トップ «前の日記(2009-07-08 [Wed]) 最新 次の日記(2009-07-12 [Sun])» 編集

なりたま通信所業務日誌


2009-07-11 [Sat]

大井川鐵道井川線

アプトいちしろ駅にて 夏休みシーズンに突入する前に、大井川鐵道井川線に乗りにお出掛け。井川線といえば、もともと大井川上流への発電所・ダム建設のために敷設された路線で、長島ダム建設に伴う線路付け替えによって碓氷峠以来のアプト式鉄道が誕生するなど、鉄的にもダム趣味的にも興味深い路線。過去に乗車したときは今のようなダムマニアでは無かったもので、今回は「ダムと鉄道」を存分に堪能する方向で。かれこれ 12 年振りだな。

運転本数の少ない井川線で途中下車しながらのダム巡りをこなすためにも、かなりの早起きをして新横浜始発の「ひかり 493 号」に乗り込み、静岡・金谷と乗り継いで、千頭 900 発の井川行始発に乗り込む。接阻峡温泉で折り返す編成を含むため、井川線では最長の機関車 2 両を含む 10 両編成。アプトいちしろで連結する ED90 も重連です。もっとも、俺はそのアプトいちしろで途中下車ですが。「降りますか ?」と散々念を押されましたよ。

井川線沿線ダム巡り

井川ダム 俺の他に誰一人下車客の居ないアプトいちしろ駅から、吊橋を渡って奥泉発電所、そしてその隣の大井川ダムを見物。たかだか堤高 33.5m の小ダムの割には名前がデカイですが、「大井川発電所の取水ダム」の意なんだろうな。珍しいローリングゲートに注目。またダム下流の右岸側には、発電所およびダム建設当時に敷設された線路の跡が残っていて鉄的にも面白い。ただし廃線跡は随所が崩壊しているので、歩いて見ようなどとは思わない方が良さげ。

次の列車で一駅、アプト式区間を乗って長島ダム下車。大井川本川のダムでは唯一、国交省管理の多目的ダム。ということは当然アレですよ。「ねんがんのダムカードをてにいれたぞ !」

お後は井川まで乗り通しつつ、長島ダムの貯砂ダムに奥泉ダム、井川ダムの堤体下流正面を車窓から撮影。井川到着後は、もちろん井川ダムに展示館を存分に見物。折り返し時間だけでは少々慌しいので、列車は 1 本見送り。おかげで帰路は井川 1548 発の最終列車です。ここまで井川線に特化したスケジュールだと、SL 急行のオプションもありません。できれば寸又峡温泉あたりで 1 泊、大間ダムとか千頭ダムとかも訪れたいところですが、明日明後日の先約があるために本日は日帰りです。あー疲れた。