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なりたま通信所業務日誌


2005-04-03 [Sun]

遅ればせ過ぎ

いやはや、4月1日は異動のゴタゴタやら歓迎で飲まされるやらで、おちおちエイプリルフールネタを追いかける余裕も無し。で、昨日は見事撃沈でまる一日何もできず。

なもんで、消えずに残っているものだけ遅ればせながらチェックしてますが、「SHA-1を利用した素因数分解の高速なアルゴリズム」には見事にヤラレました。根が真面目なもんだから、こーゆーハイブロウなネタには弱いんだ俺。

君津衛星管制センター

君津衛星管制センター 気が付けば、今シーズンの18きっぷがまだ3日分も残ってやがります。消化のためにもどっかに行かねば。

と言うわけで、本日は房総方面へ。久留里線終点・上総亀山から徒歩で山中のパラボラを目指します。歩道なぞ整備されていないので、車に気をつけつつ狭い路肩を歩く羽目に。おまけに1時間以上かかるので、素直に車を使うべし。

旧「通信・放送機構」(現・情報通信研究機構)のBS・CS管制局は、現在はJSATとB-SATがバックアップ局として運用中。数m〜10mクラスのカセグレンが7基と、オフセットカセグレン1基。周辺を山に囲まれ、中を見るのも容易じゃない。フェンスに近付こうにも木が邪魔でかなり難渋します。スーパーバード茨城以上の難易度です(←また分かる人にしか分からん事を)。と言うわけで、よほどのマニアでもなければ無理して行くこともなかろう。JAXA勝浦宇宙通信所との合わせ技にはいいかも知れんが。

そうそう、久留里線と言えば、東清川の近くにニッポン放送の送信所があるぞ。またの機会に行ってみよう。

KDDI千倉海底線中継所

KDDI千倉海底線中継所 久留里線を逆戻りするのも芸が無いので、バスで鴨川へ抜ける。ここまで来たついでに、千倉のKDDI海底線揚陸所を見てこようと思い立つ。下調べはほとんど無しでしたが、電車からも見えていた妙な塔を目指して歩けば、大当たり。

なにぶんケーブルは埋設されているので、パラボラのような見た目の面白さは皆無。ランディングポイントを海上から識別するためと思われる標識くらいですか、それっぽいモノは。まぁ「話のタネ」っつーことで。

Malaysia car thieves steal finger

辺境から戯れ言」経由で辿り着いた、BBCの記事。思わずオトシマエまっしーんを連想してしまいました俺。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

ゆうぞう [千倉の陸揚げ局に行かれたようですね。丸山町にも陸揚げ局があるので探してみてください。]


2005-04-04 [Mon]

通信ネットワーク用語事典 2005-2006年版

本日の会社帰り、プロジェクトX(26)(←KDDのカセグレンアンテナの話が載ってるヤツ)と一緒に所望。著者はテクニカルライターにして軍事研究家(ぉ)の井上孝司氏。「象のオリ」だの「アイヴィー・ベル」と言った用語や「防衛」カテゴリが登場するIT系用語事典というのもそうそう無いぞ。

久方ぶりの新版、新規収録用語一覧のなかに「地球局」なんてなのが。KDDI茨城の取材の賜物っすね。基地局や地上局でなく「地球局」であるところや、「WIDESTAR」の項にどっかで見たような記述が見受けられたりしますが……ひょっとして、俺?(←自意識過剰)


2005-04-09 [Sat]

お花見、失敗

KDDI茨城衛星通信センター このところ妙に体調がすぐれず、一週間だるだる〜っと過ごしてしまいました。まだ頭がスッキリしませんが、気分転換と18きっぷ消化を兼ねてお花見にでも出掛けるとしませう。ま、俺が行きそうなお花見スポットなぞ一瞬でバレそうですが。

そんなわけでやってまいりました、俺的ネタスポットの宝庫、茨城。道中、藤代の交直デッドセクション通過を楽しむのは基本です。車窓から見る限り、水戸以南では桜も満開に近い状態だったものの、日立・高萩と北上するにつれ寂しくなってくる。あちゃー。

家を出るのがちと遅かったこともあり、高萩着は14時前。この時間帯、バスは土日運休ばかりなので、一昨年と同様歩いて高台を目指します。30分程で茨城衛星通信センター正門に着くも、やはりほとんど蕾状態。中に入ったところで午後だとアンテナは逆光となるので、外からよく見えるアングルを探すよう方向転換。もちろん、ここまで来たからにはNTT十王衛星通信地球局も見ておくのは掟です。

本来なら、衛星通信センター南側の台地上から32m鏡2基がよく見えるはずなのですが、一帯を「材木育種センター」が占有しており、遠めに眺めるほかありません。望遠ズームとトリミングを駆使して写真の程度。アングルからして、NHKは育種センターの建物屋上から撮影したと思われます。いっそのこと「パラボラ展望台」として開放すれば喜ばれるんじゃないでしょうか(誰にだ)。

パラボラは相変わらず素晴らしいけど、花見としては完全に不発。来週にでもリトライすべか。

萌死(どんなだ)

たださんの新テーマに。撃沈。


2005-04-10 [Sun]

静岡土産

ちゃっぷりん あまり積極的にお出掛けするあてもありませんが、何としても今日中に18きっぷを使い切りたかったので、ThinkPad片手に外出。気分を変えて移動中の環境で溜まったレポートの構成を練ったり原稿を書いたりしてみよう。落ち着いてノートを開けられそうな列車と言えば、373系使用の338Mだろうと言うわけで、これに乗るためだけに行き先は静岡に決定。

さすがにとんぼ返りするだけじゃあんまりなので土産を探してみると、静岡らしく抹茶のプリンが。いや別に珍しいほどのものでもありませんが、ネーミングが「茶・プリン」と。さぁ声に出して読んでみよう……orz

で、結局買っちまってるので俺の負け。


2005-04-11 [Mon]

内閣衛星情報センター 北浦副センター

昨日せっせと仕上げた原稿は、旧サイトでコンスタントにアクセスの多かったCSICE北浦局のレポート。以前のテキストはIGSに関する記述がかなり手抜きだったので、この機に大幅加筆しました。これで少しは「知ったかさん」どものご期待に応えられますかな。

それにしても、情報収集という言葉を拡大解釈し過ぎているのか、「なにやら得体の知れない施設だから、あーんなことやこーんなこともやってるに違いない」みたいな偏見なのか、それとも単なる無知なのか、「通信傍受施設」と思ってる輩の多いこと多いこと。ちょっとは勉強しなさい。

アップ後、あまりにハズイ誤字に気付き、会社から戻って速攻で訂正したのは秘密だ。

内閣衛星情報センター 阿久根受信管制局

北浦局と同時に阿久根局のレポートも移動。こっちは修正ほとんど無し。2基目のレドームが完成している筈なので、また見に行くべきかい俺。

こちらのレポートで参考文献として挙げた、ピースネットかごしまのページ。だから「通信傍受施設」ぢゃないっつーの。

で、早いとこ苫小牧受信管制局のレポートも書かないと。


2005-04-12 [Tue]

今日は何の日

東大生研のペンシルロケット水平発射公開実験成功(1955)、ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行(1961)、スペースシャトル「コロンビア」初飛行(1981)と、宇宙開発史上のエポックが目白押しな日だったりします。あ〜ロフトプラスワンの「ロケット祭り」行きたかったよ〜。なにせ知ったのが今日なうえに残業だもん、ぐっすし。


2005-04-14 [Thu]

ペンシルロケットから50年を迎えて

過日の宇宙開発委員会での報告だそうですが、とても素敵な写真が2点ほど掲載されているので必見。

衛星携帯電話「イリジウム」国内復活へ、KDDI子会社が6月にサービス開始

それはひょっとして、俺に篠ノ井や安曇や美麻へ行けということですか?(違


2005-04-15 [Fri]

電波受験界 2005年5月号

受験する気も全く無いのに、表紙と巻頭グラビアにつられて買っちまいました。さぁ、花見に行かなきゃ。


2005-04-16 [Sat]

第24回 宇宙科学講演と映画の会

というわけで、行ってまいりました新宿へ。地球シミュレータにも惹かれましたが、なにせ「ペンシルロケット50周年」は今年限り、優先するならこちらでしょう。

的川先生のお話を聞くのは初めてでしたが、なかなかに面白い逸話を聞く事ができました。何気にヤヴァめの話もありましたが、昨今の情勢が情勢だけにここでバラすのは止めにしておきましょう。それにしても「現在の道川の写真」にもの凄く見覚えがあるんですけど、的川先生!

今後も夏頃にペンシル記念行事が画策されているようなので、イベント予定をチェックしておかねば。


2005-04-17 [Sun]

お花見、リベンジ

KDDI茨城衛星通信センター 先週不発に終わった花見のリトライのために高萩へ。予想通り、茨城衛星通信センター内の桜は見事満開。見学エリアも花見客向けに開放され、通常なら住所氏名の記入を求められる守衛所もフリーパス。

早速「桜とパラボラ」の構図を求めてみますが、俺がカメラを構えているときに限って風が吹いてくれるので、枝が揺れてなかなか思い通りの画が狙えません。ファインダーを覗きつつ、ナイスな構図を求めてしゃがんだり中腰になったり前に寄ったり後ろに引いたり(電動ズームなので微調整がしにくいのだ)。学生のころ標準レンズ1本で頑張ってたのを思い出してしまいました。やっぱり写真はフットワークだよなぁ。そして構図を体で覚えるのですよ。

惜しむらくは、衛星通信館の展示がほとんどスッカラカンになっていたこと。もともとからこぢんまりした展示施設だったけど、以前は各アンテナのスペックや建造時の写真など、それなりに興味深い展示がされていたはず。今や、PC端末数台、施設ジオラマ、操作して動かすことのできるパラボラアンテナ模型、写真数点、以上。プロジェクトX観て期待してやって来た人にはションボリものですぜ。なんとかしましょうよKDDI様。

今回、性懲りも無く衛星通信センター周辺を歩き回った結果、第5アンテナ南側や、第4アンテナ等の十王側施設へ敷地外から接近できるルートがあることが判明。もっとも、第5アンテナは満開の桜越しに仰ぎ見ることになるので、肉眼ならともかく写真にするとあまりにワケワカランので、ここでは紹介しません。暇な人は探してみましょう。

水戸で調達しておいた弁当を広げて一応花見らしい行動をしてみせ、敷地内外から写真を撮りまくり、都合3時間ほど桜とパラボラを堪能して撤収。さぁ、帰って写真を更新しないと。

トップ画像更新

というわけで、トップページの写真を本日撮って来たばかりのヤツに更新。やっと春らしくなったぜ。

新サイトを開設したとき、コンテンツが日記のみでトップページが貧相過ぎるのをごまかすために、未公開のパラボラ写真をのっけてみたのが始まり。適度にこれを更新し、その履歴を記録したページを作ればコンテンツを増やすことができるぜ、という目論みもあります。ということで、トップ画像履歴ページは近日公開予定、刮目して待て(履歴っつってもまだ2つしか無いけどな)。

一応、サイト名がサイト名だけに、パラボラとかの通信施設・アンテナ類が主体になるかとは思いますが、いつまでネタが続くかが今から心配。ネタ切れになると突如鉄道写真やヒコーキ写真が登場するかも知れませんので悪しからず。


2005-04-21 [Thu]

情報通信研究機構 平磯太陽観測センター

まったくもー、いつになったら片付くやらサッパリの探検発見レポートですが、昨年7月に訪問した平磯のパラボラ3基のレポートをば。NICT鹿島の一般公開からハシゴでの訪問だったので、平磯着は16時過ぎでした。夏の西日が眩しいぜ。ここの10mは敷地外からも結構間近まで接近できるので、好みの角度を向く時間帯を狙って訪問してみるとよろしいかと。

これで昨年7月までのスタックは消化完了。昨年の積み残しは残りあと……10本もあるよ……orz


2005-04-23 [Sat]

科学技術週間真っ最中

そういや、18日から科学技術週間なのでした。GW前後の週末には各種研究機関の一般公開イベントが続いて、スケジュール調整が大変っす。

本日は、JAXA筑波宇宙センター気象庁地磁気観測所の公開イベントが。どちらも訪問済みですが、TX開業を目前にして注目を集める(と勝手に思っている)茨城南部へは足を運んでおきたいところ。

今年はやはり、H-IIA F7成功とペンシル50周年でアツい宇宙ネタを追うことに。移動手段はもちろん常磐線。交直デッドセクション通過時に柿岡に想いを馳せることにしよう。

筑波宇宙センター

JAXA筑波宇宙センター というわけで、半年振りのTKSC。前回の特別公開時の経験から、身ひとつで全てのイベントをこなすことなど不可能なのは十分承知していますが、なにぶん具体的な開催内容とタイムスケジュールは筑波に来て初めて分かるものが多いので、受付でパンフレットを受け取ってから即座に行動プランを練らなければなりません。まるでコミケの企業ブースに並ぶときみたい(ぉ。

今回の収穫は、WINDS関連の展示から、敷地北寄りにある宇宙ネットワーク送受信棟のパラボラの直径が判明したこと。9.2mだってさ。あと、追跡管制棟で上映されていたビデオで、JAXAの追跡用パラボラの映像がこれでもかと言わんばかりに紹介されていたのには感涙。なにせ、内之浦の34mがものすごい速さで旋回するさまがちょっとだけながら映し出されてましたから……って、何に反応してんだか俺も。

スケジュールの都合上、俺的には15時半がタイムリミット。ひたち野うしく駅への無料送迎バスがあったので迷わず利用。TX開業後のイベント時には、つくばセンターとの間でシャトルバス運行を強く希望します。

フライミートゥ鹿児島

TKSCからバス・電車・モノレールと乗り継ぐこと約2時間半、18時前に羽田空港着。JAL 1877便で鹿児島までひとっ飛び……って、去年の今頃も同じ事してなかったか?


2005-04-24 [Sun]

種子島へ

本日は、種子島宇宙センターと増田宇宙通信所の一般公開へ。なにやら2ヶ月前に訪問したばかりのような気もしますが、平日以外でMTCSに入れる滅多に無いチャンスなので。溜まってたマイレージのおかげで鹿児島までロハで往復できるからこそ、思い切ってやって来ることが可能だったというのもありますが。

種子島宇宙センター

JAXA種子島宇宙センター MTCSがお目当てと言いつつ、先に行ったのはTNSCのほう。なにせ前回はH-IIA F7直前とあって射点の見学ができなかったので、今度こそ吉信射点を見ておかねば。

さすがに射点直下までは近寄らせてもらえませんでしたが、ロケットの丘展望台からは決して拝めないアングルで見る第一射点・第二射点、VAB内では移動発射台にドーリー、RCCでは飛行管制のシミュレーションと、なかなかに「見せて」くれます。天候にも恵まれたことだし、帰ったらまた写真を差し替えねば。

増田宇宙通信所

JAXA増田宇宙通信所 何だかんだでTNSCで時間を取られ、本来のお目当てのはずのMTCS着は14時半。まぁパラボラが見られれば最低限の目的は達成なので、1時間半もあれば慌てる必要は無いですが。

ここには18mの広報用パラボラがあり、見学者が操作することができます。もちろん、こいつを試さないわけにはまいりません。勝浦の広報用アンテナ操作卓はプッシュボタンですが、こちらはツマミを捻るタイプ。なにやらアナログ感覚溢れる操作卓ですが、捻る角度によって移動速度を変えることができるので、微調整はやり易そう。

展示室はあまり大きくなく、やはり俺的には18mを筆頭に計5基のパラボラが最大の「展示物」。他にも、DRTS測距用の小型アンテナに、ロケット飛行追跡用のレーダーアンテナ(野木から移設したのか?)と、トータルすれば大小10基近いパラボラが見られます。機会があればぜひに……と言っても、休日に訪問しようと思うと一般公開イベント時しかないので、難易度は高いですが。

種子島空港にて

海上保安庁ベル412EP(JA907A) 空港に戻ってみると、海上保安庁のヘリがエプロンに止まっていて、ちょうど離陸するところでした。見ると、わざわざ滑走路上までホバリングしてから離陸していました。やはりエプロンは「離着陸場」でないからでしょうか。

JAC3774便、R/W13から離陸直後、右手遠方にTNSCが、左旋回する右下を見下ろすと、先程見てきたMTCSが見える。今回も鹿児島から日帰りの慌しい種子島行となりました。たまにはもっとゆっくりと、そしてやはり打ち上げを見に来たいものです。


2005-04-28 [Thu]

調べもの

国会図書館に申し込んでおいた「NTT DoCoMoテクニカル・ジャーナル」のコピーが届く。N-STAR cと地上系に関する記事が載ってるヤツだ。

ドコモの衛星地球局施設を紹介している者としては、c号機に関する情報が不足しているのが前々から気になっていたもので。衛星自体はともかく、その地上系に関してはネット上は壊滅状態だもんなぁ(当たり前)。こうなりゃテクニカルジャーナルでもあたってみるか、というわけで、国会図書館のサイトで検索してそれらしい資料を探し出してきました。届いたブツを見ると、該当の資料は関西館所蔵だったらしい。永田町まで足を運んでも無駄だったわけだ。こんなこともあろうかと利用者登録をしておいたのが役に立ったぜ。

収穫はありましたよ。小夜戸・楊枝方の3基目のアンテナは、c号機の管制用であることが判明しました。自社保有衛星だから自前の管制系を持つことになったとしても不思議ではありませんが、てっきりJSAT辺りに管制を委託してるんじゃないかと思ってましたから。やはり然るべき資料にあたってみるものですな。

そういや、N-STAR a、bはもうじき寿命、地上系もそろそろ設備更改の時期ではなかろうか。今年から来年にかけて、小夜戸・楊枝方にまた何らかの変化があるかも。というわけで、また行かなくちゃ。俺が行かなくて誰がレポートするよ?


2005-04-30 [Sat]

連休だと言うのに

先週末に金を使い過ぎたのでお出掛けもままならず、ほとんど家に篭りっぱなし。撮り溜めしたビデオを見返したり、HDD/DVDレコーダの中身を掃除したり、積みゲーの消化など、極めて不健康かつ無駄に時間を過ごしてます。

いやま、片付けないといけないことはいろいろとあるはずですが、あれもこれもと考えてると結局全てが中途半端に終わる罠。せめて連休後半戦は、日ごとにタスクを定めて集中攻略を心掛けよう。