2007-05-06 [Sun]
■ 迅雷計画 ミッドウェー殲滅作戦
正直言うと俺、仮想戦記モノは読まない人でして、コレを買って以来Amazonからそちら方面をアホみたいに薦められ、「興味がありません」を発動させること数知れず。じゃあなんでコレは読んだのかと言われそうですが、某所(←想像してくれ)で紹介されていたから、という以上の深い理由はございません。まぁエンタテインメントと割り切ってたまに読む分にゃいいんじゃないでしょうか。こちらのジャンルにのめり込む気は毛頭ありませんが。
簡単に言えば「タイムスリップによる歴史改変モノ」ですが、歴史改変の動機が凄い。「日本が独自に月への有人宇宙飛行を実現させるためには、アメリカと対等の立場で講和・終戦を迎えねば」というわけで、若き日の糸川英夫が担ぎ出され、すっかり「日本のフォン・ブラウン」と化してしまっております。この歴史ではペンシルロケットなんて出てこないんだろーなぁ……。他にも木村秀政とか、技術者にスポットを当てた切り口で、このノリなら俺的にもオッケーでしょう。眼鏡っ娘にドジっ娘に女医と「萌え要素」も十分だし(それかよ)。ロケット燃料用の特設油槽船の名*1に爆笑したのは俺だけではあるまい。
事実誤認が一点。1996年にJ-Iロケットを打ち上げたのは、内之浦射場ではなく種子島宇宙センター大崎射点です。
*1 舞台となる時代が時代だけに、「戦艦長門の長門」はネタにできなかったらしい。