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なりたま通信所業務日誌


2009-03-15 [Sun]

沼津周波数変換変電所

JR東海 沼津変電所 周波数変換設備 そういえば、今春から東海道新幹線で 4 番目の周波数変換所が沼津に開設されるのでした。というわけで、沼津へ調査行決定。具体的な建設場所なぞ知りませんが、既存の沼津変電所 (き電変電所) に併設されているのではと見当をつけ、沼津駅から 40 分以上歩いて現地着。

着いてみると、確かにそれっぽい真新しい施設ができています。あくまでも沼津変電所の一施設、「周波数変換変電所」の看板が出ているわけではありませんが、門越しに建屋を覗いてみると「INVTr-1」とあったので、コイツが静止型周波数変換機であろうと推察できます。

しかしこの周辺って、道が狭くて分かり辛い*1。GPS ケータイのナビゲートが無かったら、果たして迷わず辿り着けたかどうか。

*1 西相模周辺よりも道が狭い……って、また分かる人にしか分からんコトを。

沼津周波数変換変電所 (2)

右:東電愛鷹線58号鉄塔 左:JR東海西-沼178号鉄塔 さて、周波数変換所となると東電から 50Hz が供給されているはずですが、変電所に引き込まれている高圧電線は西相模からの既存のモノしか見当たらず。はて、この謎はどうしたものか。

とりあえず、さしたる当ても無いまま送電線を追ってみると、近くの東電の鉄塔から真下へ電線が分岐しているのを発見。こいつは怪しいと鉄塔へ近付いてみれば、下りた電線は地下ケーブルへと繋がり「東海沼津線」の標記が。ケーブルの行先の「東海沼津」とは JR 東海沼津変電所のことと解釈するのが妥当だろうというわけで、やはり先程の沼津変電所内の施設が周波数変換所であると確信するに至る。

というわけで、新幹線の謎のひとつが解決。再びテクテク歩いて沼津駅に戻り、帰路に……って、目的これだけかよ ! えらくピンポイントなお出掛けだこと。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

地元民 [沼津FC建物写真は間違いです。この建物は沼津SS用自励式無効電力補償装置(SVG)の建物です。沼津FCは、この写真の..]

なりたまさひろ [ご指摘どうもです。いくらなんでも、ここまで建屋が小さくはないんじゃないかという気がしないでもなかったんですが。もちろ..]


2009-03-21 [Sat]

大阪へ

昨 20 日は阪神なんば線開業だったわけですが、野暮用のため開業初日に乗りに行くことは叶わず、1 日遅れで攻略することに。というわけで、今改正で臨時格下げとなった「ムーンライトながら」で出発。改正前の 91 号のスジをほぼ踏襲しているので、大垣着も、乗り継いでの関西着も早いのなんの。

淡路

淡路駅 河原町・北千里方 大阪着が早くて時間に余裕がありまくりなのと天気が良いこともあって、新大阪で下車して新幹線高架の「トマソン」を確認、淡路まで歩いて EH10 61、DF50 4、そして赤川鉄橋と、午前中は 5 ヶ月前と全く同じ行動で時間を潰す。我ながら、発想が貧困だわ。

淡路に戻ってからは、配線略図本でも取り上げられていた平面交差を観察。シーサスにシングルスリップスイッチまで駆使して、京都線・千里線とも 4・5 号線双方へ入線可能とした配線にこだわりが感じられます。千里線→ 4 号線と京都線→ 5 号線の同時入線の際に両列車が接近する様は、調布駅での京王線と相模原線の同時入線を彷彿させます*1

*1 学生の頃、調布に住んでいたもので。

阪神なんば線

阪神なんば線安治川橋梁 (九条〜西九条間) 淡路から千里線・堺筋線で恵美須町、日本橋筋で土産*1を所望しつつ難波へ移動し、メインイベントの阪神なんば線乗り潰しへ。難波の引上線の一部が桜川へ移設されたこともあって、大阪難波〜桜川間は阪神の路線にもかかわらず近鉄の乗務員による運転。

新線区間を乗り通した後は、西九条駅と安治川橋梁で軽く撮影をこなし、安治川トンネル経由で九条まで歩いて、少々時間は早いものの本日は阿波座にて投宿。

*1 ええ、「大阪から神奈川までこれ持って帰る気か !?」てなシロモノですとも。


2009-03-22 [Sun]

おとなしく帰還

せっかく大阪まで来たことだし、午後は帰還行としても午前中くらいは何かネタ探しでも……と思っていたものの、天候はあいにくの雨。写真とか撮るにもパッとしないうえ、水濡れさせたくない荷物を抱えている以上、あまり屋外をウロウロしたくないなぁ。

というわけで、おとなしく帰還決定。東海道本線を延々乗り継ぐばかりではワンパターン過ぎなので、たまには気分を変えて関西本線経由と変化をつけてみたものの、移動だけで一日潰してしまうのもどうよ。

それにしても今回、土産の紙袋が小っ恥ずかしいのなんの。もちろん、帰還の道中に同じような輩は全く見かけませんでしたとさ。


2009-03-28 [Sat]

新潟へ

ちょっとしたネタを思い立って、新潟方面へ。上越線を明るい時間帯に乗るのは何か久々な気が。

越後湯沢とか六日町では雪が結構な降り様だったものの、ほくほく線に乗り換えて十日町に出ると、雲はあるものの晴れ模様。やれやれ。

今日の宮中ダム

JR東日本 宮中ダム 十日町から飯山線に乗り換え、越後田沢で下車。駅から 15 分程歩いて信濃川へ出ると、今話題の宮中ダムがすぐそこに。

電力会社以外の民間企業、それも鉄道事業者が所有するダムとして、信濃川発電所共々元来からネタ性の高い物件であり、一度は訪問してみたいと思っていたのですが、不正取水→水利権剥奪というダム不祥事の王道をやらかしてしまい、違う意味でネタ性に溢れてしまいました。こりゃ何がなんでも見てみにゃなるまいて (ぉぃ

予想に反して (?)、ゲートは全開ではなく、6・7・8 番ゲートから少々派手に放流するのみ。左岸の取水口と沈砂池 (これがまたデカイ) から先の導水路へのゲートは閉ざされているものの、一部が完全に閉塞されておらず漏れた水が導水路へ。もちろん、発電には使用せず調整池から信濃川へ放流しているとは思いますが。ダムには付き物の「水利使用標識」は、許可期限、水利使用の目的、取水量の欄がガムテープでマスクされる始末。

今日の千手発電所

JR東日本 千手発電所 ここまで来たからには、信濃川発電所も見ておかないわけにはいかぬ。というわけで、午後は十日町に戻り、まずは浅河原調整池、そして千手発電所へ。宮中ダムともども戦前に完成しただけに、水圧管路とかクラシカルでいい感じ。

十日町駅からスタートして約 3 時間歩き放し、さすがに時間がかかる上にシンドイ。信濃川発電所を構成する残り 2 発電所 (小千谷、新小千谷) は明日へ持ち越すこととし、本日は長岡にて投宿。


2009-03-29 [Sun]

今日の小千谷・新小千谷発電所

JR東日本 小千谷発電所 (右)、新小千谷発電所 (左) 本日は、JR 信濃川発電所の中枢、小千谷と新小千谷の両発電所を訪問する段取りですが、朝から大雪が舞ったり晴れ間が見えたりと天候激変しまくり。雪が降るとじっと待機、晴れているうちに慌しく写真を撮る羽目に。

発電所に隣接する、山本・新山本の両調整池も当然見ておきます。山本調整池は、発電所が稼動していないためスッカラカン。ダム便覧に掲載されていないため詳細は不明ながら、見たところアースダム。新山本調整池はロックフィルであると判っているものの、ダムの案内解説板が見当たらず (それっぽいモノはあったものの雪に埋もれて内容不明) やはり詳細不明。堤体を見上げても雪の壁にしか見えず、雪のない時期に改めて見に来る方が良さげ。

ひと通り見歩いて小千谷駅に戻ってもまだ日は高いものの、上越国境を越える普通列車は限られ、これ以上の寄り道は無理ぽ。昨日今日と歩き尽くめで筋肉痛気味でもあり、早めに帰路に。