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なりたま通信所業務日誌


2008-01-01 [Tue]

賀正

2008年、あけましておめでとうございます。本年が皆様ならびに俺様にとって幸多き年となりますように。

はてさて、今年はどのような展開が待ち構えているのやら。まぁ何事も無理せずマイペースにまいりませう。何一つ気の利いた挨拶も無しですが、今年もよろしくお願いいたします。


2008-01-04 [Fri]

2008年「鉄」初め

寝台急行「銀河」@淀川橋梁 正月三が日も終わり、本来なら今日から仕事始めですが、金曜日1日だけ出勤(そのために慌ててUターン)なんてのもアホらしいので迷わず年休を確保、慌てずノンビリ戻ることに。Uターン日程に余裕が出たこともあり、途中で「鉄」初めでも。

というわけで大阪で途中下車、早朝の淀川橋梁傍へ赴き撮り鉄を。もちろん目的は、今春廃止予定の寝台急行「銀河」。さすがにこの季節、朝7時過ぎに走りを撮ろうとするとISO感度400が必須、どうしてもノイズが目立ちますが、低感度で高速シャッターが切れる季節にはもう走っていないのだから仕方ない。その気になればいつでも撮れると高を括っていた報いですな。

阪神西大阪線安治川橋梁

阪神安治川橋梁、両岸には安治川トンネルエレベータ塔 大阪に来たついでに、いろいろと確認しておきたい案件を片付けるべし。というわけで西九条へ赴き、阪神西大阪線の延伸工事の進捗具合を視察。

前回視察時と比べ、安治川への架橋が完了しているのは当然として、前後も高架橋はほとんど完成、現在は環状線をオーバークロスするための架橋準備中。しかしこのオーバークロス部、橋台の位置を見ると環状線との高さが低過ぎやしないかと不安になるんですが、素人の見た目には分からない何かがあるんでしょうか。

安治川橋梁まで来たら、あのネタスポット「安治川トンネル」も当然見ておきましょう。何やら大阪市の財政難とかで、防犯カメラを増設したうえでエレベータ運転員を廃するという話もあるようですが、今のところ運転員は乗っていたり乗っていなかったりで、完全無人運転ではない模様。監視カメラ増設は既に実施済みのようで、随所に「24時間カメラ監視中」の注意書きが掲示されております。

阪神西大阪線淀川橋梁

阪神西大阪線 淀川東岸踏切 西大阪線といえばもう一つ、伝法〜福間の淀川橋梁両端にある水防鉄扉を見ておきたいところ。橋梁の水面高が低く、堤防を切り欠いて線路が敷かれているため、増水・高潮時等には線路を閉鎖して鉄扉で閉め切るというワイルドな代物。もちろん今時は堤防より高い位置に架橋するのでこのようなモノは見られません。現役の鉄道路線で現存するのは日本でここだけではなかろうか。というわけで、ネタ的鉄道写真コレクションに追加。

EH10 61

EH10 61@東淡路南公園 梅田へ戻り、阪急で淡路へ。東口から商店街を南へと抜けた少し先、東淡路南公園に行けば、旧国鉄のマンモス電機EH10 61号機が静態保存中。もっとも四面を厳重に柵で覆われているため、写真に収めるのは非常に厳しい。というか、無理。

この後、城東貨物線淀川橋梁(a.k.a 赤川鉄橋)へも足を運びましたが、年末年始で運休だったのか、貨物列車の通過には遭遇できず。過去に撮影済みなので今更惜しくはありませんが、なんつーかこー不完全燃焼な感は否めず。

敦賀・福井へ

475系@敦賀駅 せっかく長く確保した年末年始休暇、そして近畿圏まで来たついで、もう少し寄り道でも。というわけで、北陸トンネル手前へデッドセクションが移設されてからはお初となる敦賀・福井方面へ。敦賀まで新快速が直通する現在、近畿から北陸へも心理的に近く感じるものです。敦賀以遠へ乗り継ごうとすると接続が悪かったりしますが、待ち合わせ中、上り「雷鳥」で到着した485系が2基目のパンタグラフを上げる光景が見られたので良しとしましょう。

できれば521系乗車を試したいところだったけれど、福井行はごく普通の475系。でもまぁそのお陰でデッドセクション通過の醍醐味を味わえるのだから善し悪しか。で、本日は福井……ではなくなぜか鯖江にて投宿。


2008-01-05 [Sat]

福井

福井駅 北陸新幹線工事現場 鯖江から419系に乗って福井へ移動し、午前中は福井駅周辺の視察なぞ。駅東側では、駅部のみ先行着工している北陸新幹線の高架橋が立ち上がりつつあります。南側が未着工ですが、今月より工事が始まる模様。今時建設される路線だから無理も無いことですが、県都の玄関駅ながら待避線無しの島式1面2線のみというビンボ臭い構成。

この後、福井鉄道市内線を視察。鉄道線用の大型車両が路面軌道をノソノソ走るのが福鉄市内線の光景だったものですが、今や旧名鉄600V線からの転入車が幅を利かせ、いかにも路面電車らしい風情。福井駅前電停の、車止めも無くプッツリ線路が切れて終わる終端部はいつ見ても独特の雰囲気で面白いのぉ。

ソースカツ丼@福井

ソースカツ丼とおろしそばセット 福井に来たからには、名物ソースカツ丼を食さないわけにはいくまい。ただ、元祖だの発祥だのを喧伝するところにノコノコ出向くのも癪なので、できるだけフツーの食事処を探し、駅西口近くの「ほていや」へ。

写真が少々ブレててスマン。もうひとつの福井名物、越前そばとのセットで1000JPY也。丼のボリュームが一見凄そうですが、上げ底なのでご飯の量は少なめ。予備知識のとおり、千切りキャベツが敷かれていないタイプ。あとソースは粘性のあるトンカツソースではなく、ウスターソースがかかった状態で出されます。俺の舌には少々辛めに感じましたが、こればかりは個人の嗜好もあるので参考程度に。つーか、ソースカツ丼ブログですかここは。

521系

521系@敦賀駅 一応これでも帰省からのUターン途中なもので、お昼には帰路に。敦賀行は521系、2連なのでちと車内が混雑しますが、とりあえず新車というだけでワクワクします(←子供か)。パンタグラフ周辺の交直切替スイッチとか主ヒューズとかの機器類は新形式といえど変わらず。交直両用電車のこの辺の構造が好きなもので。

……しまった、上り列車ではデッドセクション通過時にどこのタイミングで消灯するのかが確認できないぢゃないか。デッドセクションの調査ともども、改めて来る必要があるなぁ。

この後、敦賀で乗り継いだ長浜行は125系。昨日今日と、敦賀付近を走るひと通りの形式を堪能して、今度こそ大人しく帰京の途に。


2008-01-13 [Sun]

三連休中日

せっかくの連休だから遠出でも……と考えないでもないですが、遠出は来週末にする予定なのであまり乗り気じゃない、でも18きっぷの消化もせにゃならん、とグダグダ煮え切らないうちに昨日は過ぎてしまいました。ま、天気も悪かったしな。

結局、西へ向かえば天候も回復するだろうというわけで、日帰りで愛知方面へ。

依佐美送信所記念館

依佐美送信所記念館&記念鉄塔 つーわけで、やってまいりました刈谷へ。昨年4月にオープンした依佐美送信所記念館、結局昨年のうちには見にこれなかったからねぇ。遅ればせながら。

局舎が残っていた当時には遂に見ることの無かった送信機類を今回初めて目にしたわけですが、ハイパワーアンプなどというオーバーテクノロジーも無い時代、発電機で生み出した交流を逓倍機で3倍にするというプリミティブかつ大掛かりな代物。してみると、あれは送信所というよりも巨大な送信機そのものだったわけですな。いやしかし、無線工学について勉強しておけばもっと面白く見られただろうに、と不真面目だった学生時代を悔やむことしきりです。

この後、かつての鉄塔跡を巡ってみたのですが、異常に風が強く(かつて鉄塔が林立していただけに、だだっ広くて風をまともに浴びる)、凍死しそうな思いで東刈谷まで歩き、帰路に。強風で列車ダイヤの乱れることが無かったのが救いか。


2008-01-19 [Sat]

関西行

寝台急行「銀河」@大阪駅 さてこの週末は、かねてからの予定通り関西方面へ。往きの手段は、お名残乗車ということで「銀河」のA寝台をフンパツ。大枚はたいて個室でないプルマン型A寝台に乗るのもおそらくこれが最初で最後だろうな*1

いつも思うことですが、開放型寝台車に等身大抱き枕持参で乗り込む勇者様はいないもんかねぇ。俺はヘタレなので、抱き枕カバーをシーツ代わりにするのが関の山ですわ(←したんかい)。

*1 3月改正以降も急行「きたぐに」に残るけど、583系だったらB寝台下段で上等。

神戸航空衛星センター

神戸航空衛星センター&室谷ダム なにやら明日は天候下り坂のようなので、今日のうちに可能な限り屋外活動を済ませてしまおう。というわけで、神戸まで移動し地下鉄に乗り換え西神南へ。ここまで来りゃ、行き先はあそこに決まってるわな。

約3年振りの神戸航空衛星センター、外観上の変化は無し。わざわざ来たのに……という気がしなくもないですが、変化がないことを確認するのも調査のうち。なにやらアンテナサイト手前のグラウンド跡に工場ができるとかいう噂もあり、パラボラの視認性に影響があるかもいう懸念もあっての再訪でしたが、少なくとも今現在、そのような兆候は見られません。グラウンド跡に雑草が増え、画的にちょっと……というのはありましたが。

ところで、航空衛星センター手前にある貯水池は「室谷ダム」というれっきとしたアースダムだと判明。堤体下流(?)面とか余水吐とかもしっかり確認してきました。西神南ニュータウン内には他にも大戸口・永井谷・小池・南谷口(訪問順)と、妙にアースダムが集中しており、これら全てを巡り写真に収めたりするうちに午前中一杯を潰してしまう羽目に。「ダム巡り2008」スタートです。

今日の三木鉄道

石野〜西這田間にて 新長田、加古川を経由して厄神へ。18きっぷを無理矢理消化するためとはいえ、スゲェ遠回り。そりゃ三木鉄道も廃止になるわな。というわけで、3月末限りで廃線となる三木鉄道のお名残乗車です。3月中にも「おおさか東線」乗り潰しで再度関西へ来る予定ですが、その頃には今以上に大人気だろうからねぇ、葬式鉄はお早めに。

ひとまず三木まで乗り通し、沿線を厄神方面へ歩きつつ撮り鉄なぞ。しかし画的に面白い風景があるでもないもので、今時珍しくなった「とまれみよ」の第四種踏切と絡めたネタ的写真に走る。

結局厄神まで歩いて到達、片道分しか増収に寄与せず。お後はまたも加古川経由で大阪へ、本日は梅田にて投宿。ちなみに、あの紀州鉄道の経営するホテル。もちろん鉄道事業よりもこちらの方が本業というのは周知のとおりですな。


2008-01-20 [Sun]

淀川橋梁再び

寝台急行「銀河」@淀川橋梁 本日は早起きして、再び淀川橋梁傍から「銀河」の走り撮影を。いややっぱ光量足りんわ。たかだか半月で早朝の光線状態が劇的に改善されるわきゃ無いわな。

斯様に曇天でクソ寒いもので、屋外活動は控え、残る案件を片付けてとっとと帰るとしよう。ヘタレ炸裂。

阪急京都線特急

阪急梅田にて 俺の場合、大阪から京都への移動は大抵JRを利用しますが、たまには気分を変えて阪急を使ってみよう。まずは阪急梅田駅改札内で電車を眺めつつ軽く朝食。

京都線特急は、わざわざ6300系を待って乗車。俺の中では阪急特急というと未だにコイツなもので。発車案内表示で次の特急が2ドア車か3ドア車か案内されるので、心の準備ができて便利。

京都市交東西線延伸

太秦天神川にて 京都での案件は、16日に延伸開業成った京都市営地下鉄東西線の乗り潰し。というか、これが今回の関西行の主目的。今年は新線開業が多いからねぇ、忘れずに乗っておかなきゃ。ホームドア完備で電車の撮影もままならないので、つまらん写真でスマン。

4番出口から地上に出れば、目の前を京福嵐山本線が。乗り換え用の電停は只今建設中(3月開業予定らしい)、現時点では蚕ノ社まで少しばかり徒歩連絡。もっとも俺はJR山陰線花園駅まで更に歩き、京都駅へ。

N700系初乗り

N700系「のぞみ16号」@京都駅 さてお後はとっとと帰るのみですが、ちょうどN700系使用の「のぞみ16号」に間に合いそうだったので、昼食もそこそこに飛び乗る。もっとも車中ではノートPCを弄りっ放しだったもので、乗り心地の違いとかはサッパリ分かりませんでしたが(そもそも滅多に乗らないし)。指定席を取ったのが直前だっただけに通路側、窓側のACアウトレットも使わず終い。


2008-01-26 [Sat]

高萩

名所案内 茨城衛星通信所 南西3km バス10分 何やら週末毎にお出掛けやってる気がしますが、本日は茨城県北部方面へ。もう18きっぷシーズンでもありませんが、帰りに特急を使わないと帰れないもので、往きはチンタラ普通列車で。つまらんE531系(何が「つまらん」のかは以下略)と都落ちのE501系を乗り継ぎ、415系鋼製車の大量留置されている高萩で下車。しかし名所案内にゃ未だに「茨城衛星通信所」の文字が残ってるのな。俺としては永久に残して欲しいくらいですが。

パラボラのまちの星まつり

旧KDDI茨城 32m というわけで、本日の目的は旧KDDI茨城の跡地活用を考えるフォーラムへの参加です。ご案内を頂いたりウチのレポートを紹介頂いたりと、当方も全くの無関係ではありませんので。事前エントリを思いっきり本名で申し込んだもので、なりたまさひろとしては完全にお忍びですが。

俺としてのお目当ては、JAXA平林久先生の講演。電波天文衛星「はるか」のプロマネを務められた、ISASにおける電波天文学の第一人者で、俺の中では的川先生の次に有名な方。何でも、博士論文のための実験で高萩のパラボラを使わせてもらった縁があり、高萩には足を向けて寝られないらしい。スライド中、どっかで見たような文言が散見されたのはこの際気にしないことにしよう。時間の関係かプレゼン進行の不手際か、ASTRO-G計画の話が端折られてしまいましたが、VSOP-2には高萩も当然参加することになるのだろうな。その時には、ディッシュ上にNAOJとJAXAのロゴをゼヒ。

メイン会場でのイベント終了後は、バスで旧衛星通信センターへ。おぉ、昼間見たときは2基とも天頂格納だったのが、1基だけながら仰角をつけておるぞ。分かってるなぁ。既に夕刻、陽の落ちないうちに写真を撮っておく。そして遂に未踏のエリアへ……つっても、かつての中央棟舎までだけどな。

こちらでは夜の天体観察会がメインながら、あまりに寒いもので、屋内でのNAOJによる4次元デジタル宇宙シアターの出張上映へ。移動上映だけにスクリーンが小さめですが、すばる望遠鏡と野辺山のパラボラのこれでもかと言わんばかりの立体映像に悶える。

久々に32mディッシュの傾いた姿を間近に見られただけでも十分満足。お後は最終の「スーパーひたち66号」で帰途に。