05-02 [Sat]

青梅鉄道公園

E10 2 GW とはいっても混雑の中へ突撃する気力も無し、かといって引き篭もってばかりでも腐ってしまう。どっか近場で行ったことの無い場所はなかったか……と思案すると、青梅鉄道公園が思い当たりました。典型的な「いつでも行けると思って、いつになっても行かない」スポット。神田の交通博物館も、結局行ったのは閉館直前だったしなぁ。というわけで、この機に (今頃になって) 初訪問。もちろん混雑されては嫌なので、早起きして朝一で。

明治期から昭和に至るまでの各種蒸気機関車とか ED16 とかクモハ 40 とか新幹線 0 系 22 形とか、見るべきものは少なくないですが、個人的に是非とも見ておきたかったのは、E10。国鉄最後の新製蒸気機関車、日本最大のタンク式蒸機という意義もさることながら、曲線通過性を考慮してフランジレスとなった第 3・4 動輪と、運転台の機器配置に注目しておきたい。機関士の煤煙対策として、後進定位、つまり炭庫側を前向きに運転するようレイアウトされていた名残で、通常の向きに改造された後も運転台右側に機関士席が配置されています。こりゃ使い辛いだろうよ。斯様な大型蒸機が必要とされる幹線は早々に電化されて活躍の場を失い、ローカル線に転ずると巨大な図体を持て余すという具合に、流浪と薄幸の生涯を送った「世界の駄っ作車」であります。

ところで、E10 に関しては「後進定位だから、通常の蒸機とは逆に、炭庫側が前、ボイラー側が後ろ」という言説をたまに見かけますが、これは誤り。炭庫側が「前」とすると、E10 の定位の運転方向は結局「前進」になってしまい、後進定位の語義と矛盾します。機関車の前後の定義上は、あくまでもボイラー側が前、炭庫側が後ろ。

公園自体は大きくないこともあり、午前中にひと通りの見学は完了。

福生バーガー

DXバーガー 青梅まで足を伸ばしたついでに、昼食は福生バーガーにチャレンジ。横須賀ネイビーバーガーや佐世保バーガーもそうですが、米軍基地のお膝元ではアメリカンなバーガーで地域振興というのが流行りのようで。

事前にチェックしておいた、横田基地第 5 ゲート近くの「DEMODE DINER 福生店」へ。タワーバーガーなる化物もありますがさすがに無謀過ぎなので、DX バーガーをチョイス。一応覚悟はしていましたが、出てきたのは、日本人の一般的なバーガーの概念を覆す巨大なシロモノ。上のバンズは「挟み込む」役割を既に放棄、齧り付くのはもはや物理的に不可能です。ナイフとフォークで切り分けながら食すのですが、切り分けるうちに肉汁が下のバンズに浸透して、バンズもナイフとフォークで食う始末。ホント、バーガーの食い方じゃ無ェ。

DX バーガーでこの調子なら、タワーバーガーだとどうなることやら。というわけで、求ム勇者。


2009-05-16 [Sat]

JAXA 地球観測センター一般公開

JAXA EOC 11.5m 新ネタは期待できそうにないだろうなぁと思いつつ、5 年連続でやって来ました、埼玉は鳩山の地球観測センター (EOC)。時節柄、建物内に入る際には手をアルコール消毒するよう呼びかけられるのは少々面倒ながらも止む無しか。

施設自体は、屋内外とも昨年と比べて特に変容は無し。「いぶき」の観測データ処理設備とかできていてもよさそうなものですが、探し方が悪かったのか、それらしきモノは発見できず。30 周年という目玉のあった昨年と比べて戦利品も減少、昨年作成されたのであろう 30 周年記念の DVD と、EOC とは直接関係ない若田宇宙飛行士の ISS 長期滞在ミッションの記念ピンバッジぐらいか、目新しいモノは。

午前中にひと通りを見終わって、外でパラボラアンテナをボーッと眺めていたら、12 時過ぎに第 3 アンテナが突然動き始め、約 10 分掛けて北から南へ首を振る光景を見ることに*1。EOC の 11.5m が動くさまを直に見たのは今回がお初、全然予期していなかっただけに、いいモノを見させていただきました。これだけでも来た甲斐があったぜ。

*1 帰宅後に調べてみると、ちょうど「いぶき」の可視時間でしたとさ。


2009-05-18 [Mon]

宇宙基本計画 (案) へのパブリックコメントを送った

忘れていたわけじゃないけど、締切ギリギリになるまでなかなか腰を上げないのが俺の悪い癖。仕事の合間に文言を考え (ぉぃ、あまり遅くならないうちにメール送信ボタンをぽちっとな。

正直、IGS の在り様とか、日本独自の有人宇宙飛行計画とか、言いたいことはいろいろとあるのですが、短時間のうちに巧く文章にまとめられそうになかったので、以下の 3 つに要点を絞ってコメントをば。

  • 静止気象衛星の予備機を含む継続的運用を「最低限維持すべき宇宙インフラ」として明文化せよ
  • 小型衛星の推進とセットで、次期小型ロケットの開発意思を明確化せよ
  • 惑星探査プログラムの継続的実施と成果で世界をリードし続けよ

うーん、あまり面白くは無いなぁ。でも下手な文章なりに、最小限言いたいことは自分の言葉で書いたつもりです。


2009-05-23 [Sat]

北九州へ

そういえば、北九州は門司港地区に開業した特定目的鉄道「門司港レトロ観光線」をそろそろ攻略せにゃいかんなぁ。というわけで、SFJ73/ANA3873 便、A320-214 (JA01MC) に乗って北九州空港までひとっ飛び。到着後は小倉駅までバス移動、あまり使わない気もするものの JR 九州が今春から導入した IC カード乗車券 "SUGOCA" を所望して電車で門司港へ。実は空港から下関へのバスが門司港を経由するので、そちらの方が速くて安かったりするのですが、何となく門司港駅まで電車で行きたかったもので。

ちなみに訪問日を今日に選んだのは、混雑しそうな GW を避けて適当な週末を選んだだけで他意はなかったのですが、この後予想外のサプライズがあろうとは午前中の時点では知る由も無し。

九州鉄道記念館

九州鉄道記念館 59634 せっかく来たことだし、ひとまずは門司港駅傍の九州鉄道記念館を見ておくことに。施設自体はさほど大きなわけではありませんが、機械式気動車キハ07 41 のクラッチペダルやらシフトレバーのある運転台とか、クハ 481-603 (クロ 481-5 からの改造車) のシートピッチと合っていない窓割とか、クハ 715 時代の不恰好な改造状態を残すクハネ 581-8 とか、ひねくれた鉄ヲタにウケそうな実車展示は見逃せません。

午前中でひと通りの見学は完了。

焼きカレー

海鮮焼きカレー ちょうどお昼時、昼食は門司港名物「焼きカレー」でも。建物見物も兼ねて立ち寄った、駅近くの「旧門司三井倶楽部」内のレストランで海鮮焼きカレーをいただく。場所が場所だけに 1470JPY といいお値段がしますが、その辺は雰囲気代ということで。

護衛艦「ちょうかい」一般公開

イージス護衛艦ちょうかい(DDG-176) 偶然ながら、今日明日は「門司みなと祭」でいろいろとイベントがあるらしい。で、何やら午後から艦船公開があるそうなので桟橋へ行ってみて仰天、イージス護衛艦「ちょうかい」(DDG-176) ですよ ! いやホントに事前情報を得ていなかったものだからマヂ驚きました。もちろん、見ないわけにはいくまいて。

こんごう型は過去に「きりしま」を横須賀で見たことがありますが、今回の「ちょうかい」では、艦橋はもとより食堂から理髪室*1、応急指揮所まで公開、更には前甲板で 127mm 砲と Mk15 CIWS の機動デモまで見せてやがります。地方イベント侮りがたし。

天候に恵まれたこともあって見学者多数につき、艦内混雑のため 2 時間近くかかってしまいました。この隣では海保が巡視船「きくち」(PM26) を公開していましたが、時間が無いので泣く泣く外観のみの見学に留めておきます。

*1 残念ながら「しらせ」の理髪室のようなネタはありませんでした。

門司港レトロ観光線

関門海峡めかり付近 本来の目的を忘れそうになりましたが、特定目的鉄道とはいえ一応「鉄道新線」、乗っておかないわけにはまいりません。定員に限りがあるため満員で乗れなくては予定が立てられないので、事前に指定券は確保済み。

門司港レトロ地区を踏切付で縦断し、終点近くではトンネルもあるなど、短いわりには変化のある車窓。でもいかんせん距離が短いだけに、10 分であえなく攻略完了。終点の関門海峡めかり駅傍には、EF30 1 が静態保存されているので忘れずに見ておくように。内部が公開されていないうえに、保存状態も決して良くはありませんが。

関門人道トンネル

関門人道トンネル ここまで来たからには「関門海峡の底を歩いて渡る」というネタを体験せにゃ。徒歩でも 10 分程度で渡れます。

そういえば、地図を見てみると判りますが、関門トンネル (鉄道、道路とも) は南北方向ではなく東西方向に伸びており、しかも本州側が西にあるんだよなぁ。本州と九州の位置関係の一般的イメージからすると意外かも。

関門鉄道トンネルと交直デッドセクション

門司付近 デッドセクション通過中 バスで下関駅へ出て、関門鉄道トンネルをくぐって九州再上陸。残念ながら、乗車した 415 系では門司駅手前で車内灯は消えず。

門司で一旦列車を降り、本日最後のネタ「交直デッドセクションの見物」を。駅構内とはいえホーム端からだと距離があるので、望遠ズームを使ってもいまいちよく分かりませんが、列車によっては前照灯が片方消灯しているのが判ります。あと下関行の場合、門司駅停車中に交直切替試験を行うので、ABB 開放の音とかがホーム上からも確認できます。よく訓練された鉄ヲタならば、デッドセクションで「車内灯が消える」云々よりも、駅で実施される切替試験に注目するのが良いかと。

明日の予定を考慮して、本日は博多まで移動して投宿。


2009-05-24 [Sun]

はがね山標準電波送信所

はがね山標準電波送信所 さて福岡まで来たからには、JJY 九州局を見ておきたい。前回訪問時は天候の所為で写真写りがイマイチだったし、広角レンズを手に入れたこの機に再訪を。

博多でレンタカーを手配して出発した時点では晴れていたものの、前原市の白糸の滝へ来るまでに曇天へ。クルマを止めて約 1 時間の登山で羽金山山頂まで来てみても天候は回復せず、約 200m のアンテナは大部分が雲の中。なにぶん標高 900m の山頂ゆえ、下界での天候なぞ参考にならんわな。暫く様子を見ても天候回復の兆しは見られず、止む無く下山。いったい俺は何しに来たんだ ?

ちなみにこの送信所、元は海保の前原デッカ局だったところで、山頂に至る道路もデッカ局の管理道路として整備されたもの。途中にある橋には「デッカばし」の標記があったりします。

福岡・佐賀ダム巡り

厳木ダム クルマがあるということは、他にする行動といえば俺の最近の例に漏れずダム巡り。羽金山への行きがけに前原市内の瑞梅寺ダムへ立ち寄った他、佐賀県へ入って北山・天山・下田・厳木・伊岐佐と、計 6 基を攻略。天山ダムが堤体立入禁止で欲求不満が残るものの、他のダムはいずれも直下流まで接近できたのでまずまず。ただし放流シーンは伊岐佐ダムで河川維持放流がされていたのみ。ダムカード配布対象は厳木のみですが、休日も配布しているので助かります。

福岡空港でクルマを返却し、JAL344 便、B777-289 (JA007D) に搭乗して帰京。


2009-05-30 [Sat]

ボンタンアメが食べたくなった

ボンタンアメ 井上@Kojii.net さんのブログで「オブラートで包んだ菓子」が話題に出てきて、「それはボンタンアメのことか」と反応する奴がここに。もちろん今でも売っていますが、意識しないと滅多に買うこともないもので、思い出すと懐かしさもあって無性に食べたくなってしまいました。でも近所のコンビニでは売ってないしなぁ。

というわけで、駅の KIOSK (NEWDAYS ぢゃないよ) でちょっくら買ってきました。味は昔と変わることもなく、歯にくっつきそうな食感も変わらず。明日のおやつにもう一箱所望。


2009-05-31 [Sun]

砕氷艦「しらせ」(二代目) 一般公開

砕氷艦しらせ(AGB-5003) 昨年退役した先代「しらせ」に代わる二代目「しらせ」(AGB-5003) がこのたび就役、早速一般公開が催されるということで、早起きして横須賀へ出撃。先代も巨大だっただけに今更驚きませんが、桟橋に横付けされた巨体を目の当たりにすると、イージス艦が小さく見えます。

この手の艦艇公開イベントでは乗艦待ちの行列が物凄い「岸壁サークル」状態がお約束ですが、朝一の出撃が功を奏し、待ち時間は「オドロキの 0 分」。ペンキの匂いも新しい艦内、一番気になる (ぉぃ) 理髪室には、先代でお馴染みの「タイガーカットハウスしらせ」の看板は無し。就役直後で期待しても無理でしょうが、アレの無い「しらせ」は「しらせ」と認めない (←暴論) ので、先代から移設するなり新バージョンを作成するなりして伝統を受け継いでもらいたいものです。

なお、隣の「きりしま」では CIWS の整備をやっていて、これが動作する様を「しらせ」からも見られたのが同行の皆様にウケていました。俺は先週の門司港で「ちょうかい」の CIWS 動作デモを見ていましたが、まさか 2 週連続で見ることになろうとは。