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なりたま通信所業務日誌


2005-06-01 [Wed]

電波の日

なるほど、だからNHK-BS2で「月のひつじ」が放送されるわけやね(多分違)。

まぁDVD持ってるし何度も見てるので、放送を見なくても困りはしませんが、「万難を排して見ろ」との命令も出ていることだし、早く帰宅するとしよう。そういや水曜はノー残業デーだ。

宇宙航空研究開発機構 筑波宇宙センター

そういや、6月1日って筑波宇宙センターの開設記念日でもあります。昨年8月をはじめ既に3度も行っているのに未だレポートを仕上げていないのを急かされているような気分なので、急遽仕上げました。いつもながら仕事遅過ぎてスマヌ。

写真をチェックしていると、3度も訪問してる割には中途半端に撮り損ねているものが結構多く、選定に苦労してしまいました。写真の補完のためにも、また筑波に行かねばいかんかな。まぁ、つくばエクスプレスが開業したら嫌でも行く事にはなりますが。


2005-06-05 [Sun]

測量と地図のフェスティバル2005

国土地理院つくばVLBI観測局 32m このところの己の「やる気なさげ」に喝を入れるべく、筑波の国土地理院へ。つくばエクスプレス開業後ならともかく、今の時期にわざわざバスで筑波くんだりまで出掛ける気は正直あまりないんですが、つくばVLBI観測局の32mパラボラの駆動実演が見られるとあらば行かざるを得まいて。併せて「新兵器」E8800も実戦投入です。

お目当ての32mアンテナ、イベントスケジュールでは毎時0分と30分に実演とありましたが、行ってみるとアンテナ操作体験が行われており、見学者がいる限り四六時中グォングォン動き回るという卒倒しそうなシチュエーション。毎秒3度、毎分180度の高機動性が自慢なだけに、停止直後などディッシュとかがギシギシ鳴ってるんですが大丈夫っすか? ちなみに操作体験のほうは、ボタンを一押しすると決まった角度だけ動いてみせるという程度で、「俺が操作している」という感覚には乏しいですが、あまり好き勝手に動かされても困るだろうし、致し方無しか。

その他の体験型イベントはかったるいのでパスし(ぉ、常設展示や特別展示を一通り眺めた他は、32mアンテナ傍に入り浸ってその素晴らしい動きを延べ2時間程堪能し(←堪能し過ぎ)、16時前に送迎バスで退散。さぁ、帰ってレポート仕上げなきゃ。


2005-06-11 [Sat]

週末高飛び

うーむ、油断してると「週末お出掛け日記」になってしまうな、このページ。なんちゅー希薄な日常を送ってるんだか俺。

JAL A300B2K-3C (JA8471) それはともかく、久々に北方面へ高飛びなぞ。北海道は7・8月になるとレンタカー料金が跳ね上がるので、クルマを乗り回すなら6月とか9・10月あたりを狙うべし。

とかち帯広行JAL1151便は、JASカラーのA300B2K-3C。早期退役が予定されているとはいえそこそこの数が残るA300B2に久々にあたったと思ったら、レジコードはJA8471。以前に三沢から羽田まで乗ったことのある機材だ。今後はよほど狙わない限り無印A300に乗る機会は滅多に無いだろうから、国内線で搭乗経験のある唯一のA300機材になるかも。

旧幸福駅

幸福駅跡 空港でレンタカーを借り、ランウェイ傍でA300の離陸を見送った後は、空港からも程近い、旧国鉄広尾線幸福駅跡へ。21年ばかり昔に一度だけ乗ったことのある広尾線ですが、当時はただ通過しただけだったので、駅自体を訪問するのは今回がお初。

板張りのホームと待合室、キハ22 2両と排雪モーターカーが保存され、ちょっとアングルに気をつければ廃線前とほとんど変わらぬカットを収めることができます(油断すると土産物屋が写り込んで興醒めなので注意)。車体外部の退色が激しいのが難点ですが、それなりに管理に気をつけられているのか、窓ガラスの破損や車内の落書きは比較的少なめ(あくまで「比較的」というレベルですが)。一応大事な観光資源だしな。

旧愛国駅

愛国駅跡 やはり幸福駅を訪れたからには「相方」となる愛国駅跡へも行っておくべきでしょう。こちらには9600型蒸気機関車が静態保存中。もっとも、ホーム傍に並木の立つ幸福駅のような「画になる」要素には欠けます。待合室はちょっとした資料室として開放中。

それにしても。かつてのブームは「愛の国から幸福へ」だから良いようなものの、一歩間違えればPatriotな駅名だよなぁ(ぉぃ)。

大樹町多目的航空公園

大樹町多目的航空公園 R236を南下し、忠類村で海寄りに進路を取って、大樹町の多目的航空公園に到着。ここはJAXAとNICTによる成層圏プラットフォーム滞空飛行試験が行われているところ。6月は使用予定が無いっぽいので、行ってみたところで何も無いことはわかってましたが、話のタネにでも。

道中、牧場ぐらいしか見るものが無かったところで突如飛行船の格納庫を目の当たりにするものだから、その大きさにちょっとビビる。周囲がだだっ広いので遠景だといまいちピンときませんが。

しかしまぁ、「公園」とは言っても管制塔とか格納庫とかの航空関連施設の他はものの見事に何も無し。滑走路の方まで行けないものかとダートに車を乗り入れるも、レーダー施設付近まで接近できたものの、その先はほとんど獣道状態で行く手を阻む。まぁいいや、滑走路だけ見ても面白くないし。

来る途中で買い置きしておいたオニギリで腹ごしらえし、お次にして最後の、ついでに本日最大のお目当てに向かうとしませう。

十勝太ロランC局

海上保安庁十勝太ロラン航路標識事務所 起伏やカーブはあるものの通行量が少なく走り良いR336を東へ進むと、前方に無線塔がかすかに見えてくる。浦幌町十勝太、ここには海上保安庁のロラン局があります。デッカもオメガも消えた現在、地上波による無線航路標識はロランCのみ。国内4ヶ所の海保ロラン局のうち、難易度の高過ぎる南鳥島は置いといて、残る3ヶ所(新島・慶佐次・十勝太)は攻略しておきたいところ。

現地に来てみて、重大なことを見落としていたことに気付く。道東の海岸部といえば霧の多発地帯ぢゃないか。お陰様で、無線塔も何も見えやしない。日頃の行いが悪いせいなのか?

クルマ返却までの時間の余裕はまだあるので、16時頃までネバってみるつもりでじっと待機していると、15時半頃から霧が晴れてきました。きっと日頃の行いが良いせいでしょう(←さっきと言ってることがちゃう)。急いでクルマに乗り込み、天候が変わらぬうちに国道沿いから写真を撮りまくります。送信所側へも意を決して車を乗り入れてみましたが、犬に吠えられそそくさと退散(ぉ。

快速「狩勝」

18時前、帯広駅前でレンタカーを返却。通常ならば、後は駅の近くのビジネスホテルにチェックインしてお疲れ様となるところですが、今回はもうひと踏ん張り、旭川まで移動して投宿となります。

帯広18:36発、富良野線経由旭川行き快速「狩勝」、まるで俺様のためにあるかのような列車だ。両都市間の旅客流動がどれだけあるのか謎ですが。入線してきた列車、単行ワンマンだし。

乗ってみると、旅客流動は大別して帯広〜新得間、新得〜富良野間(多くは滝川方面へ乗り継ぎ)、富良野〜旭川間に分かれる感じ。全区間乗り通した人は俺以外にも居たかも知れませんが、どのみち数は知れたもの。案の定、性格の違う複数の列車を一本にまとめ上げただけっぽい。多分、車両運用の都合なんだろうけど。

約3時間かけ、22時前に旭川着。宿が駅のすぐ傍なのが救いだ。今度こそ、お疲れ様。


2005-06-12 [Sun]

天気悪ッ

明けて12日、朝から天候ぐずつき気味。いくら天候は選べないとはいえ、梅雨から逃げるつもりで北海道まで来た意味が無いぞ。

塩狩峠

塩狩峠 本日は最終的に名寄まで行く予定ですが、まず塩狩で途中下車。旭川〜名寄間の乗車券では下車前途無効ですが、昨日帯広駅で名寄まで買ってあるので、こういう芸当も可能。もっとも、塩狩で降りたの俺だけだったけど。

三浦綾子の小説で有名な塩狩峠のピークにある塩狩駅周辺は、小説のモデルとなった長野政雄氏の碑と「塩狩峠」の標柱、旭川にあった三浦夫妻の旧宅を移築復元した「塩狩峠記念館」、温泉旅館兼ユースホステル、以上。国道に出ればコンビニはあるし、車の通行もそこそこあるものの、駅周辺はいたって静か。列車本数が少ないこともあり「プチ秘境駅」な雰囲気。

途中下車したはいいが、次の名寄行まで4時間もあるぞ。駅付近で「スーパー宗谷」の走りを撮ったり、記念館を覗いて涙腺を緩めたりしつつ時間を潰す。さすがに温泉に入る余裕はなかったけど。で、駅利用者は、旭川方面への乗車客が約1名いた他は、結局俺一人だけ。やっぱりプチ秘境駅だ。

名寄のキマロキ

キマロキ 列車が名寄駅に着く直前、右側車窓に静態保存の蒸気機関車が見える。こいつが最終目的物件。駅から徒歩15分程、小雨を突いて見に行く。

以前は名寄公園に保存されていたものが「北国博物館」開館とともに旧名寄本線跡に移転展示されたもの。蒸機時代の雪かき車は小樽の交通記念館でも見られますが、機関車+マックレー車+ロータリー車+機関車から成る「キマロキ」(今で言う「特殊排雪列車」)の編成で保存されているのは名寄だけ。見ると、マックレー車とロータリー車がピン・リンクで連結されていましたが、実際のキマロキではマックレー車とロータリー車は別列車で運転されていたと思います。

折角なので北国博物館にも入ってみると、キマロキに関する簡単なパンフレットを貰えた。やはり覗いてみるものだ。博物館内にはキマロキ関係の展示は皆無ですが。

雨男か俺は

名寄は傘が無くても困らない程度だったけど、再び塩狩峠を越えて旭川へ戻ると、大雨。駅前の空港行バス乗り場へ移動するだけで濡れ鼠に。

大雨のなか離陸した旭川発羽田行最終のJAL1114便は、またまたJASカラーながら今度はA300B4-622R(JA015D)。羽田に着いたときに雨降ってなくてホッとする。実は傘を持って行かなかったうえに現地調達もしなかったのだ今回は。

さぁ、明日からまた希薄な日常に逆戻りだよチクショー。


2005-06-16 [Thu]

異様にでかい塔を見に行く

少々気付くのが遅いですが、先週末に俺が北海道に高飛びしている間にデイリーポータルZが針尾送信所を取り上げていたようで。道理でウチとこも妙にアクセスが多かったわけだよ。

いつぞやは沖縄宇宙通信所を取り上げていたし、ネタを求めると少なからぬ確率でメガストラクチャ系に辿り着くのはやはり必然か。逆に俺がここからネタを得ることもままあるわけで、目下のところ気になる案件は軍艦島だったり。実はこいつを視察するべく、来月に長崎へ飛ぶ計画が進行中だったりするのですよ。

で、針尾の無線塔ですが、よく見ると俺が接近したときとアプローチが違っているようで。もう一本接近できる塔があったのカー。こりゃまた見に行くしかねーなー。


2005-06-19 [Sun]

JR東海 綱島周波数変換変電所

新旧サイトとも放置プレイが続いてましたが、久々にコンテンツの移転をば。今回は電気鉄道施設ネタ2本、ひとつは東海道新幹線の周波数変換変電所です。写真の差し替えは無し、加筆修正もほとんど無しですが。

周波数変換所と言えば、電源開発の佐久間周波数変換所も次の次のレポートで取り上げる予定なので期待せず待て(←去年のレポートがまだ溜まってる奴)。

JR東日本 新軽井沢き電区分所

周波数変換変電所はともかく、き電区分所なんてマニアックにも程がありますが、「北陸新幹線・軽井沢〜佐久平間の50/60Hz境界部分に新幹線初のデッドセクションが設けられている」という誤解が根強いようなので、地磁気観測所の記事でデッドセクションに触れた者としてはネタにしないわけにはいくまい。

大体、交流電化鉄道では異相区分セクションがあるので、デッドセクションは決して珍しくない事を考えれば、全線交流の新幹線で新軽井沢が「新幹線初のデッドセクション」にはならない筈だし、新幹線の異相区分セクションではデッドセクションではなく切替セクションとなっている事さえ分かれば、異周波境界部分でも同様の切替セクションが採られていると考えるのが自然というもの。俺は10年以上も前に上記のように判断し、実際そのとおりだったわけだ。我ながらナイス洞察力。つーか、最低限この程度のリテラシーは身に付けろや、世の「鉄」な皆様方。


2005-06-20 [Mon]

電気通信大学 菅平宇宙電波観測所

菅平宇宙電波観測所 なにやらパラボラWikiに電通大菅平観測所の名が載ったりなんかしちゃってますが、あそこの目玉は74×27mのシリンドリカルパラボラですから。ディッシュ型のパラボラもありますが、3.6mなので期待は禁物。というわけで、ちょっくら加筆しときました。

写真は昨年7月、菅平→臼田→野辺山とパラボラ巡りをした際のもの。架台の大きさからサイズを想像されたし。

ちなみに、電通大はKDD(当時)が山口衛星通信所の第1アンテナ(30m)を撤去した際に部材を譲渡してもらっているので、もしかしてもしかすると菅平に30mディッシュが出現する日が来るかも知れませんが、どうなることやら。


2005-06-22 [Wed]

夏のパラボラ施設公開

たださんお察しのとおり、パラボラアンテナに施設公開予定を書き込んだのは私です。更に、国立天文台VERA観測局関連のイベント予定も判明したので追記しときました。さすがに鹿児島や石垣島は遠過ぎるので、多分私は行かないと思いますが。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

ただただし [えー。ほかに誰が行くというのか(笑)。]

なりた [そりゃもー、ああいうネタ振りをしておけば「それは私に対する挑戦だな?」と新たなパラボラマニアが出現するかもと期待して..]


2005-06-25 [Sat]

JAXAi

標準型ペンシルとクラスター型ペンシル 買い物で出掛けたついでに、丸の内のJAXAiを覗いてみる。ペンシル50周年と、M-V-6/ASTRO-EIIの打ち上げが迫っていることもあり、6月いっぱい「ペンシルロケットからM-Vロケットまで」の企画展示を実施しています。4機のペンシルロケット実機も展示中。全長23cmの標準型、道川での初打ち上げに供されたタイプであるペンシル300のほか、二段式のもの、3本を束ねたクラスター型といったレアものまであります。レプリカはともかく実機を見る機会はなかなか無い。

あと、傍で上映されていたビデオで、K-8-10爆発事故の映像も見られた。映像を見る限りでは、大した事故のようには見えないんですが。音が入ってないせいか。

とまぁ、なかなかにレアなモノが見られるので、興味のある方はとっとと見ておくべし……って、休日に見られるのは明日しか残ってないじゃんか。


2005-06-26 [Sun]

国土地理院 つくばVLBI観測局

仕事が遅いのは今に始まった事じゃないけど、つくば32mアンテナのレポートをやっとこさ公開。初訪問が昨年8月だから10ヶ月も遅れている計算ですが、ペンディングしている間に再訪して画像をいくらか充実させることができたという面もあるので、ご容赦の程を。動画も載せたことだし。

いやしかし、己の趣味的関心に過ぎないことをもっともらしくテキストにおこすというのは毎度毎度シンドイものです。今回も、当初はVLBIの解説までしようかとも思いましたが、「簡単で分かり易い解説」をするのがはるかに難しいというジレンマもあり(人様に解説できるほど詳しくないというのもある)、悩んだ末に敵前逃亡、時間が掛かった割には随分とあっさりしたテキストに。すまんのぉ。


2005-06-27 [Mon]

電源開発 佐久間周波数変換所

いくら仕事の遅い私でも、たまには原稿書きのノリがよいこともあります。昨年9月訪問の佐久間周波数変換所のレポートを公開しました。早く仕上がった分、中身が薄い気もしますが気にするな。

私の場合、周波数変換所というと綱島の方を先に連想してしまうわけで、テキスト中でもわざわざ(リンク付で)触れてたりします。このURLを後から修正しないですむよう、佐久間のレポートを後回しにしてたわけ。綱島の記事を移転したのは、佐久間のレポート公開の前振りだったのですな。

ただ、調子よく書けてるつもりでも、昨年9月期だけでもまだ4本もレポートが残ってるからなぁ。公開のタイミングを考えると、今週中に最低あと2本は仕上げなきゃ。


2005-06-28 [Tue]

国土地理院 姶良VLBI観測局

このところ調子よく原稿が仕上がっておりまして、なんと3日連続でレポート公開となります。テキスト量は少ないですが、無理に中身を水増ししても仕方無いので、サラッと軽めの内容で。

昨年9月の鹿児島パラボラ探訪の第一弾が、この国土地理院姶良観測局。テキストにも記したように、鹿児島も意外とパラボラの多い隠れスポットなのです。と言うわけで、次は入来のVERA観測局だ(←予告)。


2005-06-29 [Wed]

息切れ

スマン、さすがに4日連続で新記事公開は無理でした。明日の夜あたりには入来局のレポートを公開できると思うので、暫し待たれい。


2005-06-30 [Thu]

国立天文台 VERA入来観測局

予告どおり、鹿児島パラボラ探訪第二弾、国立天文台入来局のレポートを公開しました。

VERA用アンテナって、サイズの割にしっかりした構造をしていて好感が持てます。ありゃ見ておくべきだね。と言うわけで、8月6日のイベントに入来まで行ってくるチャレンジャー求む。