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なりたま通信所業務日誌


2009-08-09 [Sun]

岡山北部ダム巡り

恩原ダム 夏期休暇による田舎への帰省ついでに、岡山に立ち寄ってこちら方面のネタをいくつか攻略しておくことに。津山でレンタカーを手配し、更に北部の鏡野町へ。朝から雨だけどな。

先ず立ち寄ったのは、特徴的な洪水吐を有する苫田ダム。朝一で訪れた際には放流シーンは見られなかったのですが、雨の所為で徐々に放流量が増えているようなので、午後にはゲート放流が見られるかもと期待しつつ、次なる目的地へ。もちろん、すぐ隣のコンクリートフェイシングな苫田鞍部ダムも見ておきます。

30 分程クルマを走らせ、旧上斎原村の恩原高原へ。ここにある恩原ダムは、数少ないバットレスダム。しかも発電用バットレスダムとしては現存日本最古。補強されて若干原型を損ねているようですが、国の有形文化財に登録されている貴重なモノ。そういえば、バットレスダム自体が初訪問だな俺的には。

人形峠

人形峠展示館 旧上斎原村といえば思い出されるのが、かつてウラン採掘の行われていた人形峠。現在も日本原子力研究開発機構の人形峠環境技術センターが置かれています。もちろん原子力施設は非公開なわけですが、展示館があるので行ってみることに。恩原ダムからだとクルマで 10 分程度、旧国道側なのでカーブが多く運転はちとシンドイ。駐車場傍に岡山県の放射線等観測ステーションが置かれているのがいかにも。

こちら方面には完全に素人なので、展示内容については行って見てのお楽しみということで。もちろん、機微情報が公開されているわけはありませんが。

また、ここには上斎原スペースガードセンターが置かれていて、俺的にはこれもお目当てのひとつだったのですが、レーダー観測施設自体は原子力機構敷地内のかなり奥なので見ることはできす。人形峠展示館に併設されている展示室のみですが、一緒に見ておけ。

岡山北部ダム巡り (2)

苫田ダム 人形峠からの帰路、奥津発電所調整池に立ち寄ったり休憩したりするうち、携帯電話で苫田ダムの情報をチェックしてみると、放流量約 29m3/s。ゲート放流 ktkr*1

というわけで、午前中には見ていなかった、堤体直下流からの放流シーン、そして堤体内見学室からの放流シーンを存分に堪能します。これで青空だったら画的にも文句無しだったんですが*2

とまぁ、慌しいうえに天候もイマイチ (おかげでダム放流を見られたけど) でしたが、ネタには事欠かない一日でしたとさ。つーか、普通に帰省すれ。

*1 苫田ダムの場合、20m3/s を超える放流の場合に水位維持放流ゲートが使用される。

*2 もちろん、最高なのはラビリンス型洪水吐からの越流が見られた場合ですが、そんな 150 年に 1 度の大雨を期待するのも不謹慎というもの。