2005-08-27 [Sat]
■ つくばエクスプレス
「乗り鉄」な私としては、早いとこTXに乗ってしまわないことには、気になって仕事中も眠れません(ぉ。もちろん、この週末のうちに攻略しておきます。先頭車かぶりつきの「鉄」丸出し行動もいいですが、着席乗車するなら、4号車のつくば寄り、パンタグラフ下のクロスシートを狙うべし。なにせ私鉄初の交直両用電車だ。
守谷〜みらい平間の交直デッドセクション箇所は、防音壁上部に赤いマーキングが施されているので、架線を凝視していなくともそれと判ります。もちろん今時の電車ゆえ、車内照明はバッテリーバックアップされており消灯することは無し。屋根上の遮断器も真空遮断器なので、空気遮断器のような大きな音は発生しません。そういや、ボックス向かいの2人連れが「守谷を過ぎると交直切替が……」と得意気に話してましたが、お前ら地磁気観測所へ行ったことがあるのかと(以下略)
案の定、かなりの乗客が体験乗車組らしく、途中あまり入れ替わりも無いままつくば着。多くの下車客が改札に殺到して大混雑です。乗車する側も、券売機の手前で行列を作って入場制限、「最後尾」の札まで出る始末。どこかで見たような光景ですな。
これで俺的には筑波宇宙センターや国土地理院32mアンテナが近くなったわけですが、今日のところは特に用も無し。とっととバスで土浦へ抜けます。
■ 水郡線
土浦からE531系特別快速に試乗というプランも考えましたが、今日は18きっぷの消化という目的もあるので、ここで東京方面に戻るわけにはまいりません。なにせ俺の場合、18きっぷを使うときは「1日あたり2300円の倍以上乗って元を取るべし」という鉄の掟が存在するので、少しでも遠くまで行かねば。もちろん今日中に東京に戻らねば意味が無いので遠出にも限界があり、そのうえ少しはネタっぽいモノが無いとねぇ。
と言うわけで、水戸まで行き、更に水郡線に乗り換え。もっとも水郡線自体は、距離が長いわりにはヤマも無ければオチも無い、趣味的にはとても不毛な路線。沿線の観光名所も、袋田の滝とか袋田の滝とか袋田の滝くらいしか思いつきません。ノートPC開いて内職するか読書か昼寝で過ごします。
■ JRバス白棚線
水郡線を磐城棚倉で捨て、バスで白河へ抜けます。この白棚線バスに乗るために、水戸から2時間も耐え難きを耐えたのだ。
かつて白河〜磐城棚倉間を走っていた国鉄白棚線は、戦時中に不要不急路線として鉄材供出・バス代行化され、鉄道としてはそのまま復活することのなかった路線。かつての線路跡(の一部)はバス専用道路となって、現在もJRバスが走っているというわけ。
棚倉寄りでは鉄道跡を通らず一般道を走り、しばらくするとおもむろに狭いバス専用道へ突入します。単線鉄道だっただけにバス道も1車線、最前部席から見ているとちょっとスリリングです。途中の停留所は行き違い可能なように広げられ、どことなく鉄道駅っぽい雰囲気ですが、明らかに有効長が短いので、鉄道時代も交換可能だったわけではないでしょう。だいたい、鉄道だった頃よりも停留所が増えているわけですし、バス化されてから設けられたものと考えるのが自然。
関辺で一般道に合流する形で専用道路は終了。白河〜磐城棚倉間で専用道を走る区間は4割程度といったところでしょうか。バスに乗りながら自動的に廃線跡巡りができてしまう(そして、バスでないと廃線跡を巡れない)ナイス路線です。私は新白河で下車したので、棚倉からのバス運賃は710円でした。
■ 磐城西郷
新白河でバスを降りたのは、バス代を少しでも節約するのと、ここの駅名標を確認しておきたかったため。この駅の所在地は福島県西白河郡西郷村。平成の大合併のなかにあっても村であり続けているため、「新幹線鉄道で唯一、村にある駅」のステータスは健在。ちなみに、東北新幹線開業前の駅名は磐城西郷でした。在来線ホームには国鉄時代さながらの所在地名入り駅名標が残っているので、よーく確認しておきましょう。白棚線バスと合わせての小ネタということで。
新白河から黒磯、宇都宮と乗り継ぐうちに日が暮れる。宇都宮からはグリーン車を奢って帰るとしよう。