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なりたま通信所業務日誌


2007-02-24 [Sat]

帰ってきたぜ種子島

えびの湯にて 本日のJAC 3761便は順調な飛行で定刻8:55に種子島空港着陸。10分でレンタカーの手続きを済ませ、一路南種子を目指します。ちなみにレンタカー屋にはロケットのロの字も告げていませんでしたが、速攻でバレてました。そりゃ分かるわな、こんなスケジュールじゃ。

えびの湯には10時前に到着。先客は、前回見覚えのある面々が約2名。10:30、前回同様警察キター。

現地の天候は高曇り、時折強風が吹くものの概ね穏やか。もちろん、Xマイナス0の瞬間まで安心はできませんが。既に燃料充填に入っているので、今日がダメなら最短でも6月まで持ち越しです。

今日のえびの湯

中の人達 えびの湯への見物客の出足は鈍かったものの、11時を過ぎた頃から徐々に集まりだしました。まぁ鹿児島からの次の飛行機も着く頃だし。今回は関係者の姿は見えず……と思ってたら、11:55、やっぱり来ました三菱電機の中の人達。土曜日ということもあり、地元の人達も少しずつ集まり始めています。

Xマイナス60分

12時のNHKラジオでも、空母R・レーガン佐世保寄港の次という扱いながら全国ニュースで報じられたH-IIA F12、打ち上げまであと1時間。またも雲が増えてきましたが、切れ間もあり青空が覗く程度なので、氷結層の心配は無かろう(←希望的観測も込めて)。

xマイナス30分

残すところあと30分。打ち上げ時の光線状態がどうなるか微妙ですが、カウントダウンは着々と進行中の模様。少なくとも16日のときよりははるかにコンディション良さげです。いい感じに雲が切れてくれることを祈りつつ、こちらも撮影準備開始。

xマイナス10分

さぁあと10分、おそらくこのまま打ち上げ決行。俺としては1年振りの打ち上げ見学、緊張が高まってまいりました。

H-IIA F12リフトオフ!!

H-IIA F12 予定通り13:41、リフトオフ。20秒程で雲の中へと消えて行きましたとさ。えびの湯からの角度では飛行方向に雲の切れ間が無く、SRB-A分離の姿なぞは望むべくも無く。

H-IIA F12成功!!

ロケット打ち上げ成功おめでとう!! 通行規制解除なったTNSC、ロケットの丘展望所にて、SACニュース掲示板で成功の報を知る。射点の写真を一通り収めた後、上中に赴けば、幟の取り替えの真っ最中。

中割コリメーション

JAXA中割コリメーション 今朝種子島空港に着いたとき、三菱あたりの偉いさんが乗ってきたであろうリアジェットが2機ほどエプロンに駐機していたのを思い出し、そろそろ帰路に就いて離陸する頃じゃないかと思い16時過ぎに空港に戻ってみると、最後の1機がランウェイバックの真っ最中。轟音と共に飛び立つ姿を見送ると、後は静かなローカル空港に逆戻り。

ところで、種子島空港の飛行機見物ポイントと言うと、ターミナルビル傍の展望台が真っ先に思い付きますが、R/W31エンドの近くにも展望台らしきものがあるのに気付き、山道に分け入り進んでいくと、何やら無線施設が。航空標識の類かと思ったら、看板には「宇宙航空研究開発機構 中割コリメーション」の文字。こんなところにJAXAの施設が。いささか小ネタ過ぎますが、久々に新発見。

雄龍・雌龍の岩

離島戦隊タネガシマン発祥之地 空港まで来たついでに、一応普通の観光らしきマネでもしておこうと立ち寄ってみる。生憎と雲が広がって、夕陽を拝むことは叶いませんでしたが、種子島マニア(ってなに)ならば一度は行っとけ。

種子島の夜は更けて

中種子のAコープで食料を調達し、カーラジオでニュースをチェックしつつ夕食。19時のNHKラジオではトップで扱われていました。どちらかと言うと、H-IIAよりもIGS主体の扱いでしたが。それにしても、マスコミの皆様って「事実上の偵察衛星」という表現が好きですねぇ。

夕食後は、お約束の河内温泉センターへ。サッパリした後、夜のTNSCへ進撃。今回、機体移動を見られなかった代わりといっては何ですが、夜の射点の様子でも。もちろん、面白くも何とも無いうえ、打ち上げ終了後までそないなマネする物好きも他にはおりませぬ。

え、今宵の宿? 急な作戦決行のうえに実弾も限られているなか、そんなの確保してるわけ無いぢゃないですか。またしても宇宙ヶ丘にて車中泊。これからは「宇宙ヶ丘パークホテル」とでも呼ぼうか。