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なりたま通信所業務日誌


2006-12-01 [Fri]

師走

このところ日記どころか週記ですらなくなってきている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。先月なんざ3日分しか書いてねーよ、完全にお出掛け日記状態。

2006年も残すところあとひと月。ただでさえ慌しい時期にまたも大小様々なイベントが待ち構えております。日記のネタには事欠かずに済みそうですが、週末もオチオチ休めないフル稼働、そろそろ死ぬんじゃないか俺。


2006-12-02 [Sat]

今日は何の日

これまでの俺の行動パターンを見るに、2月11日に内之浦、8月6日に道川、11月23日に高萩と、何かの記念日に縁の地を訪れる例が散見されます。逆に言えば、週末や祝日に何かの記念日が被っている場合、関連する場所に俺が行く可能性が高いということ。というわけで、本日俺が出掛ける先(これを書いてる時点で既に行ってきた後ですが)を当ててみよう。正解しても何も出ませんが。

船橋送信所跡

船橋無線塔記念碑 太平洋戦争開戦直前の1941(昭和16)年の今日、大日本帝國海軍は開戦日を12月8日と指示する暗号電文「ニイタカヤマノボレ一二○八」を発信した。その送信に供された施設として、巷では針尾送信所とか依佐美送信所がよく引き合いに出されますが、記録の残った史実としては、南雲機動部隊に向けて送信を行ったのは船橋送信所というのが正解。針尾と依佐美は過去に訪問済みなれど、肝心の船橋が未踏とあれば、いっそのことこの日付に行ってみよう、と数日前に急遽思い立った次第。もちろん、記念碑以外何も残っていないのは承知のうえ。

総武線で船橋に出て、東武野田線に乗り換え塚田で下車。徒歩10分程の行田公園が、かつての無線送信所跡の一部。さて記念碑は……といっても、見ようによっては「負の遺産」な施設の碑が派手に宣伝されるわけゃないわな。円形の敷地跡の中心部、石垣上に1m程のシンプルな碑と、壁面に埋め込まれた解説板の他にはさしたる案内標識も無く、静かに佇んでおりました。時折通り掛ける通行人も碑の前に足を止めることも無く、こいつをじっくり眺めたり何枚も写真を撮ったりしていた俺は結構な不審者だな。

敷地跡外周を巡る円形の道路を歩いてみる(←ヒマな奴)。俺の短い足では、一周30分程。西側を武蔵野線がかすめており、高架をくぐって外周を辿ろうとすると、地上に降りた線路に弾かれるように円周外へサヨウナラ。そのまま船橋法典まで歩いて、武蔵野線経由で帰路に。


2006-12-09 [Sat]

超割/バーゲンフェアの時期になると高飛びしたくなる法則(ぉ

A321-131(JA101A) というわけで、ANA 691便にて山口宇部空港へ。到着するなり空港横の公園へ移動してヒコーキ撮影というのが、山口宇部での俺のお決まりパターン。小雨交じりという悪条件ですが、ANAグループ中でも少数派かつ早期退役が既定事項のA321がターゲットとあっては、少々無理してでも撮れる時に撮っておかにゃなるまい。今年はホレ、旧JASのA300B2/B4が突如全機退役なんつー例もあったことだし。

スーパーバード山口ネットワーク管制センター

SCC山口 10m級×3 よく考えてみたら、山口は2年振り。レンタカーを受け取って、やることと言えばもちろん「パラボラ分」の補充。空港からの順路に従い、先ずはやはりスーパーバードから。

2基ほど向きが変わっている他は2年前と変わらず、10m級が計5基。ついでに、クルマを停める場所を探して周囲を無意味にグルグル走り回ったのも前回と変わらず。

ソフトバンクテレコム上山口衛星通信局

SBT上山口 18m×2 日本テレコム改めソフトバンクテレコムの上山口局は、ディッシュ上のロゴが消えた他は変化無し。18mとそこそこのサイズがあるうえにほとんど真横向きだから、迫力はある。こんなモノを間近に見ながら生活できる周辺住民が羨ましいですなホント。

自治体衛星通信機構山口管制局

Lascom山口 5m SBT上山口局を眺める住宅地の奥からダートを突っ切るとLascomの近くに抜けられるのを発見。宮野のあの辺りはかなり道が判り難いので、この抜け道の存在に気付けば、効率のよいパラボラ巡礼ができるぜ。

もっともLascom山口のパラボラは「施設外からの視認性が悪い」「5mと小さく形状もイマイチ」「1基しかない」と三拍子揃っているので、無理して見に行くほどでもないかなぁ。Lascomのパラボラを見るなら、山口ではなく美唄の方をお勧めします、個人的には。

KDDI山口衛星通信センター

KDDI山口 18m×2+34m 茨城局の機能を集約するにあたり、山口局にアンテナが2基増設されるとか聞いていたので、どんな変化があるものかとWKTKしながら行ってみたものの、パッと見たところ30m級のアンテナを建設中とか建設予定の様子は微塵も見られず。第3アンテナが西向きから東向きに変わっており(←フルモーションアンテナの成せる業)、機能集約の準備は整いつつあるようですが、このままだと太平洋向き・インド洋向きとも(30m級のは)各1基のみということになってしまう。いいのかそれで?

アンテナ増設も全く無かったわけではなく、32m電波望遠鏡の手前(と言うか、見学エリアのすぐ近く)にマルチビームアンテナが1基置かれてました。おかげで、第2アンテナと電波望遠鏡のツーショットが画にならなくなってしまったぢゃないか。

阿武川ダム

阿武川ダム パラボラ巡りも半日あれば完了なので、午後は山口県下最大のダムを見物すべく萩市まで足を延ばす。総貯水容量は山口のみならず中国地方最大、しかも日本で12例しかない「重力式アーチダム」というところにネタ性を感じずにいられようか。

もっとも、現地に着いた頃にちょうど雨脚が強くなり、おまけに霧で堰堤上部が霞み気味とあっては、あまり長居せずそそくさと退散してしまいましたとさ。少々芸が無いものの同じ道を引き返し、山口市内にて投宿。


2006-12-10 [Sun]

ヒコーキ分補充

A321-131(JA102A) 本日は晴天なれど、レンタカーの返却時間の関係上早々に空港へ。もちろん、朝っぱらからただ空港へ戻るだけという芸の無いマネをするつもりはなく、昨日乗ってきたANA 691便(A321)の着陸を撮影しようという魂胆。

山口宇部はILSの向きの関係上R/W07での着陸が多く、この場合岬漁港付近から海上に伸びる進入灯を絡めた撮影が可能。空域の接近している北九州空港からの離陸機を避けるため、691便は空港上空を一度旋回したのち予想通りR/W07へとアプローチ。かなりクラビングしながらの着陸だと思ったら、空港に戻ると、次の到着のJAL 1641便、691便の折返し694便ともR/W25となっていたのでした。危ねー危ねー。

JAL 1642便(MD-90)で帰京。午前中に羽田へ戻るというのも少々もったいない気がしますが、来週以降も週末の予定がビッシリなもので、今日中に物資調達をしとかにゃ。


2006-12-13 [Wed]

Y-2

つーわけで、今週末はH-IIA F11です。懸案だった年休も1日だけながら確保したので、15日から種子島入りする予定。9号機のときは慌しく当日現地入り、10号機は延期により空振りだったので、今度こそは前日から打ち上げに至るまでの一連の雰囲気を思う存分堪能せねば。

現地二泊三日の日程のうえ、雨対策(←天気予報が少々不穏なもので)や防寒対策も加わって荷物がかさばり気味ですが、M-V-7での経験上やはり三脚は無いと不便。というわけで、「新兵器」4段伸長カーボン三脚を導入。比較的軽量なうえに機内持ち込み手荷物にも無理矢理収まるので、機動性を損ねることなく撮影能力をアップできるぜ。というか、そもそもE8800+テレコンを導入したのがロケット取材を想定してのものだったんですが、三脚まで新調とは我ながらよーやる。機材の有効活用のためにも、種子島から戻ったら「撮り鉄」に走るか?


2006-12-14 [Thu]

Y-1

ピンバッジ2種 幸い本日は仕事上の突発的事象も無く、定時に会社を飛び出して羽田へ直行、いつものJAL 1877便に余裕で間に合いました。もっともA300B4-622R(JA8377)は向かい風の影響で快調に遅れ、21時ジャストに小雨交じりの鹿児島空港にタッチダウン。お後はこれまたお約束の「かごしま空港ホテル」にチェックイン、明日以降に備えてデジカメ用バッテリーの充電等、準備に余念がありません。

さて、明日以降の行動予定をメモしておこう。題して「H-IIA F11 俺ならこう見る」

  • JAC 3761便で種子島入り
  • レンタカーを受け取った後、ひとまずヒコーキ撮影でウォームアップ
  • 南種子を目指す前に、増田宇宙通信所を見学(せっかく平日に行くことだし、TNSCだけでなく追跡施設まで含めて堪能し尽くすのが「通」というもの)
  • TNSCへの移動途中に、見学ポイントの下見(今回はどこで見ようか? やっぱえびの湯? それとも機体を真正面から見られる上里?)
  • 13時までにTNSC入り。施設案内ツアーに空席があれば参加
  • 竹崎展望台からロケットの丘まで、一般立ち入り可能なところは可能な限り見て雰囲気を味わうべし
  • TNSC近くの宝満神社に参拝し、打ち上げ成功を祈願
  • 門倉岬で夕日を眺める(←かなりベタな発想ですが)
  • 夕食と翌日の食料調達を済ませ、河内温泉センターでリフレッシュ
  • 3〜4時間ほど車中で仮眠(←興奮して眠れないんじゃないか?)
  • 1時頃からロケットの丘展望台に赴き、機体移動を見物
  • 見学ポイントへ移動し、撮影場所を確保のうえ、後は打ち上げの時をじっと待つべし
  • 無事打ち上げられたら、通行規制解除を待ってTNSC入り、打ち上げ直後の発射台を見物
  • 打ち上げに成功すれば、南種子町中心部は垂れ幕やら幟が飾られお祝いムードに満ち溢れる。これも良い思い出、見て記録しておくべし
  • 南種子にて投宿。祝杯を挙げられるといいなぁ
  • 予定通りに事が運べば、17日は丸一日フリーとなるので、フツーに観光ののち空港に戻り、JAC 3774便で帰路に

MTCSを除き大してオリジナリティのある行動パターンでもありませんが、10号機のときのウサを晴らすためにも、一般人にできる範囲でロケットと種子島を可能な限り堪能し尽くすのだ。

なお、今回はちょっとしたアクセサリーを持参しております。昨年春の一般公開イベントで入手したTNSCピンバッジと、いつぞやのTKSC特別公開時に入手したETS-VIIIミッションピンバッジ。だからどーした、という程度の代物ですが、俺なりの成功祈願ということで。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ワンセグ.com [めちゃくちゃ研究熱心ですね。 コアさが、いい感じです。]

なりた [いやまぁ、気合を入れ過ぎると延期になった時の精神的ダメージも大きいわけで。]


2006-12-15 [Fri]

種子島

今年5度目の種子島。ホントよー来るわ我ながら。天候はあいにくと曇り空。午後には回復するかもしれませんが、それならいっそのこと明日まで回復が遅れてくれないもんかねぇ。

増田宇宙通信所

MTCS 広報用18m 予告通り、先ずはMTCSへ。もちろん朝一なもんで、先客はおらず広報用パラボラを独り占め。他のアンテナに近付こうとすると警備員が現れるあたり、やはり打ち上げ直前の微妙な緊張感ですな(接近できないだけで、写真撮影は別にお咎めなし)。

種子島宇宙センター

H-II 7号機 下見に訪れたえびの湯で同好の氏と遭遇。どうやら初訪問のようなので、TNSC施設見学ツアーにお誘いし一緒に参加。結構喜んでもらえたようなので何より。俺なぞの情報がお役に立てるんでしたら、ネタ野郎としても本望ですって。

そうそう、宇宙科学技術館の駐車場で笹本祐一を見たぞ(松浦晋也やあさりよしとおの姿は見なかったけど)。やっぱ、エンカウント率高いよなぁ。

Y-0

先程の氏とともに宝満神社で打ち上げ成功祈願、さらに門倉岬と、順調に予定の行動をこなしております。雲が多くて夕日は無理でしたが。

門倉岬で氏と別れ、Aコープで食料調達の後、「宇宙へのパスポート2」に載っていた「黒潮」で夕食。観光ガイドとしても役に立つ本だよなぁやっぱ(もちろん今回も持参してます)。おまけに、2月の9号機見物のときに同じ民宿に居合わせた方とバッタリ再会するというサプライズ付き。種子島は狭いのぉ。

お後は河内温泉センターで汗を流し、機体移動を待つとしませう。


2006-12-16 [Sat]

機体移動

機体移動中 2時間ほど仮眠の後、1時前にロケットの丘展望台到着。さすがに1時間半以上も前では先客はお二人様しかおらず、余裕で最前部に三脚を据えます。ギャラリーが増えたのは2時前後。

2:30、予定通り機体移動開始。移動そのものは20分程度で完了。意外と速い、という印象。

移動が完了してしまえば、ロケットの丘に居座ってても画的に変わりは無い。センター内の通行規制が敷かれるのは夜明け前の6:02なので、とっとと退去しどこかで再び仮眠。

H-IIA F11延期

宇宙作家クラブ掲示板で知る。よりによって月曜かよ! こちとら年休は昨日1日のみ、飛行機のチケットも変更が利かないので、今回も空振り決定。

機体移動(2)

機体移動(戻し)中 延期になったらなったで、見ておくべきものはあります。延期決定が燃料注入前だったのでセンター内の立ち入り制限はかかっておらず、明るいなかロケットを間近で見られる滅多に無いチャンス。上里、えびの湯と、見学ポイントからのロケットの見栄えを確認した後、ロケットの丘展望台から機体のVABへの戻し作業を見学です。

9:30、機体移動(出すのも戻すのも、作業名は「機体移動」)開始。さすがにギャラリーは少なめ。延期(あるいは、夜間打ち上げで機体移動が昼間に行われる場合)にならない限り、移動発射台に載った姿の全景を見られることは無いので、これはこれで貴重な体験&記録。そうとでも思わなきゃ報われませんて。

20分程でVAB内に引っ込めば、いつもの射場の光景に戻る。今日明日はこれ以上光景が変わることは無いので、E8800はテレコンを外して「ロケット仕様」解除。

南種子観光

さて丸二日もフリーとなってしまったわけですが、どうやって時間を潰そうか。あまり調子ぶっこいてクルマ転がしてるとガソリン代が怖いので(離島価格をナメるな)、南種子の近場を見るに留めるか。で、相変わらず宇宙科学技術館で大半の時間を潰すという、芸の無さ炸裂ですが。さすがに施設見学ツアーはパス。最大50名の定員、昨日参加済みの者としては、本日種子島入りしてくるであろう方々に譲って差し上げるべきでしょう。事実、早々に定員に達して受付を締め切ってたようだし。

ところで、ロケットの丘展望台および宇宙科学技術館でお会いした人から「ロケットまつりに参加されてませんでしたか?」と言われてしまいました。ロケット趣味業界(ってなに)も狭いというかなんというか。それより、俺ってそんなに印象的な人相してますか? むしろ印象の薄い顔だと思ってましたが。

門倉岬経由で、ロケットや人工衛星の陸揚げ港である島間港を訪れた後、南種子の中心部・中之上に戻り、少々時間は早いものの「大和温泉ホテル」に投宿。名前の通り温泉併設、二食付きなもので、今日は外出せずこのまま沈没。


2006-12-17 [Sun]

今日のTNSC

TNSC大崎射場 種子島での「自由行動」2日目は、朝から性懲りも無くTNSCへ。「打ち上げ前日」なわけなので、改めて雰囲気を味わおう。午前中の施設見学ツアーに再度参加。H-II 7号機について一昨日訊きそびれた質問ができたのが少しばかり収穫。ツアー終了後、職員食堂(注:職員以外でも利用可能)で昼食。これでTNSC経験値もかなりアップ。

本日は風が強く、雲が流れるのも速い。雲の切れ間から明るい陽が照らしたかと思うと低い雨雲がやってきて突如スコールと、かなり極端な天候。こりゃさすがに今日の打ち上げも無理だったろうなぁ……って、「18日に延期」と決まった以上、更に遅れることはあっても早まることなど絶対に無いのに、今日の天候での打ち上げ可否を考えるあたり、俺も相当に往生際が悪い。

その後、観光らしく「千座の岩屋」を見たり、南種子の書店を冷やかしたりして時間を潰し、空港に戻る前に最後にもう一度TNSCへ(しつこい)。打ち上げ予定時刻頃には見事に雲が切れ、絶好の打ち上げ日和。いやホント、往生際悪過ぎですな俺。

すっかり日の暮れた種子島空港から、JAC 3774便にて帰路に。次に種子島に来るのは何時だ? そして今度こそは打ち上げを見られるか?


2006-12-18 [Mon]

H-IIA F11成功!!

本日の打ち上げの模様は、会社からストリーミング放送で鑑賞(←仕事すれ)。いい天気だったよなぁチクショー。あれならさぞかしいい画が撮れただろうになぁ。SRB-Aの分離まで見られたというし。

今年のH-IIA打ち上げ観戦は1勝2敗の負け越しに終わりました。来年はリベンジ成るか? というわけで、2月の12号機に向けて作戦準備開始。


2006-12-19 [Tue]

今日のTNSC

昨日の続き。やはりSRB-Aを4本も束ねると加速も相当なようで、MTSAT-2よりはるかに重いペイロードにもかかわらず、9号機と比べて実に速いリフトオフでした。そのぶん噴煙も物凄く、打ち上げ後のライブカメラ映像では、発射台背後のタワー(H-II時代のPSTの残骸)まで派手に黒焦げになってたり(宇宙作家クラブ ニュース掲示板によると、火事まで発生してたようで)。

で、射点の様子を再度見てみようとライブカメラにアクセスすると、映っているのは竹崎射点。もうIGSシフトかよ! というわけで、12号機の日程発表近し。おそらく明日の宇宙開発委員会で承認後公表となるでしょうな。

(追記)今見てみると、12月20日開催の第45回宇宙開発委員会の議題に12号機は挙がっていない様子。ということは、発表は27日?


2006-12-23 [Sat]

鉄分が以下略

この週末は、年内に片付けておきたい案件を消化すべく関西方面へ。で、西へ行くならついでに再訪しときたいところもあるので、昨晩の「ムーンライトながら91号」で鉄分補充ツアー開始。

91号は1ヶ月前であればたいてい指定席を確保できますが、俺の場合かなりの確率で最後尾10号車となる。なもんで、穂積を出ると、乗り換え準備のために前方車両へ移動する、いつもの光景が繰り広げられます。

今日の餘部鉄橋

キハ47×2 大垣→米原→京都→福知山→城崎温泉と順調に乗り継ぐ。乗客の入れ替わりはあるものの、京都以遠で徐々に編成が短くなることもあり、結構な乗車率をキープ。もちろん、各列車とも一定量の「鉄」を含有しております。こいつら全員餘部を目指すんだろうな……と行動が読めてしまうのは、自分の目的が皆様と同じだから。

東京から18きっぷで乗り継いで「はまかぜ1号」通過前に餘部に到着するためには「ムーンライトながら91号」に乗るほか無いので、91号の運転期間に合わせて撮り鉄しにやって来たのですが、お立ち台から俯瞰で「はまかぜ」を狙うときに限って鉄橋が見切れてしまうのはどーいうこと? そういや山口宇部空港R/W07エンドでA321を狙ったときも進入灯の列が見切れてしまってたし、いつの間にかフレーミング能力が低下しちゃってますか俺? 横着こいて「新兵器」の三脚を持って来なかった罰が当ったのかも。3月に来たときと比べて天候もパッとしなかったこともあり、消化不良は否めません。改めて撮り直しに来るしかねーかなぁ。

17時まで何とかネバったものの、あっという間に光量不足となりゲームセット。182Dで餘部を後にし、本日は大阪市内まで移動して投宿となります。道中、時刻表を繰って早速撮り直しツアーのプランニング開始。

仰天列車 鉄道珍車・奇車列伝

仰天列車―鉄道珍車・奇車列伝(藤崎 一輝) 今回の旅行の出発前に書店で偶然見つけ、勢いで買ってそのまま持ってきてしまった。荷物が増えて仕方ないけど、暇つぶしにはなる。さすがに読書の遅い俺でも1日で読み切ってしまいました。

ぶっちゃけて言えば「世界の駄っ作機」の鉄道版(←ぶっちゃけ過ぎ)。のっけからジェット除雪車でカッ飛ばしてくれます。ちなみに、除雪車といえば「吹雪が線路を走る」ウニモグ形DD14(←雪煙が凄過ぎて前方視界ゼロでボツ)とか、放物線形ラッセルヘッドで雪壁にスイスイ突入する「パラボララッセル車」(←抵抗が小さいのが仇となって掻き分け力に乏しくボツ)なんてのが控えておりますので、次作が出るならばぜひとも採り上げていただきたいところ。

内容自体は、「鉄」な御仁ならどっかで聞いたことのあるようなネタが多いかと思いますが、切り口を面白おかしく見せるのは意外と難しいもの。その意味でも「世界の駄っ作機」に通じるものがあります。マニ30を「略称のNSAを「No Such Agency (そんな役所はない)」だとするジョークがあった、アメリカの国家安全保障局みたいな荷物車」と呼ぶセンスが素敵。もしかして著者の藤崎一輝さん井上孝司さんのファンですか?

あと、挿絵が妙に見覚えのある画風だと思ったら、奥付を見て納得。P.55のなんてモロに「電車でD」だもんねぇ。


2006-12-24 [Sun]

安治川トンネル

20061224_0 大阪に来た目的は、本日開業の大阪市交今里筋線の攻略なのですが、始発からではなく正午開業とは知らなんだ。つーわけで、午前中は他の案件を先に片付けるべく神戸へ。

宿が谷町四丁目だったので、中央線で九条へ出て、阪神西大阪線延伸工事の様子を見つつ安治川トンネル経由で西九条まで歩き、阪神で元町というルートを思いつく。安治川北岸では台船上に橋桁が組み上げられ、架橋準備真っ最中。完成すれば、片や高々架の橋、片や水底トンネルという面白いコンビネーションの出来上がり。

ちなみに、トンネル両端の人車エレベータは設備更改のために来年1月15日から2月28日まで休止となるそうなので、この冬に人道トンネルを体験したいとお考えの貴方(←いるのか?)はお早めに。

カワサキワールド

20061224_1 神戸でのターゲットは、今年オープンした川崎重工業の企業ミュージアム「カワサキワールド」。さすがに鉄道・艦船・バイク・航空宇宙と手広く手掛けているだけに、なかなか壮観。俺はあいにくとバイクへの関心は薄いのですが、あのバイクのコレクションはファンには卒倒モノかも。大物(←「だいもつ」と読まないように)では、新幹線0系21形にDT200A台車、バートルKV-107IIの実物が。やっぱモノホンはいいねぇ。あと、展示パネルにあった「ジュラ電」、仰天列車でもネタにされていただけに思わずニヤソ。

何だかんだで14時過ぎまで長居してしまった。昼飯代わりに豚まんをパクつきながら元町駅へ戻るも、川重のパンフレット片手に野郎一人が元町界隈を歩くのは相当に違和感あり。おまけに今日は(中略)だからなぁ、もう少しで「オシャレ軍を倒せ!」を発動させるところだったぜ。

大阪市交今里筋線

20061224_2 JRで鶴橋に着いたのが15時半。そろそろ残り時間が気になるぜ(伊丹18時発のANA便に乗らなきゃなので)。今里での千日前線から今里筋線への乗り換え通路がまた嫌がらせのように狭く長いものだから、キレそうになる。

16時15分、井高野着。バスで阪急線方面へ抜けられないものかと思ったのですが、バス停がよく分からず、芸無しながら地下鉄で逆戻り。梅田17時発の宝塚線急行に乗れたので、飛行機も多分間に合うでしょう。やれやれ。

というわけで、これで心置きなく年を越せ……いやいやいや、まだアレゲ祭が残っとるぢゃないか。帰ったら、実弾の確保に走らなきゃ。


2006-12-29 [Fri]

萌える朝焼け

20061229_0 昨日の仕事納めの酒が抜け切れないプチ二日酔いな身体を引きずって、始発で有明入り。か、風が……

C71 1日目

さてさて、年末最後にして最大の散財イベント、初日は言うまでも無く企業物販モノがお目当て。今回、企業ブースは妙に来訪者が多かったように感じられましたが、俺のお目当てのところは比較的順調に列がはけてくれて、効率良く散財が進む進む。しかしまぁ、オレンジカードなんて買ったの何年振りだろうか。

今回は無料配布とかあまりやらないようで、15時半には予定の品目をコンプリートし帰路に。これで明日明後日は心置きなくサークルを回れるぜ。


2006-12-30 [Sat]

C71 2日目

3日間開催の2日目は来場者数も落ち着き、始発で行けば余裕で回れます。ターゲットは西館の一部のみなので、ゆっくりじっくり回っても午前中でコンプリート。本日の散財は10,300JPY也。鉄道・メカミリ方面のみで10kを超える出費というのも俺にしては結構珍しいですが、それだけ充実してたってことか。

今回はやはりM-Vロケットの運用終了もあって、打ち上げ見学記モノが確認できただけで3サークルも。もちろんひと通り所望させていただいたうえ、サークルの方と軽くロケット談議などで有意義なひと時を過ごす。混雑する前に巡回できた余禄ですな。ところで、松浦さんのM-V本マダー?

午後は再び企業ブースで無料配布とか無いかと探してみましたが、やはり大したモノは見当たらず、14時で撤収。そろそろ帰省の準備とかもしなきゃねぇ。

……しまった三本締めするのを忘れたぜorz


2006-12-31 [Sun]

大晦日

2006年も今日一日を残すのみ。当方も帰省ツアー開始です。ただし、今年はアレゲ祭最終日が被っているので、最低でも午前中はこれに行っとかないと年を越せません。というわけで、「コミケに行った足でそのまま帰省」という、俺としては前代未聞の展開。大きな荷物を品川駅の改札内コインロッカーに預け、大崎経由で有明入り。最終日のりんかい線始発の混み方は尋常じゃないので、大井町で乗り切れないリスクを犯すよりは少々運賃が高くとも大崎から乗った方がマシ。何せ時間が限られてるからねぇ、出遅れるのだけは避けたいんよ。

C71 3日目

さて最終日ですが、新幹線の都合上13時半がタイムリミット。なもんで、午前中は壁サークル、残りはその他という時間配分で臨む。もっとも、壁サークルは予定通り消化したものの、残り1時間半で東館全体を「ひと通りくまなく」見て回るなんて無理。昼飯の時間も惜しんでものすごい勢いで巡回するも、そんな回り方でそうそう都合よくナイスなモノに巡り会えるわけも無く、結局午前中の大手以外は何も買わず終い。

ビッグサイトを後にしたのが13:40。さすがにこの時間では国際展示場駅も入場制限は無くスムーズに乗れ、大井町経由で品川に出て、荷物を回収のうえ14:20発の「のぞみ35号」にて家路へ。遂に「萌え画入り紙袋」を持って実家に帰るという、ダメ人間ぶりも極まれり。

今年も残すところあと

このエントリを載せた時点で4時間を切っておりますが、皆様におかれましてはどんな西暦2006年でありましたでしょうか。

俺にとっては、やはり「ロケットの年」であった、と言えるかも。今年6機(H-IIA:4機、M-V:2機)もの大型ロケットが 打ち上げられたこともさることながら、うち4機を実際に見に行くことになろうとは。成果は2勝2敗とイマイチでしたが、M-Vのファイナルフライトに立ち合えたのは何よりでした。

もっとも、サイト更新は昨年以上にグダグダになってしまってますが。ロケット見学記も書かなきゃと思いつつ見事にタイミングを逸してしまってます。何とかこのグダグダから脱しないとなぁ。

とまぁ、何のオチも無く年の最後までグダグダなままでありましたが、皆様よいお年を。