2008-02-23 [Sat]
■ 機体移動
1時半に目覚ましで仮眠から復帰、機体移動のGO判断が下ったのを確認し、深夜の種子島縦断をこなして3時前にロケットの丘展望所到着。さすがに今回は時間が遅いこともあり先客は僅か、最前部を余裕で確保。
機体移動開始のアナウンスが場内に響いたのが3:32、程なく14号機機体がVABから姿を現します。今回もF13同様、VABから射点まで折れ曲がらず真っ直ぐに移動し、移動が止まったのが3:52。もちろん第1射点です。
その後、センター内を移動し、いくつかのアングルから機体を撮影。通行規制開始は6:50なので、ギリギリまでセンター内に居座って夜明け前の様子を記録しておこうか。
■ 吉信射点 夜明け前
本日の日の出は、規制開始時刻と同じ6:50。6時過ぎから徐々に明るくなり始め、6:40時点で写真の通り。センター内規制開始まで残り10分、急いで機材を撤収し、茎永の警戒所を通過したのが6:46。ホントにギリギリ。
■ 今日のえびの湯
食糧を調達し、長谷、上里と巡ってみるも、射点方向はモヤって視認性が悪い。時間と共に解消するかもしれませんが、やはりえびの湯に行っとく? 8時頃に到着、誰も居ません。そりゃそうだ、まだ8時間以上も前やで。三脚を据えて場所取り完了……いきなりすることが無くなったんですが(苦笑)
天候は、陽は射しているものの雲多し。それよりも、風がやや強いのがちと心配。
■ 南種子、風強し
H-IIA F14打上げ予定時刻まであと約5時間なわけですが、ここにきて風が強くなってきやがりました。予報でも、15時頃まで平均風速12m/sの風と出ていますが、打上げ時に最大瞬間16.4m/sの風が予想される場合、打上げが行えません。既に燃料充填に入っているので、ここでの延期は即、夏まで延期を意味します。さあどうする。
■ Xマイナス120分
なんでも、射点付近で16m/sを超える強風を観測したようで、瞬間値とは思いますが、最終的なGO/NOは予断を許しません。まぁ風が強いお陰で雲が流れるのも早いですが。午前中はモヤって見辛かった射点もクリアに。
……しまった、雲が流れるのが早いということは、雲が押し寄せるのも早いということ。やっぱ風よ止んでくれ。
■ X時刻修正
16:55へと再設定。うわ、きっつー!
■ Xマイナス60分
仕切り直しのX-60、最終カウントダウン開始。これ以上延びると帰れねーからなぁ、頼むぜ。
■ X時刻再修正
何とまあ、ここにきて17:50へと再設定。正直、ここまできておめおめと帰れねぇ。というわけで、観戦続行決定。明日の所用はブッチするぜ(ヒデェ)
■ H-IIA F14リフトオフ!
結局、更に5分遅れて17:55、まさにローンチウィンドウのラストギリギリでリフトオフ。やはり何がなんでも今日中に打上げてしまいたかったようで。タワークリアまではこれまでになく緩慢な加速(に見えた)ながら、SSB点火後は猛然と加速、薄雲の中を突っ切って行きましたとさ。雲越しなのでSRB-A分離までは望むべくもありませんが、1分以上にわたって軌跡を追うことができたので、この季節の打上げ観戦としてはまずまずの成果ではないかと。
■ 成功!!
衛星分離成功の報をSACニュース掲示板で知る。おめでとう! あれだけ引っ張って失敗した日にゃ、俺も報われないからねぇ。
そんじゃ、ひとっ風呂浴びてリフレッシュするとしよう。お疲れさま>俺
■ 長い日の終わり
風呂の後は、ロケット難民らしく宇宙ヶ丘パークホテルへ。酒もおちおち飲めないので、大した祝杯もあげられないのが残念。
未明の機体移動から夕刻の打上げまで、随分と長い一日でした。予定通り東京に戻ることができていれば、もっと長い一日だったんだな。しかし前々からの予定をすっぽかしてまで島に居残るとは人としてどうよ。遂に「ロケット外道」にまで成り下がりやがりましたか俺は。
明日は島を離れて東京に戻るまでがまた一苦労。ホント、ロケット打上げ観戦はエクストリームスポーツだね。
はじめまして<br>ぐぐってましたら、たどりつきました。<br>すばらしい写真の数々ですね。<br>私は「きずな」命名者452名の一人です。<br>こんな写真が欲しかったんです。<br>ください!
>noda916様<br>写真にご関心いただきありがとうございます。<br>14号機リフトオフ時の写真でしたら、大判サイズのものをWikimedia Commonsに載せておりますので、よろしかったらご利用下さい。<br>http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:H-IIA_F14_launching_KIZUNA.jpg<br><br>そういや、この日記に載せてる写真の利用条件って明記してなかったなぁ。探検発見ページの写真と同様、特に断りの無い限りクリエイティブ・コモンズの「表示 2.1 日本」ライセンスに従う、ということでよろしく。