2008-05-05 [Mon]
■ ネタをパクるにしても言葉くらい選べ
GW(←GateWayでもGeorge WashingtonでもGulf Warでもない)後半は初日に微妙に散財したこともあり、ゲームサントラをBGMにダラダラと過ごしてます。ちなみにヘビーローテーションは「I need magic〜解けないマジ☆キュン♪〜」。
電波ソングに釣られたわけではないでしょうが、あれやこれやググッているうちに趣ある文章を見つけてしまいました。
ミサイル防衛用の警戒管制レーダーか何かかと思えば、何の事はないKDDI茨城衛星通信センターのお話。パラボラアンテナを見ただけで「レーダー」とぬかす時点でダメダメ炸裂。衛星通信用アンテナをレーダーとは普通呼びません。
いやまぁレーダー云々はほんの序の口、本文中、施設の紹介をする文章がなかなかにイッてまして、目眩がしてしまいました。証拠保持のため以下に引用。断っておきますが、ホントに原文ママですから。
なんでも、旧国際電信電話(KDD)時代の1963年11月20日、衛星通信の実用化に向けた実験施設「茨城宇宙通信実験所」として開所。
その3日後の1963 (昭和 38) 年 11 月 23 日、KDD 茨城地球局と米カリフォルニア州ゴールドストーンの NASA 地球局との間で、初の日米間テレビ衛星中継の実験がリレー 1 号衛星を用いて行われ、この時、ケネディ大統領自ら日本国民に向けたメッセージ映像が放送される予定されていたのですが、、アメリカから飛び込んできた映像はジョン・F・ケネディ大統領がテキサス州ダラスにて暗殺という衝撃的なニュース。
その衝撃的な幕開けから「日本の衛星通信発祥の地」と呼ばれるようになったそうです。
現在は合理化のため、茨城衛星通信センターの機能を山口衛星通信センターに統合することとなり、2007年3月16日をもって閉所、43年余りの歴史に幕を下ろすこととなり、茨城衛星通信センター施設跡地は高萩市および日立市に無償譲渡され、活用策が検討され、また2基の32mパラボラアンテナは、国立天文台および茨城大学によって電波望遠鏡として再活用する構想もあるとか。
なにこの日本語。引用するだけで発狂しそうになりました。明らかに俺のページとWikipedia*1から文言を拝借していると判りますが、「丸写し」を避けようとしてか、ソースでは複数の文に分かれているのを1文に繋げようと小細工した挙句、日本語表現を破壊しちゃってます。「衝撃的な〜」「〜こととなり」「〜され」てな表現が重複して登場するのを不自然と感じないんでしょうか、この人。
外部のサイトやらブログやら書籍やらを元ネタとすること自体は別にどうのこうの言うことでもありません。ただ「自分のネタ」とするのであれば、事実を抽出したうえで自分の言葉で綴るくらいのことはやって然るべきだと思います。オリジナリティある文章を書くことができなければ、余計なことは書かず歴史的事実を淡々と綴るだけで上等。そのような努力の跡が見られないものは「単なるパクリ」と評されます。文言の大半が物理的コピペ*2というあたりからして「汗をかいていない」のは明らかです。まぁ今回の場合、パクリ云々よりも文章のアレっぷりが「晒し者」にされる最大の要因ですが。
俺も大概文章ヘタクソですが、斯様な日本語はどんなに頑張っても書けません。この人も、あないな文章に疑問を抱かないのはある意味才能だろうなぁ。その才能をもっとクリエイティブな方向に活かして欲しいと他人事ながら思います。