2005-06-11 [Sat]
■ 週末高飛び
うーむ、油断してると「週末お出掛け日記」になってしまうな、このページ。なんちゅー希薄な日常を送ってるんだか俺。
それはともかく、久々に北方面へ高飛びなぞ。北海道は7・8月になるとレンタカー料金が跳ね上がるので、クルマを乗り回すなら6月とか9・10月あたりを狙うべし。
とかち帯広行JAL1151便は、JASカラーのA300B2K-3C。早期退役が予定されているとはいえそこそこの数が残るA300B2に久々にあたったと思ったら、レジコードはJA8471。以前に三沢から羽田まで乗ったことのある機材だ。今後はよほど狙わない限り無印A300に乗る機会は滅多に無いだろうから、国内線で搭乗経験のある唯一のA300機材になるかも。
■ 旧幸福駅
空港でレンタカーを借り、ランウェイ傍でA300の離陸を見送った後は、空港からも程近い、旧国鉄広尾線幸福駅跡へ。21年ばかり昔に一度だけ乗ったことのある広尾線ですが、当時はただ通過しただけだったので、駅自体を訪問するのは今回がお初。
板張りのホームと待合室、キハ22 2両と排雪モーターカーが保存され、ちょっとアングルに気をつければ廃線前とほとんど変わらぬカットを収めることができます(油断すると土産物屋が写り込んで興醒めなので注意)。車体外部の退色が激しいのが難点ですが、それなりに管理に気をつけられているのか、窓ガラスの破損や車内の落書きは比較的少なめ(あくまで「比較的」というレベルですが)。一応大事な観光資源だしな。
■ 旧愛国駅
やはり幸福駅を訪れたからには「相方」となる愛国駅跡へも行っておくべきでしょう。こちらには9600型蒸気機関車が静態保存中。もっとも、ホーム傍に並木の立つ幸福駅のような「画になる」要素には欠けます。待合室はちょっとした資料室として開放中。
それにしても。かつてのブームは「愛の国から幸福へ」だから良いようなものの、一歩間違えればPatriotな駅名だよなぁ(ぉぃ)。
■ 大樹町多目的航空公園
R236を南下し、忠類村で海寄りに進路を取って、大樹町の多目的航空公園に到着。ここはJAXAとNICTによる成層圏プラットフォーム滞空飛行試験が行われているところ。6月は使用予定が無いっぽいので、行ってみたところで何も無いことはわかってましたが、話のタネにでも。
道中、牧場ぐらいしか見るものが無かったところで突如飛行船の格納庫を目の当たりにするものだから、その大きさにちょっとビビる。周囲がだだっ広いので遠景だといまいちピンときませんが。
しかしまぁ、「公園」とは言っても管制塔とか格納庫とかの航空関連施設の他はものの見事に何も無し。滑走路の方まで行けないものかとダートに車を乗り入れるも、レーダー施設付近まで接近できたものの、その先はほとんど獣道状態で行く手を阻む。まぁいいや、滑走路だけ見ても面白くないし。
来る途中で買い置きしておいたオニギリで腹ごしらえし、お次にして最後の、ついでに本日最大のお目当てに向かうとしませう。
■ 十勝太ロランC局
起伏やカーブはあるものの通行量が少なく走り良いR336を東へ進むと、前方に無線塔がかすかに見えてくる。浦幌町十勝太、ここには海上保安庁のロラン局があります。デッカもオメガも消えた現在、地上波による無線航路標識はロランCのみ。国内4ヶ所の海保ロラン局のうち、難易度の高過ぎる南鳥島は置いといて、残る3ヶ所(新島・慶佐次・十勝太)は攻略しておきたいところ。
現地に来てみて、重大なことを見落としていたことに気付く。道東の海岸部といえば霧の多発地帯ぢゃないか。お陰様で、無線塔も何も見えやしない。日頃の行いが悪いせいなのか?
クルマ返却までの時間の余裕はまだあるので、16時頃までネバってみるつもりでじっと待機していると、15時半頃から霧が晴れてきました。きっと日頃の行いが良いせいでしょう(←さっきと言ってることがちゃう)。急いでクルマに乗り込み、天候が変わらぬうちに国道沿いから写真を撮りまくります。送信所側へも意を決して車を乗り入れてみましたが、犬に吠えられそそくさと退散(ぉ。
■ 快速「狩勝」
18時前、帯広駅前でレンタカーを返却。通常ならば、後は駅の近くのビジネスホテルにチェックインしてお疲れ様となるところですが、今回はもうひと踏ん張り、旭川まで移動して投宿となります。
帯広18:36発、富良野線経由旭川行き快速「狩勝」、まるで俺様のためにあるかのような列車だ。両都市間の旅客流動がどれだけあるのか謎ですが。入線してきた列車、単行ワンマンだし。
乗ってみると、旅客流動は大別して帯広〜新得間、新得〜富良野間(多くは滝川方面へ乗り継ぎ)、富良野〜旭川間に分かれる感じ。全区間乗り通した人は俺以外にも居たかも知れませんが、どのみち数は知れたもの。案の定、性格の違う複数の列車を一本にまとめ上げただけっぽい。多分、車両運用の都合なんだろうけど。
約3時間かけ、22時前に旭川着。宿が駅のすぐ傍なのが救いだ。今度こそ、お疲れ様。