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なりたま通信所業務日誌


2006-09-10 [Sun]

H-IIA F10 延期

吉信第1射点 という知らせを、TNSC内のロケットの丘展望台で聞いたのでした(←ロケットの射点への移動を見に行っていた)。VAB開放までは進んだものの、結局ロケット本体はVABから出ず終い。まぁ、落雷こそ無いもの頻繁に雷で空が明るくなる状況で、延期にならない方が不思議だわな。

こちとら漢らしく「9月10日打ち上げ一本勝負」だったので、延期と決まればそれが1日だろうと1週間だろうと見られないことに変わりありません。明日(もう日付が変わったから今日)は大人しく種子島観光に切替だね。

追記:写真は、本日ついに移動発射台がセットされることの無かった吉信第1射点。ロケットの丘からであれば、E8800+テレコンでここまで寄れます(タワー全体を収めるために少し引いているので、実際はあと少々寄せられる)。これぞ「ロケット仕様」の威力……って、これを確認するために種子島まで来たことになるのかよ今回は。

喜志鹿埼

喜志鹿埼灯台 宇宙ヶ丘に車を留めて仮眠の後、8時頃からノソノソと行動開始。空港からだとTNSCと正反対方向なものでロクに見たことの無い西之表方面へ足を延ばすことに。

と言うわけで、先ずやってきたのは種子島北端の喜志鹿埼。うっすらと対岸の大隈半島が見えます。この真北がちょうど内之浦にあたり、よく見ると、ミュー台地らしきものが肉眼でも微かに判ります。斯様な位置関係ゆえ、内之浦から極軌道に衛星を打ち上げる際にも、真南に向けて打つことは安全上できません。

鉄砲館

種子島開発総合センター 西之表の見所と言えば、種子島開発総合センター、通称「鉄砲館」はお約束でしょう。もともと広くない駐車場が「わ」ナンバーで一杯なのは、俺と同様に本日の予定がポッカリ空いた皆様がこぞってやって来た所為?

旧種子島空港

旧種子島空港 全然「観光」っぽくありませんが、やはり気になる物件なもので。駐車場ごと閉鎖されているので遠目に眺めるだけですが、旅客ターミナルも管制塔も往時のまま。

増田宇宙通信所

MTCS 相変わらず趣味丸出しですが、パラボラを見るのは俺的には立派な観光です。

たまに新GN用10mが思い出したように動くほかは、ことごとく真上向き。いや1基のみ真横を向いてるのがありましたが、ありゃ電波試験だったんですかねぇ?

種子島宇宙センター

TNSC 我ながら発想が貧困ですが、種子島観光というと結局ここに来ちまうわけです。さすがに検問がウザイので、今日は宇宙科学技術館のみ。

昨夜の天候が嘘のように、午後には打ち上げ日和になってしまいました。結局打ち上げは明日の同時刻に再設定、技術的トラブルではなく純粋に天候の問題だったよう。こればかりは人の制御の及ばない事とは言え、返す返すも残念、俺としては。

門倉崎

門倉光学観測所 発想貧困ついでに、これまた昨日も来てるけど、門倉崎へ。これで種子島を北端から南端まで1日で攻略完了。ちなみに写真はJAXAの光学追跡所。

何だかんだで1日掛けて島内を巡り、空港へ戻りクルマを返却したのは17時。昨日の3765便とは打って変わって、鹿児島行き最終3774便は空席が目立つ。おそらく、打ち上げ延期でキャンセルした人も少なからず居るのでしょう。突発的な予定変更に対応できて羨ましいぜチクショー。